明るくすがすがしい玄関まわりの花、ぱっと空気を華やがせるテーブルの花、お帰りぎわにさしあげる記念の花。人気のフラワーショップ&スクール「ジェンテ」を主宰する並木容子さんが提案する、おもてなしの思いをこめた花あしらいをご紹介。
1.お出迎えの花 雪の降る、すがすがしいクリスマスをイメージ
「12月の集まりなら、玄関まわりはホワイトクリスマスをイメージ。華やかなダリアやバラは色のトーンを抑えたパウダーピンクを選び、白い花と銀葉を合わせると砂糖菓子のようでかわいいです」(並木さん)。11月末ごろから花店に出まわる白枝を高くあしらい、好みの小さなオーナメントを吊り下げるのもおすすめ。大人にふさわしい聖夜の演出に。透明の花器を選んですがすがしく。
ダリア(オズの魔法使い)、バラ(ラ・マリエ、シルク、ルールマジック、ピースオブマイハート)、セルリア、フランネルフラワー、ダスティミラー(シリウス)、ロシアンオリーブ
「お客さまを待ち望んでいた思いは、花が伝えてくれます」
「お迎えする空間にお花があれば、お客さまは歓迎されていることを瞬時に感じられます。言葉がなくても、おもてなしの気持ちが伝わるって素敵ですよね。エクラ世代なら、赤や緑のクリスマスに松でお正月といった定番だけにとらわれず、新鮮なアレンジを楽しんでいただきたいです。
玄関のお出迎えの花は、街に色があふれる時期なのでほっとできるよう、トーンを抑えて晴れやかに。そして、お茶やおしゃべりを楽しむテーブル上の花は“楽しさ”重視で(笑)。会話の糸口になるようなものもおすすめ。また、一年の中でも特別なおもてなしですから、お帰りぎわにさりげなくお花をお渡しできたら、思い出になりますよね。年上のかたには格式ある花束がいいし、女子会ならハーブで香りのいい花束にしたり。相手のかたの笑顔を思い描きながら、楽しく準備されてください」
東京・吉祥寺で人気のフラワーショップ&スクール「ジェンテ」主宰。花の生産者を訪ね歩き、独自の視点をもつ。著書に『花の秘密』(ラトルズ刊)ほか。今回のアレンジの発注はお店に相談を。http://www.gente.jp
2.お出迎えの花 新春は日だまり色の明るい暖色でおめでたく
新春のエントランスに。葉物なしで優しい暖色を集め、めでたさと日だまりをイメージ。「菊を入れるとお正月らしい。バイカラーにすると奥行きが出ます。花びら自体が輝くピンクのダイアモンドリリーでさらに華やがせて」。懇意の水引工芸家・内野敏子さんの作品を花の間にも飾っていっそうかわいらしく。「気品ある年迎えのアレンジに。水引の和の色は中間色の花と相性がよいですね」。
キク(アナスタシア スターピンク)、アスター、トルコキキョウ(コサージュマンゴー)、ダリア(オレンジシャーベット)、バラ(オレンジロマンチカ、KIZUNA)、ダイアモンドリリー
「玄関に飾るお出迎えの花。"歓迎"の気持ちをすべて伝えてくれます」 (並木さん)
3.くつろぎの花 お互いの笑顔がよく見える よう、低めに飾って
着席してからの主役はおしゃべり。テーブル上の花はお互い顔がよく見える低めがおすすめ。「ランを使えばこの時期らしい格の高さが出ます。さまざまなガラス器に投げ入れ、ぐっと楽しく仕上げて。オーバルや長方形のお皿や盆を敷けばまとまります。むずかしいことが何もないのに、楽しい変化球アレンジ。旅先や蚤の市で出会った器を使えば、思い出話にも花が咲きそう」。
ミディファレノ(初恋、ナツメ)、デンファレ(シャネル、プリティーミサキ)、オンシジウム(シャーリーベイビー、ハルヒ)
「くつろぎの空間には、うきうき楽しさを増すかわいいアレンジを」(並木さん)
4.くつろぎの花 大人の女子会に。「かわいい!」と 歓声があがる存在感
まるでデコレーションケーキのような存在感。「かわいい~!」と大人の乙女心をくすぐるアレンジは女子会にぴったり。「8㎝角にオアシスをカットして、2色のヒペリカムとヒメリンゴをふんだんに挿して台に。八重のトルコキキョウと八重のガーベラも生けて、楽しいサプライズにふさわしく、思いきり華やかにしました」。下にドレスプレートを敷くとバランスがよくなる。
ガーベラ(ヒマリア)、トルコキキョウ(NFカシス、ボア)、ヒペリカム(ココカジノ、ココウノ)、シンホリカルポス、ヒメリンゴ、アルプスルビー
5.贈る花 感謝をこめてスタイリッシュなダリアを
お世話になっている目上のお客さまや、若いかたでも慶事の記念などにさしあげたい、折り目正しさのある花束。「いろいろな花の無難なブーケより、赤のダリアだけのきりっと正装感のある花束はいかがでしょう。シックな赤のコーディネート。バイカラーのダリアが絵画のような奥行きを出します。包む葉の、縁取りの赤も効果的です」。
ダリア(アラビアンナイト、ジムキーリング)、ドラセナ