50代の眉は“存在感がない”のが最旬! 自信がもてない眉は「描きすぎ」が原因?

眉に自信がもてないのは、メイクした眉が自分の顔にしっくりなじまず、悪目立ちしてしまっているからだと、ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさん。しっくりなじませるには、眉の存在感を消すべきだという。

“どうして、いくつになっても眉メイクに自信がもてないんだろう”

幾多の眉トレンドの変遷を経たせいもあるけれど、エクラ世代の女性からは、いまだに自分にしっくりくる眉に出会えていないという、切実な声が聞こえてくる。

「今の眉の描き方で合っているのかがわからない」(50歳・管理職)

「移り変わる眉メイクのトレンドについていけません(涙)」(52歳・会社経営)

「ナチュラル眉のはずなのに顔から浮いて見えます……」(51歳・主婦)

モデル
教えてくれたのは
ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん

ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん

メイクする人の気持ちに寄り添った、すぐに実践できるメイク指南が各メディアで評判。YouTube『長井かおり おしゃべりメイクBOX』では眉メイクの回が大人気。
「ついつい眉をむずかしく考えがちなエクラ世代。眉メイクの発想を変えれば、もっと気楽に、簡単に、若見えがかないます」(長井さん、以下同)。(上)シュエトゥールズ ブロー&アイラッシュブラシ ¥1,320/資生堂 (中)アイブロウ ブラシ 02 ¥3,850/アディクション ビューティ (下)アドバンスト アイブロウ NB ¥3,300/アクセーヌ
指塗りでさりげなく彫り深さアップ
「眉メイクのアイテムは年々進化。使ったことのないアイテムにトライすることも、眉メイクのアップデートのためには大事」。(上)ラ パレット スルスィル ドゥ シャネル N 02 ¥7,700/シャネル (中)フジコ マジカルアイブロウカラー 03 ¥1,408/かならぼ (下)アイブロウリキッド マイクロ 004 ¥2,750/アディクション ビューティ

自分の眉に自信がもてないのは、「しっかりきれいに」描きすぎているから!

チークやリップを楽しめる今だから、眉はおとなしく

「コロナ禍でマスク着用がマストだったときは、眉とアイメイクがメイクの主役だったので、しっかりきれいな眉が映えました。でもマスクをはずした今、眉がしっかりきれいなままでは、アイメイクやリップ、チークとけんかし、『うるさい顔』になって損してしまいます」と長井かおりさん。チークやリップを楽しめる今、眉はおとなしくするのがおしゃれ。「メイクはバランス。主役と脇役がいて、美人が生まれます。今は明らかに、眉が脇役の時代なのです」。

眉メイクをほめられたら、喜んではいけない

エクラ世代の女性には、眉こそ命とばかりに、さまざまな眉メイクアイテムを駆使し、しっかりきれいな眉に仕上げている人も。「以前は、そんな完璧に仕上げた眉が素敵だったんですが、今はたとえ人からほめられても、真に受けてはダメ(笑)。そもそも眉に目がいってしまった時点で、今どき眉ではないということ。『今日のメイク、なんだかいい感じ』『雰囲気が若くなったんじゃない?』と顔全体の印象についてほめられたら、その眉メイクは大成功です」。

形や太さに正解なし。自分なりのベストでいい

眉の形や太さの流行は、時代の移り変わりに従って変化。そんな流行についていけず、長年描き慣れている眉からなかなか抜け出せないのが悩み、という人も多い。「今は、形や太さはさほど問題ではありません。むしろ、長年描き慣れた眉は毛の生え方や骨格、表情に寄り添い、そのかたにとってベストであることが多いので、無理に変える必要はないと私は考えています」。問題は「濃さ=緻密さ」だと長井さん。「発想を変えて引き算できれば、しっかりきれいな眉から抜け出し、驚くほどあかぬけて、自分の眉に自信をもてるようになりますよ」。

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