小京都とも称される古き美しき街並みが、近年は海外の観光客にも大人気の飛騨高山。酒造りも盛んなこの街で、地酒をお供に、飛騨牛に舌鼓を打つ至福の時間が楽しめる店をご紹介。
1.テーマは"感動"。 完全予約制の美味なる隠れ家 肴
飛騨牛食べ比べコース(¥13,000・税込)は、サーロイン、ミスジ、ランプをそれぞれ80gずつ味わえて満足度たっぷり。石で焼き、塩でいただく
店主の今井さんは、高山の中心街にあった店を、少し離れた見晴らしのいい場所へと5年前に移した。豊かな自然を生かして何ができるか……毎朝山へと出向き、春は山菜、夏は川魚、秋はきのこ、季節折々の食材を調達し腕をふるう。全国に常連をもつお店だ。A-5等級のみを使う飛騨牛の石焼きは、「お肉はタイミングがなによりも大事」と、スタッフがつきっきりでサービス。「松阪牛や神戸牛に比べ、飛騨牛の脂はすっきりしているので、かなりサシの入ったお肉でも、2枚、3枚……とお箸がのびます。シンプルに塩で味わうなら、タンニンがじゃまをする赤ワインより、キレとうま味のある大吟醸」。肉=赤ワインの固定観念が吹き飛ぶ、いつまでも余韻を噛み締めたいマリアージュ!
おまかせコース(¥9,000~・税込)には、飛騨牛のふき入り朴葉味噌焼きなど、高山の郷土料理が組み込まれることも
店主自ら手がけた石の中庭から望む、古民家風の離れ。ほかにモダンなカ1 ウンター席、掘りごたつ席もある
中央の「秘封蓬莱」大吟醸は、酒袋から滴る雫を熟成させた飛騨古川町の蔵元、渡辺酒造店の傑作。ほか「空」など、全国の蔵元から逸品が集まる
☎0577・36・1288
12:00~15:00、17:30~22:00
カウンター8席、和室(4〜10名)ほか
完全予約制
JR高山駅からタクシーで8分ほど。季節の地元食材や里山の様子が
アップされる店主ブログも必見。「肴店主の日記」で検索を
2.飛騨牛がつなぐ、フレンチと 大吟醸の出会い RESTAURANT LE MIDI
飛騨牛ヒレステーキセット(150g)¥6,800~。パンまたはライスつき。地酒「いちい」100㎖ ¥2,000
観光エリアの古い街並みにほど近い場所にある、フレンチベースのレストラン。看板メニューのヒレステーキは、2週間熟成させた飛騨牛のヒレを、山ぶどうとバルサミコ、フォンドボーのソースと合わせた。ほんのり甘く風味豊かな脂がソースの酸味とマッチして、あっという間に1枚ペロリ。写真上の「いちい」ほか地酒のラインナップも豊富。やはりおすすめはさっぱりとした大吟醸で、枡またはブルゴーニュグラスでいただくのも、またいい。
秋からの新メニュー、贅沢にA- 5等級の飛騨牛を使い、バローロで香りづけした手作りの生ハム(約60g)¥2,500。お酒がすすむ味!
「飛騨の華」「鬼ころし」など、時期によって異なる銘柄を用意
☎0577・36・6386
11:30~15:30、18:00~21:30
㊡木曜
44席
JR高山駅から徒歩10分ほど。
おみやげには「宿儺かぼちゃの三ツ星プリン」も大人気!
3.蔵元直営のレストランは 飲み比べも楽しい 味の与平
「飛騨牛すき焼御膳」¥2,300(税込)。杜氏が理想を追い求めて完成した高級銘柄「四ツ星」大吟醸1合¥1,380(税込)とともに
蔵元めぐりも高山の旅のハイライト。こちらは200年の歴史をもつ舩坂酒造店が経営するレストランで、街歩きしながら気軽にランチに立ち寄れる。飛騨牛の、軟らかく味わい豊かな肩ロースを使った「飛騨牛すき焼御膳」は、寒い時期にほっと温まる一品。オリジナルのタレには地味噌のほか、隠し味として地酒もブレンドされている。合わせるのはもちろん地酒。「深山菊」ほか3種が飲み比べられるセットは、まさに蔵元ならではの悦楽。
「深山菊」「甚五郎」など3種類を味わえる「舩坂セット」¥700(税込)
古い造り酒屋の風情ある建物。店内には飛騨地方で昔から作られる人形、さるぼぼも
☎0577・32・0016
11:00~14:30(LO)、17:00~20:00(LO)
不定休
90席
JR高山駅から徒歩10分ほど。三町と呼ばれる伝統的建造物群保存地区にある
4.飛騨牛を堪能した後立ち寄りたい高山の蔵元 舩坂酒造店
『味の与平』での食事のあとに立ち寄りたい。店内には中庭を利用したテラス席やモダンな酒蔵バーもあり、枡酒が1杯¥200から飲める。「ぶど次郎」「ゆず兵衛」などのリキュールも女性人気が高い。
☎0577・32・0016
8:30~20:00
不定休
5.江戸末期から続く老舗の酒蔵 原田酒造場
1855年から続く蔵元で、代表的な銘柄は「山車」。店内の酒蔵は予約なしで見学可能。¥200でおちょこを購入すれば、季節限定品など10種類ほどの地酒を試飲できる。風格ある店構えも見事。
☎0577・32・0120
9:00~18:00
不定休