きものは2年目がいっとう楽しい。いろんな足し算やかけ算ができるようになるからだ。「1年目は四季それぞれのものをそろえるのに精いっぱいで、“この着物にはこの帯、帯締めはこれ”と、コーディネートもある程度決まっていました。2年目に入ると、着物と帯の取り合わせもバリエーションが増え、小物で色を効かせたり、帯留めをアクセントにしたりできるようになったんです。紐一本で印象が変えられる。そんなきものの奥の深さを感じています」と、黒田さん。
お母さまの大島紬を仕立て直したり、古裂を帯にしたり、陶器の破片で帯留めを作ったりと、持ち前のファッションセンスを生かした工夫も素敵。黒田さんらしいシックな装いに、奥行きと遊び心が加わった。
eclat11月号掲載 撮影/浅井佳代子 ヘア&メイク/福沢京子 モデル/黒田知永子 着付け/石山美津江 取材・文/山崎陽子