年齢を重ねることで、さらに輝きを増すアラウンド50。そのリアルなスタイルを、エクラの3人のスタイリストと検証してみた。アラフィー=Jマダムのおしゃれはますます軽やかに、みずみずしく磨かれ続けている!
1.トレンドの色使い、素材使いでひと味違う大人カジュアル
「今のエクラ世代は、そばで見ていて思わずワクワクさせられるほど、カジュアルスタイルが素敵で上手。少ないアイテムで構成するカジュアルスタイルは、実は素材のクオリティの高さ、配色の妙、何を加えたかというところに、その人のセンスまでもが浮き彫りになるもの。ミニマルなスタイリングゆえ、かえってほのかに漂う大人ならではの気品や、どこか余裕あるムードが生まれるのでしょう」(スタイリスト 福田亜矢子さん)。
発色の美しいパープルのカシミヤウール素材のニット。太うねでカジュアル度の高いコーデュロイパンツと足もとはローファーを合わせて、今年らしいどこかクラシカルなムードを加えて。旬のハイライズのワイドシルエットパンツは、こっくり素材のネイビーカラーで大人のムードを加速。
2.インパクトあるニットを大人のムードある装いに
「振り返れば私も含め、アラフィーは若いころからいろんなおしゃれに挑戦してきた世代。おしゃれが好きなのは、もはや生活の一部のよう。青春時代にはカジュアルスタイルを満喫し、ハイブランドの実力も実感。ファストファッションとだって向き合える。しっかりとした軸をもっているので、モードとの付き合い方も上手ですよね。若いころの経験値をベースに、その審美眼はさらに磨かれているように感じています」(スタイリスト 村山佳世子さん)。
ざっくりとした表情のあるニットは、ケーブル模様がどこかノスタルジックかつ長い袖がエッジーなデザイン。グレーのワントーンの着こなしになじませつつ、シャープなフォルムの小物で今の空気感を加え、きりりと楽しげに装って。
3.マスキュリンな装いに柔和さをひとさじ
「マインドもどこかジェンダーレスなので辛口な要素を加えてシャープに、シックに、そして遊び心をしのばせた着こなしだって得意。さまざまなテイストを、バランスよく調節して融合することができるんですね。年齢にふさわしい上品さを知っているのも強みでしょう。今のアラフィー=Jマダムは、自然に新しいスタイルを生み出している、そう実感しています」(スタイリスト 村山佳世子さん)。
黒のロングジャケット感覚のコートに何げなく合わせたワイドパンツのかけ合わせがセットアップ風。シンプルなスタイリングでも、ふんわりとたなびくボウタイのリボンや、たくし上げたジャケットの袖口からのぞくシアーなレースが、マスキュリンなアイテムのハードさを払拭。ふんわりとどこか軽やかさがあり、リアルクローズに落ち着かせてくれる。
4.マキシ丈ワンピからのぞいた素肌感さえもおしゃれの一部
「女性らしくいることを楽しもうとする人が、確実に増えていると思うのがこの世代。素肌はこれ見よがしに見せるよりも、ちらりとほのめかすほうが女性らしいことを知っている。ヒールだって華奢なものばかりではない。そこはかとなく女性らしさを漂わせる魅力が黒という色にあることを知っているのもそう……」(スタイリスト 池田奈加子さん)。
つやめくシルク素材の黒ワンピースは、それだけで十分にドラマティックな雰囲気。その上にまとったたっぷりシルエットのレザージャケットが着こなしを品よくマーク。スリットからのぞいた足もとは、太めヒールサンダルできりりと。
5.意外性のある配色、さりげないレース使いで媚びない女性らしさ
「酸いも甘いも味わい、身をもって実感した大人の女性たちには、人としての礎があり、ベースには、むしろハンサムな知性さえも宿っています。だからこそためらわずに、そして好感度高く女らしさを装うことができるのかも。自然な女性らしさを肯定して演出することができるのは素敵なことですね」(スタイリスト 池田奈加子さん)。
布帛(ふはく)とレースのコンビネーションが新鮮なスカートは、斜めに下がる独特のデザインで、動きに合わせてはためくシルエットまでもが優雅。一見シンプルなようで、グリーンのニットは、ほのかに透けた手首などディテールで女性らしいデザインがポイントに。意外性の高い配色が、いや味のないフェミニンさを導き出してくれる。