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【韓国ドラマアワード2023】韓国ドラマLOVERが選ぶ、’23年私的No.1作品はこれ！

韓流ドラマの動画配信サービスもますます充実。まだまだあるのか！と驚くほど、’23年も例年以上に傑作が続々と登場。そこで、エクラ的’23年韓流ドラマを総決算。韓ドラLOVERの著名人とエクラ韓ドラ班がアワードを決定！ 年末年始の見るべきドラマはここから。作品賞を受賞した5作品をピックアップ！

作品賞

『ムービング』

『ムービング』
Ⓒ2023 Disney and its related entities

家族愛を描く特殊能力者が主役のSF大作

「ヒーローものかと思ったら全然違う。親子愛、ロマンス、サスペンス、人間ドラマ。どのお話もどの登場人物も、きゅんとかわいく、そしてせつなく。てんこ盛りなのにまったく胸焼けせず、温かい気持ちと爽快感で終わる。シーズン2も楽しみ」（美容家 神崎 恵さん）。

「大好きな俳優オンパレード！ ベテランも若手もすばらしい！ 特撮のクオリティにもうなりました」（俳優・歌手 小泉今日子さん）。

家族を守るために戦う特殊能力者の親子の愛を描く人気ウェブ漫画を原作に総製作費650億ウォンをかけてドラマ化。ジャンルを超えた壮大な物語は文句なしの大傑作。

『ムービング』
Ⓒ2023 Disney and its related entities
「超能力という特殊な才能をもつ人たちをテーマに、家族や仕事という生活者としての苦悩や孤独などに焦点が当てられている脚本がすばらしかった 」
──俳優・歌手 小泉今日子さん

「良質な短編を読み継いでいったら、壮大な長編小説になっていたという感じ。その構成力に驚かされました」
──美容家 神崎 恵さん

■ディズニープラス スターにて全話独占配信中

『愛だと言って』

『愛だと言って』
Ⓒ2023 Disney and its related entities

繊細な演技に釘付けにされる癒しのロマン

「因縁の関係でありながら惹かれあう男女のもの静かな恋愛が素敵でした。主演のキム・ヨングァンもイ・ソンギョンも、キラキラオーラをいっさい封印し、些細な表情の変化で感情を表現しているところが好き」（俳優・歌手 小泉今日子さん）。

「空気を読ませる素敵なドラマ。復讐が愛に変わる過程のとまどいや、愛を表現していいのかという葛藤、複雑でむずかしい感情を表現する俳優たちの演技がすばらしい」（料理家 ワタナベマキさん）。

互いに傷を抱える男女が愛によって再生する姿を静かなタッチで描く。小説のように行間に思いあふれる作品。

『愛だと言って』
Ⓒ２０２３ Disney and its related entities
「キム・ヨングァンのくたびれたスーツ姿が最高でした」
──俳優・歌手 小泉今日子さん

「愛と勇気は、人を温かく変えることができる。そんなことを教えてくれるドラマ。見たあともずっと余韻が残ります」
──料理家 ワタナベマキさん

■ディズニープラス スターにて全話独占配信中

『D.P.─脱走兵追跡官─』 シーズン2

『D.P. ─脱走兵追跡官─』 シーズン2　

軍隊が舞台の骨太人間ドラマ待望のシーズン2

「韓国の軍隊が舞台。扱われる内容はいじめやパワハラ、自殺といった問題と、軍上層部や国家組織の隠蔽体質などですが、徴兵制度のない国に暮らす私たち自身にも、今現在、身近に感じられる社会問題。ストーリーの巧みさ、映像の迫力に加え、D.P.役のふたりがすばらしい。先輩役ホヨルのおかげでシリアスなドラマが重苦しくなっていません」（作家 角田光代さん）。

脱走兵を追う若き追跡官“D.P.”の苦悩を描く。

『D.P. ─脱走兵追跡官─』 シーズン2　
「徴兵中に自殺した弟をもつ姉が“私たちは人としてすべきことをしましょう”と世に訴える。見て見ぬふりをすべきではない、傍観者もまた加害者である、という問題意識が、このシンプルな言葉につまっていて、思わず私は自分の属する社会について考えてしまいました」
──作家 角田光代さん

■Netflixシリーズ「D.P.－脱走兵追跡官－」シーズン1～2 独占配信中

『誘拐の日』

『誘拐の日』
ⒸASTORY Co.,Ltd ©KT StudioGenie Co.,Ltd ⒸENA

軽妙なタッチで泣かされる誘拐サスペンス
「主演の誘拐犯ユン・ゲサンを楽しみにしていた作品。見ていくうちにどんどんのめり込み、少しチャンバラ的なコミカル部分もあるのですが、根底は愛情と優しさがつまった内容。子役のロヒの『おじさんといた時間が一番自由だった』というシーンに涙が一気に流れました」（料理家 ワタナベマキさん）。

気弱な誘拐犯と天才少女の力関係逆転コンビのバディぶりが楽しくせつない。ゆるんだ輪郭に不精髭のゲサンのくたびれかげんも最高。

『誘拐の日』
ⒸASTORY Co.,Ltd ©KT StudioGenie Co.,Ltd ⒸENA
「素直になれない愛情表現とときどき見える子供らしさ、せつなさ。誘拐される天才少女ロヒを演じた子役の演技に拍手喝采」
──料理家 ワタナベマキさん

■Amazon Original『誘拐の日』Prime Videoで独占配信中

『無人島のディーバ』

『無人島のディーバ』

パク・ウンビン演じる主人公のがんばりに号泣必至

「父の暴力から逃れて、自らの才能を開花させようと船に乗った離島の女子高校生は、追ってきた父から逃れようとして海に落ち、15年間の無人島生活を余儀なくされる。やっと救出された彼女が、どん底からはい上がるストーリー。久々に韓流ドラマらしい、エグ味と奇想天外さ、なのに登場人物の生きる力に励まされる、という内容にワクワクです」（人工知能研究者 黒川伊保子さん）。

主人公と幼なじみギホのロマンスにも注目。

『無人島のディーバ』
「主人公がどこまでも純粋で生命力が強くて、卑屈さが微塵もない。エグ味の強い設定にもかかわらず、『梨泰院クラス』のような胸をすく展開に心躍る。第2話で早くも感動で泣かされました」
──人工知能研究者 黒川伊保子さん
■Netflixシリーズ「無人島のディーバ」 独占配信中

韓ドラLOVERのかたがた

作家　角田光代さん

作家　角田光代さん

’90年『幸福な遊戯』でデビュー。’05年『対岸の彼女』で直木賞、’07年『八日目の蟬』で中央公論文芸賞を受賞。’12年の『紙の月』はキム・ソヒョン主演で’23年韓国でもドラマ化され、評判を呼んだ。
美容家　神崎 恵さん

美容家　神崎 恵さん

美容から日々の暮らしをつづるインスタグラムのフォロワー数は現在64万人超え。多くの雑誌の連載も執筆、著書も多数。韓国ドラマ『夫婦の世界』では広報大使を務めるなど、韓国通としても知られる。
人工知能研究者　黒川伊保子さん

人工知能研究者　黒川伊保子さん

脳機能論の立場から、感性研究に取り組む。『思春期のトリセツ』（小学館新書）など著書多数。NHKラジオ第一の朝の情報番組『ふんわり』の金曜パーソナリティも続行中。大の韓ドラファン。
俳優・歌手　小泉今日子さん

俳優・歌手　小泉今日子さん

音楽ユニット黒猫同盟（上田ケンジと小泉今日子）のセカンドアルバム『ムーランルージュの黒猫』が’24年2/22発売予定。3/21にその全国ツアー「めざせ！モンマルトル」始動。20年来の韓ドラフリーク。
料理家　ワタナベマキさん

料理家　ワタナベマキさん

料理家・堤人美さんとの共著『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』（主婦と生活社）では、韓ドラ好きが高じて、おすすめドラマに登場する料理をあれやこれや模索しながら考案したおいしいレシピ満載。
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取材・原文／山崎敦子　※エクラ2024年2・3月合併号
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