母から娘へと受け継ぎたい、世界にたったひとつの、心から愛するエターナルなピース。手にした日の思い出と未来への思いが、エクラ世代の4つの家族それぞれの物語を紡いでいく。
君島十和子さん(美容家)から娘・君島憂樹さんへ
MIKIMOTO(ミキモト)オーダーネックレス
ふたりの娘たちに贈るひとつになる永遠のエレガンス
約1.2㎝と大粒のパールが奇跡のように美しく連なるミキモトのネックレスは、まさに君島十和子さんの気品を物語る逸品。「当初はロングネックレスを作って、いずれふたりの娘たちが分けられるようにと思っていたのですが、ミキモトさんにこんな素敵なネックレスをご提案いただいて」と十和子さん。憂樹さんと一連ずつ身につけたネックレスは、クラスプのつなぎ方しだいで一連のロングネックレスにも、二連のネックレスにもなる画期的な仕様。
「幼いころの学校行事や、宝塚の公演に来てくれたときも、もちろんプライベートでも身につけていて。私たち家族にとってパールは母の象徴なんです」と憂樹さん。
ふたりの娘、それぞれの手に渡ってからも、クラスプ同士をつなげればいつでもひとつのネックレスに。「もともとひとつの家族だったというつながりを感じてもらえたら。そんな想いとともに贈ります」。
パールの魅力を年齢とともにより深く実感しています。いつの日か娘たちにも感じてもらえたらうれしいです
――母・君島十和子さん
美しく、華やかなパールの輝きはまさに母の象徴。いずれ譲り受けるときには、私も似合う女性になっていたいです
――娘・君島憂樹さん
きみじま ゆうき●’97年、東京都生まれ。’14年に宝塚音楽学校に入学、’16年に宝塚歌劇団入団後は月組にて活躍。’23年4月に退団。退団後は豊富な美容知識を生かし、テレビ・雑誌・webなどで美容やライフスタイルに関する発信を行っている。
中林美和さん(モデル)から娘・kanonさん(モデル)へ
Cartier(カルティエ) 『ラニエール』のブレスレット
母になる決心を重ねたエターナルな逸品を娘たちへ
「お母さんになる自分のために憧れのブランドで選びました」と美和さん。当時23歳。kanonさんを妊娠中、未知なる人生へ意を決するため、背伸びして大人のものを手に入れたかったと振り返る。
『ラニエール』のブレスレットは、ダイヤモンドを囲む正方形のコマがひとつずつ動く構造で、しなやかに手首に寄り添う。「華奢すぎず、赤ちゃんを抱っこしても大丈夫だと思って」。初めて選んだのはゴールド。次女rimaさんのときにホワイトゴールドを。
「母のストーリーも含めて、私たちにとって特別なギフトです。たまに取り替えっこしようねと妹と話しています(笑)」と話すkanonさんは、まもなく23歳。
「母は23歳のとき、私よりずっと大人だったと思います。タイムレスなピースを選ぶその価値観も含めて。プロフェッショナルなモデルとしても、母のことをますます尊敬しています」
23年間、ほぼ毎日をともにして、ますます好きになっています。かつての憧れも、ようやくなじんできたようです
――母・中林美和さん
今はホワイトゴールドが好き。大人になったら変わるのかも……。妹とときどき交換しながら、さらに愛していきたい
――娘・kanonさん
かのん●’02年、東京都生まれ。幼少期からインターナショナルスクールに通い、慶應義塾大学で経済学を学ぶ日英バイリンガル。スペイン留学から帰国後、モデルとして活動するかたわら、翻訳・通訳など活動の場を広げている。SNSの弾き語りも人気。
中山まりこさん (マディソンブルー デザイナー・ディレクター)から娘・日向さん (マディソンブルー ディレクター アシスタント)へ
CHANEL(シャネル)オートクチュールジャケット
憧れのアトリエで誂えたオートクチュールジャケット
パリ、カンボン通り31番地。そこは服作りに携わるまりこさんにとっての「憧れの聖地」、シャネルのオートクチュール アトリエ。
「あのらせん階段を上るときは、ファッションの高揚感に包まれるようだった」とまりこさん。導かれるようにジャケットを作る機会を得て、パリの住まいに行くたびに通った。完成まで約1年。オーダーしたのは自分らしく着られるコンパクトなネイビーのジャケット。「キラキラしたブレードも、地味にならないようにと、このために作られたもの。すべてが刺激的で、私にとっても作り手冥利に尽きる一着です」。
「すぐにこのジャケットを欲しいとは思えません。母のように人としてのパワーがないと着られないのがわかるから」と日向さん。
まりこさんは「割とふだんに着ているので、譲るときにはツイードがやれて薄くなっているかも。そこに革パッチをはってもいい。日向らしく自由に着てほしいです」。
ココは、服作りの道すじをつくってくれた私の憧れの人。唯一無二の、夢のようなクリエイションが実現した一着
――母・中山まりこさん
やりきる力とか、母は本当にパワフル。そんな人でないと着られないジャケットだから、私にはまだまだ遠い存在
――娘・日向さん
ひなた●学生時代からモデルとして活躍。現在は、マディソンブルーでディレクターアシスタントとして、母・まりこのクリエイションをサポート。母譲りのファッションセンスで、マディソンブルーにヤングジェネレーションの新しい風を吹き込む。
近藤和子さん(元・エクラ 華組)から娘・近藤夏子さん(アナウンサー)へ
Hermès(エルメス)バッグ『ケリー』
娘の入学式にと願いをこめたハレの日の王道バッグ
このバッグを購入したのは、夏子さんが5歳のころ。小学校への進学を考え、駐在先のマレーシアからひと足先に3人の子供を連れての帰国を決意したときのこと。「シルバーのとめ具もあったのですが、王道を求めてゴールドを選びました。夏子の入学式に、このバッグを持っていこう!と、そんな覚悟をこめて買ったんですよ(笑)」。
夏子さんは晴れて希望の学校に合格し、入学式に持つという願いを見事にかなえた。「私にはハレの日の特別なバッグ。軽々しく持てなかったのですが、50歳を過ぎてようやくカジュアルに合わせられるようになりました」。
買い物もほぼ一緒にするという仲よしなおふたり。「洋服を共有することはないのですが、このバッグはいつでも大歓迎です!」と明るい夏子さん。「ゆっくり共有して、譲るのはまだ先かな」と親子の会話に笑顔があふれる。
ようやく自分らしく合わせらるようになってきたから、まだしばらくは私も愛用したいなって思っています(笑)
――母・近藤和子さん
母にとってはきちんとした日のバッグ。私はカジュアルに、デニムシャツなどと合わせてかっこよく持ちたい!
――娘・近藤夏子さん
こんどう かこ●’96年、東京都生まれ。TBSテレビ所属のアナウンサー。慶應義塾大学法学部を卒業後、’19年に入社。『ジロジロ有吉』『ひるおび』などのテレビ番組のほか、ラジオ番組『土曜朝6時 木梨の会。』『ジェーン・スー 生活は踊る』などで活躍中。
ヘア&メイク/黒田啓蔵(Iris) 福川雅顕 小澤実和 取材・原文/松井陽子 ※紹介したもの、着用した服は私物で、現在取り扱いのない場合があります ※エクラ2025年12月号掲載