「人を招くときのメニュー選びも、まずはメインの2皿から考えます。あとは買ってきたものなどで、いくらでも素敵におもてなしができます」。センスが光る、有元葉子流おもてなしのしつらいを伝授。
“すべてにがんばりすぎなくて いいんです”
息をのむほどに美しくておいしい有元さんの料理。「でも、忙しいですから、私も帰ってすぐにできるもので、おもてなしすることも多いんです」。
6年間の長きにわたる連載のテーマどおり、「おもてなしもまずは2皿さえ作れば大丈夫。あとは簡単なサラダ、買ってきたものをアレンジして組み合わせれば、十分に素敵な献立ができると思いますよ」。
“パッと目をひく色、香り、温かさ…。 おもてなしの食卓は 何かテーマを絞るとうまくいきます”
例えば、カリフラワーのパセリソース、牛肉のパプリカ煮込みの2皿と決めたら……。
「いきなり、この2品を出すのでは間がもたないから、ここに行き着くまでの時間を楽しめるものが必要。メインがどちらも火を通した料理なので、生のみずみずしい味わいが欲しいですね。最初に乾杯するときに、梨やりんごとブルーチーズを組み合わせたお皿とか、買ってきたニシンの酢漬けとお野菜の組み合わせなんかがあるといいと思う。そうしたもので、シュワッとした泡や、軽い白ワインをまずは楽しんで。牛肉のパプリカ煮込みを食べるころには『次は赤をあける?』って。パプリカ煮込みはソースがおいしいので、つけて食べるパンを誰かに買ってきてもらうとか。バターライスもよく合いますので、白いごはんを炊いて、バターをたっぷりまぶしたのを締めに出すとか……。こんなふうに考えると、気楽で簡単でしょう?
2皿を決めたら、それを自分がどう食べたいか、前後に何を食べて、何を飲みたいかを想像してみる。私はいつもこうして献立を組み立てています」 メインとなる2皿は、カリフラワーのパセリソースのように「すぐにできるもの」と、牛肉のパプリカ煮込みのように「あらかじめ作っておけるもの」を組み合わせる時間配分もカギです。