私が初めて乳がんに罹患したのは36歳。
そして43歳で再び罹患し、2回目の治療を経験することになった。
思えばその頃、50代の自分を想像できなかった。
乳がんは、私の人生観を大きく変えるきっかけとなり、
「今」に集中する大切さを知ることとなった。
「死」がもしかしたら近い存在なのかもしれない…
そう思うことは怖いことだが、時間は有限なのだと知ることで
人生を豊かにしたいと思うようになった。
限られた時間を、ただ流されるままではなく、
自分の意思でどう豊かにしていくか――そのことを考えるようになったのだ。