ジビエと野菜がおいしい京都の冬。地元の天然物や昔ながらの手法そのままに、そのおいしさをダイレクトに楽しませてくれる「野むら山荘」のジビエ鍋をご紹介。
野むら山荘
滋味深い熊肉と猪肉を食べ比べ
食通好みの熊肉と猪肉。その2つをひとつの鍋で楽しめる贅沢このうえない冬限定のジビエ鍋。しょうゆベースの甘味のあるだしの中で炊きながら味わう肉はどちらもうま味濃厚で、ネガティブな印象のくさみはまったく感じられない。脂身が多いがギトギトした脂っこさはなく、熊の脂はとろりと溶け、猪は弾力があるのに軟らかく、次々にいただけてしまう。さらにこの鍋になくてはならないのが鍋のために厳選したという野菜。肉と相性のいい九条ねぎ、ささがきごぼう、なめこがたっぷり添えられ、土っぽい香りや甘味、歯ざわりのよさが味のメリハリを生み、肉のエキスがつまっただしで炊くうちにいっそう滋味を増す。鍋の前には川魚、琵琶湖の湖魚の料理を楽しめ、鯖街道にゆかりあるひと品も登場。12月は名残の紅葉、年が明ければ雪景色に遭遇することもあり、人里離れたこの地ならではの口福眼福に深く静かに浸れる。
脂身の融点が低い熊肉は鍋の中で泳がせるようにし、色が変わったら引き上げる。ピュアな甘味に驚かされる
見た目は似ているが上半分が猪肉、下半分が熊肉(2人分)。どちらも近郊の山で捕獲し、ていねいに下処理されたもの
『草喰なかひがし』で修業した若主人が加わり、変化に富んだ料理で魅了。八寸は若狭鯖燻製、黒舞茸炭焼、揚栗、揚銀杏、焼柿、干柿酒粕巻、小松菜とお揚げさんの炊いたんなど。奥は琵琶湖の湖魚のモロコ塩焼き
部屋は全室庭に面した個室
江戸時代から続く呉服商の家を修学院から移築、改修し、1987年に開業
地元でとれた熊肉と猪肉を一緒に味わう『野むら山荘』の味比べ鍋。肉のうま味と冬野菜の持ち味が渾然一体となった野趣に富む味に思わず歓声が上がる
Data
京都市左京区大原野村町236
☎️075・744・3456
12:00~15:00 17:30~21:00
定休日 木曜
個室7
熊と猪の味比べ鍋コース(11月下旬〜 3月下旬) 大鍋¥19,000(サービス料別)。ぼたん鍋(11月下旬〜 3月下旬)、軍鶏鍋、鰻鍋のコースもあり、いずれも小鍋と大鍋のコースがある。
要予約