エクラ世代にふさわしい時計選びの決め手は、その背景にあるストーリー。初回はパテック フィリップの優れた時計製作技術とエレガンスが融合した、腕時計の本質を語る名品をご紹介しよう。
パテック フィリップのカラトラバ
気品あふれるカラトラバは、各国の王室やセレブリティに多くの愛用者をもつ。英国の故ダイアナ妃もそのひとりだ。
パテック フィリップがマニュファクチュール(自社一貫生産)によってつくり出す時計のクオリティは、他の追随を許さない。なかでもカラトラバは、現代のラウンドウォッチの規範ともいわれる永遠性ゆえに、世代を超えて受け継ぐのにふさわしい。
20世紀初頭にドイツで興った建築・装飾芸術運動バウハウスの「機能がフォルムを決定する」との哲学を反映して、1932年に新時代の主役として誕生した腕時計の名作なのだ。
名称は4輪の百合と剣からなるメゾンの紋章、カラトラバ十字――12世紀に活躍した勇猛果敢な騎士団のシンボルマーク――に由来する。それを知ってだろうか、チャールズ皇太子が出場するポロ競技会を観戦する際にダイアナ妃は、勝利を願って皇太子と自身のカラトラバを重ねづけしていたというエピソードが残る。
時はめぐり’90年代以降、女性の社会進出とともにカラトラバのレディスモデルのケースサイズが、大きな進化を遂げた。2021年発表の写真左のモデルは、35㎜径。存在感を増したたたずまいが、自立を選んだダイアナ妃の生き方に重なる。
現行モデルが搭載するキャリバー240は、最新の超薄型自動巻きムーブメント。熟練時計師の手作業が実現した精緻な美をケースバックで楽しむ、オーナーだけの特権が味わえる
photo:Tim Graham/getty images
1883年にウィンザーで開催されたポロ競技会でのダイアナ妃とチャールズ皇太子(当時)。ダイアナ妃の腕には、皇太子から贈られたパテック フィリップのカラトラバ(編集部調べ)が。
進化する機能と普遍的なデザインが完璧に調和する「不朽のタイムピース」
端正なミッドナイトブルーの文字盤を、約0.55ctのダイヤモンドが彩るモデル。最高級のトップウェッセルトン(ほぼ純白で無色)ダイヤモンドが連なる。起毛仕上げのストラップが、サテンの風合いを醸し出す。
時計「カラトラバ 4997/200」(35㎜/K18WG×D、ギヨシェ装飾、自動巻き、サファイアクリスタル・バック、カーフスキンストラップ)¥6,310,000/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ)