時間がもつ“重み”がぐっと増してくる50代。「50代こそ運命の腕時計との出会いを模索すべき時」と語るスタイリスト・伊藤美佐季さんが、ジュエリーに匹敵するほどのたたずまいをもつ“美しきタイムピース”をセレクト。
ゴールド適齢期の今こそ「ブレスレット ウォッチ」
若いころと比べ、時計選びを左右する最大の変化は"肌の色み"。イエローやピンクのゴールドとの相性がアップした今なら、つややかなゴールドのブレスレットウォッチを手首の主役に!
CARTIER
独創的なラインを描くオーバル形の「ベニュワール」は、端正な美しさに永遠の気品が宿るカルティエ スタイルの真髄。
「時代を感じさせないフランスらしいシックな趣はまさにタイムレス。若いころ、自分にはエレガントすぎるなと感じたかたでも、熟成した肌感になってきた今こそ、手首につけてみて。優雅なイエローゴールドが思った以上にしっくりくるはず」(伊藤さん)。
時計「ベニュワール」(31.4×23.09mm、YG、クォーツ)¥4,131,600・ピアス「ジュスト アン クル」(YG×D)¥1,069,200 /カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ) コート¥420,000(参考価格)/ICCF JAPAN(カルヴェン)
VAN CLEEF&ARPELS
1935年に誕生した“時を告げるジュエリー”「カデナ」。ケースのラインは潔くまっすぐ、アタッチメントは丸みを帯びた南京錠の形。傾いた文字盤は、当時の女性たちのマナーに添い、時刻をひそかに確認できるものに。
「イエローゴールドのスネークチェーンブレスレットにしなやかな強さが感じられ、現代を生きる芯の強い女性にも似合うデザインです」(伊藤さん)。
時計「カデナ」(14×26mm、YG、クォーツ)¥4,250,400/ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク(ヴァン クリーフ&アーぺル)
JAEGER-LECOULTRE
アール デコからのインスピレーション、幾何学的フォルムのケース、まっすぐなアラビア数字、ケースの縦幅と横幅は古代哲学者らの説に端を発する黄金比を採用。反転するダイヤルの裏面はブラックで、2つの表情が楽しめる。
「革ベルトのレベルソも素敵ですが、ピンクゴールドのブレスレットを選べば、ジュエリーをつけたようなエレガントな手首に!」(伊藤さん)。
時計「レベルソ・クラシック・スモール・デュエット」(34.2×21mm、PG、手巻き)¥5,896,000/ジャガー・ルクルト
AUDEMARS PIGUET
ケース径23mmのエレガントなタイムピース。八角形のベゼル、タペストリー模様のダイヤルなどのデザインコードに、フロステッドゴールドの輝きを組み合わせた印象的なビジュアルが魅力だ。
「きらきらと繊細に輝く様はまるでジュエリーピース。手首につけたときに醸し出されるクラス感も格別です」(伊藤さん)。
時計「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド」(23mm径、PG、クォーツ)¥4,950,000/オーデマ ピゲ ジャパン(オーデマ ピゲ)
日常にこそさりげなくつけたい「ダイヤモンドウォッチ」
ダイヤモンドの輝きを、ジュエリーではなくタイムピースで楽しむのも大人の特権。ホワイトゴールドやステンレススチールなどの白い地金との知的な組み合わせなら、きらめくダイヤモンドを成熟した肌にふさわしい落ち着いた品格で堪能できる。
FRANCK MULLER
スペード指針やオーバル形レールウェイ目盛りなど、20世紀初頭の芸術的スタイルが随所に凝縮されたモデル。ビザン数字を浮き彫りにしたレリーフは、立体的な鏡面仕上げ。
「ケースからラグにまでセットされたダイヤモンドとの相乗効果で非常に華やか」(伊藤さん)。
時計「ロングアイランド プティ レリーフ ダイヤモンド」(25×18mm、WG×D、クォーツ)¥5,500,000/フランク ミュラー ウォッチランド東京(フランク ミュラー)
GRAFF
らせん状のベゼルにグラデーションを描くようにダイヤモンドをセット。途切れることのない光の環が取り囲むフェミニンな文字盤にも、パヴェダイヤモンドがびっしりと敷きつめられている。「針とサテンストラップのブラックが、ダイヤモンドの比類なき輝きを知的に引き締めてくれます」(伊藤さん)。
時計「スパイラル ウォッチ」(23 mm径、WG ×D、サテンストラップ、クォーツ)¥4,921,000/グラフダイヤモンズジャパン(グラフ)
DIOR
コンセプトは「時を告げるリボン」。ダイヤルとブレスレットには、メゾンの偉大なヘリテージであり、シンボルモチーフである“カナージュ”のグラフィックが、職人の手作業で刻まれ、ダイヤモンドと美しく共鳴する。「ミラネーゼメッシュブレスレットのしっとりとした光沢が上品です」(伊藤さん)。
時計「ラ デ マイディオール」(25mm径、SS×D、クォーツ)¥1,430,000/クリスチャン ディオール(ディオール タイムピーシズ)
PIAGET
1970年代のアーカイブからインスパイアされた、流れるようなラグのフォルムが印象的なジュエリーウォッチ。ムーブメントを自社内で一貫製造するマニュファクチュールであると同時に、長年培ってきた高い宝飾技術を誇るジュエラーでもあるピアジェならではの至高のダイヤモンドウォッチだ。
「このノーブルなたたずまいは、私も憧れの逸品です」(伊藤さん)。
時計「ライムライト ガラ」(26mm径、WG×D、クォーツ)¥5,368,000・ピアス「ポセション」(WG×D)¥294,800(片耳価格)/ピアジェコンタクトセンター(ピアジェ) ジャケット¥533,500(参考価格)/アオイ(ファビアナフィリッピ)
次なるステディは機械式!「マニッシュウォッチ」
つける人の女性像に味わい深い奥行きを与えてくれる、本格機械式時計。手首につけるだけで全身の印象まで変えてくれる名品を選んで、“意外性”の扉を開けよう。
BREGUET
コイン形のケース、ブレゲ針、19世紀から続く手彫り装飾などブレゲらしさを余すことなく搭載。自動巻きながら驚異の薄さを実現し、ブレゲの技術力の高さを証明したドレスウォッチの名品。
「一見するとシンプルで、その名のとおりクラシックですが、細部には、世界五大ブランドと呼ばれるサヴォワールフェールがちりばめられたうっとりするほどの美しさ。つけていると一目置かれる玄人好みの時計です」(伊藤さん)。
時計「クラシック 5157」(38mm径、RG、アリゲーターストラップ、自動巻き)¥3,333,000/ブレゲ ブティック銀座(ブレゲ) ニット¥199,100/ピセア
VACHERON CONSTANTIN
1950年代の時計に着想を得た針が、文字盤の曲線に沿って取りつけられた、ミニマルデザインが美しい一本。ケースは厚さ6.80mmの薄型で、ケースバックにはエングレービングを施すことでパーソナライズできる。
「時計の王道ともいえる2針モデルは、シンプルなだけにブランドの実力がそのまま現れますが、この風格と高級感はさすがです」(伊藤さん)。
時計「パトリモニー・マニュアルワインディング」(40mm、PG、アリゲーターストラップ、手巻き)¥3,278,000/ヴァシュロン・コンスタンタン
A.LANGE&SÖHNE
“フラッハ”とはドイツ語で「浅い・薄い」を意味し、その名のとおり、ケース厚はわずか5.9mm。A.ランゲ&ゾーネの時計の中で最も薄く、時と分の表示という機械式時計の本質的な機能のみに特化したモデルだ。
「本格時計ながら女性の手首に似合うエレガントな薄さが魅力。腕時計の新境地を開きたい人におすすめ」(伊藤さん)。
時計「サクソニア・フラッハ」(37mm径、PG、手巻き、アリゲーターストラップ)¥3,366,000/ A.ランゲ&ゾーネ
ROLEX
プラチナ製のケースが凛とした高級感を醸し出す「パーペチュアル 1908」の新作モデル。ライスグレイン モチーフのギョーシェ装飾を施したアイスブルーダイヤルが目をひく一本。
「マットブラウンのアリゲーターストラップとアイスブルーの文字盤のカラーコントラストが新鮮な印象です」(伊藤さん)。
時計「パーペチュアル1908」(39mm、PT、アリゲーターストラップ、自動巻き)¥4,370,300(予定価格・発売時期未定)/日本ロレックス(ロレックス)
PATEK PHILIPPE
積み重ねてきた日々と経験が、名品に似合う内面と自信を与える。
憧れのアイテムを身につけるべき時は、今です。
「カラトラバ」は、圧倒的な人気を誇るラウンド形タイムピースの真髄。自動巻きでセンターセコンドの秒針を備えたシンプルを極めたデザイン。視認性に優れたブラック文字盤のモデルは、日付窓つきの実用的な一本だ。
「本格的機械式時計でさらにブラック文字盤。マニッシュを極めることで逆ににじみ出る女らしさを堪能できます」(伊藤さん)。
時計「カラトラバ」(39mm径、WG、アリゲーターストラップ、自動巻き)¥6,600,000/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ) シャツ¥95,700・パンツ¥201,300/エム(アン ドゥムルメステール) ネクタイ/スタイリスト私物