【最先端の白髪改善研究】髪のメラニン復活へ!白髪研究はここまで進んでいる

最近の学会などで発表された、3メーカーの白髪改善研究をご紹介。白髪を黒く戻そうという現場の熱意がうかがわれる研究内容は、今後さらなる進化が楽しみなトピックだ。

Case1:ホーユー

ハーブの成分で黒髪化

成分名:ステルビン(ヤーバサンタ由来)

’06年から白髪改善研究を始めたホーユーは、早くからステルビンというフラボノイドに着目。この成分が含まれる植物を独自に探したところ、アメリカの高地に育つヤーバサンタというハーブの一種に多く含有されることを偶然発見。このヤーバサンタ由来のステルビンは、毛母細胞が色素細胞に出す「メラニンを作って渡して」という複数の指令を活性化させる力があるうえに(下図下拡大部)、バルジ領域にある色素幹細胞まで元気にして守る力(下図上拡大部)も確認。色素幹細胞が枯渇していなければ十分に白髪を改善できる余地があると結論づけている。

資料・写真提供:ホーユー
資料・写真提供:ホーユー
56歳女性がヤーバサンタ由来のステルビンを含む美容液を続けた結果のビフォーアフター。

56歳女性がヤーバサンタ由来のステルビンを含む美容液を続けた結果のビフォーアフター。前髪部分の白髪が減り、明らかに改善したことがわかる

Case2:ミルボン

メロン成分で黒髪化

成分名:メロン果汁濃縮物

白髪の初期段階は、色素細胞で作られたメラニン色素がスムーズに毛母細胞へ輸送されないことから起こる(右図拡大部)。ミルボンは’21年にその輸送遺伝子を活性化する植物成分を見出し発表しているが、’25年4月に発表された最新研究はさらに進化。カンタロープメロン由来のメロン果汁濃縮物を含む試験品を経口摂取することでも、同様に白髪の増加を抑制できるという内容だ。このメロン果汁濃縮成分には強力な抗酸化酵素とカタラーゼを高濃度に含有していることから、白髪に効果があると仮定。経口摂取したうえで臨床試験をしたところ、左のように白髪が増えていないことを確認したと発表した。

資料・写真提供:ミルボン
資料・写真提供:ミルボン
メロン果汁濃縮物を含む試験品を20週連続摂取した46歳女性の結果。

メロン果汁濃縮物を含む試験品を20週連続摂取した46歳女性の結果。白髪率10%から3.3%まで減少していることが認められた

Case3:ネイチャーラボ

頭皮環境UPで黒髪維持

成分名:ブラックリバース処方(グレーバース™)

白髪改善効果の核としたのは、’10年にフランス企業が開発したメラニン活性化ペプチド(アミノ酸の集合体)、グレーバース™という成分。これは色素細胞にメラニン色素を作らせ、毛母細胞に受け渡す機能を活性させる成分。ネイチャーラボではそこからさらに改善した状態を維持するため、その他の育毛成分を豊富に配合。頭皮全体のエイジングケアができるブラックリバース処方をオリジナル開発し、白髪への有効性に関して世界特許を取得した。配合成分が毛包の各所で働くため(右図参照)、ストレス因子で増えやすい白髪にもアプローチできる。

資料・写真提供:ネイチャーラボ
資料・写真提供:ネイチャーラボ
ブラックリバース処方の美容液を90日間連用した50代女性。

ブラックリバース処方の美容液を90日間連用した50代女性。分け目の根元に白髪改善効果が出ていることが確認でき、頭皮の色にも潤いが感じられる

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