軽量で快適なこのウールは、海外のビッグメゾンが指名買いする日本の毛織物染色整理メーカー「ソトー」ならではのジャージィ素材。
「ソトーさんのバックアップを得て、僕たちはまず素材づくりから始めました。これは布帛のように見えますが、ジャージィなんです。そして、その生地は突き合わせに縫い代がなく、ダブルシームと呼ばれる縫製法でフラットに縫われています。もともとはアトピーの人のために開発された医療用技術ですが、この特殊縫製によって厚みやアタリが出ず、まるで1枚の布に包まれているような着心地が実現できたんです」と話すのは、デザイナーの白木大地さん。襟や袖にミリタリーを代表するMA-1の要素を取り入れたマニッシュなコートも、ゴワゴワとした硬いものではなく、軽くてスムーズ。日本の最先端素材と縫製、デザインが見事に融合した。