「今のエクラ世代は、若いときからいろんな美容を試してきた世代。知識はあるのですが、その「なんでも知っている」という自信が逆に思い込みを招いたり、きれいのリニューアルを妨げていることも」と話す、美容家の小林ひろ美さん。不要なものを捨て、肌をめぐらせ、必要なものを取り込む。スキンケアの「いる」美容はいたってシンプル。特別なケアは必要なく、基本はこの3本柱。続けることで美肌力は高まる!
1."落とし物"にはお金をかけて!大人肌は「どう落とすか」で値段以上の差が開くから
どうせ流してしまうからと、クレンジングや洗顔などの「落とし物」は安くすませるという人は多い。「若いときはリセット力があるので、サッと落としても大丈夫ですが、大人は落としたあとの肌コンディションに響きます。つまりその後のスキンケアのスタートラインが変わってくる。毎日のことだから、落とし物こそ、保湿成分や泡立ちなど細かい部分にこだわり、ダメージを最小限に。値段以上の見返りはあるはずです」。
2.昔覚えた"引き上げマッサージ"。大事なコラーゲンを切って「たるみ」を加速する!?
とにかく上へ。そんな気持ちから、ついスキンケアやマッサージ時には力が入りがち。「顔の形が変わるくらいの過激なマッサージは、コラーゲンを破壊するおそれがあり、逆にたるみを招いてしまいます。血流を促進する程度の適度な力であれば、マッサージは効果的。たまった老廃物や脂肪など、たるみの原因に直接働きかけることもできます」。
額の上、こめかみ、えらの骨から指1本分内側に入ったくぼみの3カ所が「ゴミポイント」。ここに流し込むようにマッサージすれば、老廃物もうまく流れる
3.無意識の"5点のせ"は逆効果。「必要な部分に必要な量」で大人の皮脂バランスを最適化
額、鼻、両頰、あご。昔から、乳液やクリームをつい"5点"に置いてからのばしてしまうという習慣は「いらない」美容法。「この方法だと、本来油分を控えめにしたいTゾーンや顔の中心にボテッとついてしまいます。スキンケアは一度手のひらにとり、軽くのばしてから肌へ。その際、乾燥しやすい肌のUゾーン、Tゾーンの順に軽く押さえるようにしてのせます。Tゾーンには、手に余った分を軽くのせるくらいで十分」。
4.年齢を重ね、硬くなる顔と心。その両方を一気にほぐすのがオイルの力
保湿、マッサージとマルチに使えるだけでなく、効果も早い。オイルは小林さん自身が最も頼りにしているアイテム。「オイルは重いので、ジェルやクリームより浸透も早い。さらにマッサージを加えることで、血行にダイレクトに働きかけるので、疲れた日でもライブ感がすぐに戻ります。使うタイミングはお風呂あがりがおすすめ。本格的にマッサージしなくても、流れをつくりゴミポケットに流すだけでも効果があります」。
5.シミ、しわと、個別対応は非効率。大人の複合トラブルは「抗酸化」と「抗糖化」でケア
シミ、しわ、たるみ……。さまざまな肌悩みが複合的に表れるのが大人の肌の特徴。「それぞれの悩みに対応するコスメでケアするのが理想的かもしれませんが、時間もお金にも限りがあります。一気にケアしたいということなら、『抗糖化』や『抗酸化』をうたったものがおすすめ。個々の悩みに特化したものではないのですが、大人の肌力を総合的に上げるので、結果的にさまざまな悩みを同時に解決してくれます」。
(中)時間差で働く3種の抗酸化成分「ビタミンC」を配合。フォース C.3 50㎖ ¥22,000/ヘレナ ルビンスタイン
(左)水も油も含まないピュアなビタミンC配合で、肌を酸化から守る。トランスダーマC 30㎖ ¥16,000/アルロン・ジャパン