【Web限定連載①】「赤毛のアン」で知られる豊かな島は、エクラ世代を刺激する食の宝庫でもあった。まずは3部からなる、5時間にもわたる「食の旅」へご案内!
カナダの東端にあるプリンス・エドワード島。愛媛県とほぼ同じ面積で、一島でプリンス・エドワード・アイランド州を成す。
どこまでも続く畑と青い海、そして舗装されていない赤土の道……。そんな風景が郷愁を誘うプリンス・エドワード島。L.M.モンゴメリの小説「赤毛のアン」の舞台として知られるここは、「カナダのフードアイランド」の異名を持つほどの、食の宝庫でもある。
食を目当てにこの島を訪れるツーリストたちが選ぶホテルといえば、「ジ・イン・アット・ベイ・フォーチューン」。カナダのスターシェフ、マイケル・スミスがオーナーを務めるオーベルジュだ。
滞在のハイライトは、もちろんディナー。ファームツアー(農場見学)、オイスターアワー(庭のグリルと屋内の牡蠣ブッフェを食べ歩く)、フィースト(ダイニングでのコース料理)の3部からなり、トータルすると約5時間! まさに、「食の旅」への誘いだ。
料理を生み出すのは、スターシェフ、マイケル・スミスに憧れカナダ中からここにやってきた、志の高い若き料理人たち。
ファームツアーでは、オーガニック野菜やハーブの畑、人間と同じ食材を食べてすくすくと子豚が育つ農場を見て廻る。シェフの丁寧なガイドに、料理への期待も思わず高まる時間だ。
続いてオイスターアワー。室内のブッフェで牡蠣三昧、屋外のグリルでタコスやソーセージなど、好きなドリンクを片手に食べ歩くのが楽しい。でも、ここでお腹をいっぱいにするわけにはいかない。
オイスターアワーを終えたら、いよいよフィースト(宴)と呼ばれるコース料理のスタート。クリーミーなメープルバターとともに食べる釜焼きの天然酵母パンに始まり、自家製ベーコンやムール貝など具だくさんのシーフードチャウダー、ラディッシュのソースと若芽を添えたオーブン焼きのロブスター・・・・・・と、一皿一皿が食べごたえあり。盛り付けもユニークで、サーブされるたびテーブルで「おおっ!」と歓声が上がる。
なかでも、野菜料理はインパクト大。「ハーベスト・ボウル」と名付けられた一方には土の上で採れた野菜が、「アース・プレート」と名付けられたもう一方には土の下で採れた野菜のピューレを載せるという、みごとな演出に驚かされる。
これだけ食べても、翌朝の朝食もしっかりと食べたくなるのは、おいしいだけでなく、どんな料理に仕上げられているのか、興味を誘われるから。この宿を訪れるなら、とにかくお腹を空かせて、体調を万全にしていくことが鉄則。食べ終えた頃にはきっと、島の恵みに感謝しているはずだ。
【オーベルジュ情報】
ジ・イン・アット・ベイ・フォーチューン
The Inn At Bay Fortune
758 Route 310, Fortune Bridge, PE
電話番号 902-687-3745