井川遥さんに聞く！大人にこそ“華やかさ”が必要な理由とは？

優しさと凛とした美しさをたたえる井川遥さん。春風のような女性、という印象をもつ人も多いはず。そんな彼女のプライベートでの装いは、マニッシュな雰囲気の洋服が多いそう。

「若いころは、もっと大人っぽく見られたかったぶん、シャープなものを好んでいたかもしれません。年齢を重ねた今は、甘さや華のあるアイテムも気負わずに取り入れるようになりました」

例えば、好きなジャケットスタイルも、襟もとや袖口にフリルやレースをのぞかせたり、インナーの素材を華やかさが感じられるものにしたり。メンズライクなものに、ひとさじの甘いアクセントを加えることで、マニッシュさと華やかさの両方のよさを引き出せるよう心がけているのだそう。

「肌も髪もドライに傾いてきた今だからこそ、フリルやレース、フラワーモチーフのものや、ジュエリーなどで華やかさやかわいさ、ツヤ感をプラスして、トータルでバランスをとるように心がけています。着やすいものに落ち着いて無難になってしまいがちな世代だからこそ楽しむことを忘れずにいたいですね。着飾ることは素敵なことだと改めて感じています」

仕事でも、人付き合いでも、向き合う気持ちや姿勢を共有できると喜びもひとしお。チャレンジを恐れずに何事もおもしろがっていたいですね。

ファッションにおいては、“ひとさじの華やかさ”の必要性を実感しているという井川さん。日々の暮らしや、仕事の場でも、その折々に“心で感じるラグジュアリー”を大切にしているという。

「例えば、食べ物も着るものもたくさんはいらなくて、少しでもそこにぎゅっと凝縮された、つくり手の思いを感じる瞬間に幸せだな、贅沢だなと思います。ひとつずつていねいに、少しの微差にもこだわって追求してつくり上げたものには愛着がわきますね。仕事でも人付き合いでも向き合う気持ちや姿勢が共有できるとなんともいえない余韻に幸せを感じますそういう瞬間が少しでも訪れるように私自身、ていねいに取り組みたいですね」

ファッションも、私生活や仕事場でも、細部やひとつひとつの場面にていねいに向き合い、自分の心が満足する瞬間を追求する。そんな真摯な姿勢こそが井川さんの魅力の源なのかもしれない。