お世話になったかたがたが集まる日には、花を飾って迎えたい。大人好みの洗練された色彩と花合わせで人気のフラワーデザイナー・古賀朝子さんに、センスが光り記憶に刻まれるアレンジの秘訣をうかがった。
【Style.1】テーブルフラワーは緩急をつけながら、清潔感のある白×グリーンでまとめて
優美な花姿をきわだたせ、着席しても目が届くガラスのコンポートにアレンジ。バラはふんわり香る数本に抑えつつボリュームあるカップ咲きを選び、繊細な草花や愛らしい実もミックスして華やぎと遊びを。吸水フォームは葉で隠し、器の縁を少し見せるように生けて。
【 バラ、フランネルフラワー、ビバーナム 】
(ほかの花材)ゼラニウム、リキュウソウ、ロシアンオリーブ、スズメウリ
【Style.2】お気に入りの器に少しずつ 生けて、表情豊かな空間に
部屋の整頓に料理にと慌ただしい日にがんばらなくていい花あしらいは、小ぶりの器数個に草花を1~2種類ずつさして並べるだけ。ちょっとした空間にさりげなく飾れて、思いがけないところで目にとまる花もうれしいもの。コンポジションに自信がないかたもぜひ。
【(左から)バンクシア、チョコレートコスモス、テッセン、フェノコマ、ダリア、マトリカリア、セルリア、ヤシャブシ 】
【Style.3】のびやかなカラーを束ね、蔓草を巻いてモダンなインパクトを
ウェルカムフラワーは驚きのあるアレンジで、宴へのワクワク感を高めて。カラー10本をラフィアのひもでまとめ、クロホオズキのように縦ラインに実がなるものを足もとまで沿わせて、アイビーの蔓を巻けば完成。すっとしたカラーと動きがある蔓植物、白と黒紫色をまとめるグリーン。そんなニュアンスのおもしろさが映える、シンプルなガラスの花器へ。
【 カラー、クロホオズキ、アイビー 】
旬を感じる花の取り合わせ、自分らしさで余韻を響かせて
古賀さんがアレンジする際に心がけているのは、自然が生み出す色や風合いを生かして季節を表現すること。
「冬はきりりとした空気感と温かみを意識するようにしています。深みがある色合わせにしたらすっと伸びる花や葉を取り入れ、すがすがしい色合わせなら花姿や感触が優しいものを加えると気分にもしっくりきますよ」
また、洗練されたデザインを求めて定期的にヨーロッパを訪れ、現地のフローリストと交流を深める中で実感した“自分のスタイルを大切にすること”が素敵につながるポイントとも。
「店で注文を受けたら贈る相手や飾る場の雰囲気はもちろん、そのかたの個性も参考にします。私自身、いただいたブーケが選んでくれた人らしいと記憶に残り、友人を招いた日にシャンパーニュとバラの香りがほのかに漂うテーブルをテーマにして花をあしらったら会話がはずみました。贈り、迎える人の“うれしい”“楽しい”も盛り込むとお互い気負わず、和やかな時間とともに空間の華も心に刻まれるのではないでしょうか」