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富士山を目の前に、ただ静かに過ごす時間。その景色が、旅を特別なものへと変えてくれる。格式と洗練が息づく「GORA KADAN FUJI」、日常を忘れる「星のや富士」、心からくつろぐ「仙石原古今」。絶対行きたい“富士山が見える宿”を3選。
神奈川県:仙石原古今
温泉も送迎もプライベートに。5室のみの贅沢ステイ
プライベートで上質なもてなしを満喫できる宿『鎌倉古今』の姉妹ホテル『仙石原古今』が、’24年2月2日に開業予定。箱根・仙石原の自然に抱かれた約1000坪の庭園に、スイートが5部屋のみという贅沢さ。全室に温泉、プライベートサウナ、水風呂を備え、パブリックバスでは、竹林の箱庭を眺める半露天風呂や薬草湯も楽しめる。夕食はレストランでオリジナルのモダンフレンチを、朝食にはこだわりの和食を提供。ゲストのさまざまな要望に全力で応えるホスピタリティは、5室のみだからこそ実現できるもの。庭には3匹のヤギが飼われていて、キッチンから出た残り野菜を飼料にするなど、循環型の施設を目ざすホテルだ。
隣のゲストを気にすることなく、ゆっくりと食事ができるレストラン
「松阪牛の薪火焼き」など、地元素材を多く用い、薪火で仕上げたフレンチを提供。食材の好みやベジタリアン、ヴィーガンなどにも可能なかぎり応える
5室のうち、4室のリビングや浴室からは富士山の眺望を楽しめる。全室の浴室は20㎡という広さ
126㎡もあるラグジュアリースイート「綾」のリビング。ほかスイート4室も92㎡というゆとりの空間
寝室には、シモンズ社製の大きなツインベッドを備える
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245の280
☎080・4893・5500(開業準備室)
¥88,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、2食つき、入湯税別)
https://www.sengokubara-cocon.jp
取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2024年2,3月合併号掲載
山梨県:星のや富士
湖の向こうにそびえ立つ富士山の美しさに心癒されて
レセプションに到着したら、アウトドアグッズが入ったリュックを受け取り、専用SUV車で直接自分のキャビンへ。テラスからは天候によって、絵画のように美しい富士山が眺められて感動的。
すべてのキャビンのテラスから、河口湖越しに富士の絶景が望める。夕暮れや朝焼けの中で赤や黄色に染まる山容はひときわ美しい。
白を基調にしたミニマムなキャビン。
秋冬の夕食は、ジビエ料理を屋外ダイニングで楽しむのがおすすめ。もちろん「山麓のしゃぶしゃぶ鍋」などの部屋食も選択可。オリジナルの木箱に入った朝食は、キャビンで朝の湖を前に味わって。
鹿やイノシシなど、ダッチオーブンで仕上げる野趣あるジビエ料理も美味。
また、自然の中でのアクティビティも多彩。半月や満月の夜限定「富士ムーンナイトピクニック」など、今なら一日1組限定でプライベートに満喫できる。
クラウドテラスでは、自由に使えるチェアやハンモックでのんびりして。
山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
☎0570・073・066(星のや総合予約)
¥67,000〜(1室1泊室料、税・サ別、食事別)
全40室
IN15:00 OUT12:00
取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載
静岡県:GORA KADAN FUJI
霊峰富士のパワーに満ちる至高のラグジュアリー旅館
和服姿のスタッフが恭(うやうや)しく出迎えてくれる玄関を抜け、ロビーへと進むと、そこで真正面に対峙するのは、優美なフォルムの富士山。’25年7月に開業した『GORA KADAN FUJI』は、富士山を眺める宿ではなく、霊峰富士に抱かれる宿。ラウンジや富士見台、大浴場や一部の客室からも、富士山をすぐ間近に感じることができる。ここは、滞在しながら土地の魅力とパワーを存分に満喫できる、21世紀流に進化した日本旅館だ。
箱根の「強羅花壇」を彷彿させる柱廊や天井の高い開放的な空間など、建物としてのつくりは、世界標準のスモールラグジュアリーホテル。加えて、神代杉や檜、無垢の白木などの建材や、名栗仕上げの床、網代天井など空間のしつらえは、純粋な日本旅館の極み。ホテルのような使い勝手ながら、館内は端正かつ凛とした和の美意識に貫かれている。プールやジムなどのウェルネス施設も備わっていて、スパも大浴場も、和モダンを極めたつくりとデザインが心地よい。宿泊の際は、事前予約でチェックインの前に、スパで橘の香りに包まれるトリートメントを受けるのもおすすめ。畳敷きの客室では、スタッフが抹茶とお菓子でもてなしてくれるのもうれしい。夕食は、懐石料理、カウンター割烹、鮨、鉄板焼きからお好みで。客室によっては、懐石料理や朝食を部屋でゆったりといただくこともできる。日本旅館ならではの贅沢な時間だ。
心地よい寝具でぐっすりと寝たら、翌朝はちょっと早起きをしてみたい。天候がよければ、朝日に照らされた美しい赤富士を目(ま)の当たりにできるかもしれない。
「ルーフトップ貴賓室『花』」の広縁からは、まるで一幅の掛け軸のように、真正面に富士山を眺望する
暖炉があるラウンジからは、富士山頂から愛鷹山(あしたかやま)へと続く稜線をパノラミックに一望
インフィニティ風呂つきスタンダードスイートの客室。スタンダードスイートには、青森ヒバ、御影石など素材が異なる内風呂が備わる。露天風呂つきや庭がある客室、ペット可の離れなど客室の種類は多様
露天と内風呂を備えた大浴場。富士山の地下から湧き出る天然アルカリ温泉で、心身をゆったりとほぐして。サウナ施設も充実
湯上りサロンでは、アートブックを見ながらマッサージ機でのんびりしたい
廊下には、芸術家・杉本博司氏が手がけたアートが
本鮪をさっと揚げたカツレツにキャビアを合わせたシグネチャーなひと皿。カウンター割烹では季節の味覚を贅沢に味わえる
静岡県駿東郡小山町須走110の1
TEL.0550・75・5551
TEL.0120・131・331(強羅花壇 宿泊予約センター)
全42室
インフィニティ風呂つきスタンダードスイートキングベッド¥67,500〜(2名1室利用の1泊1名料金、2食つき、サ込)
text:Michiyo Tsubota ※エクラ2025年12月号掲載
本記事の内容は、取材時点の情報になります。最新情報につきましては、直接各旅館やホテルまでお問い合わせください。