映画化・ドラマ化した作品も!大人も時間を忘れるほど夢中になれる「青春小説」3選

雨の多い梅雨時期は読書にぴったりの季節。そこで今回は、50代に読んでほしいおすすめ本をご紹介。毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、大人もどっぷり楽しめる青春小説をピックアップ。

『カラフル』

『カラフル』

世界をカラフルにするヒント満載の青春小説

阿部暁子

集英社 ¥1,760

病気で車椅子利用者になった女子高生。その存在と“本気”が、何事にもマジにならないと決めていた伊澄(ずみ)をはじめクラスメイトたちを変えていく。伊澄のように、〈色んな違う人たちが共同生活してる〉のが社会だと実感するほどに、世界は彩りを増し、生きやすくなるのだろう。

『みどりいせき』

『みどりいせき』

自由すぎる言語感覚にクラクラ、新しい文学の誕生!?

大田ステファニー歓人
集英社 ¥1,870

未曽有のぶっとび文体と頻出するギャル語や隠語にたじろいでも、とにかく読み進めてみて。気がつけば疾走感あふれるバイブスの虜(とりこ)になっているから。闇バイトにはまる高校生たちのリアルが、胸に刺さりまくるから。すばる文学賞の選考委員たちを震撼させた、脅威の青春小説。

『宙わたる教室』

『宙わたる教室』

定時制高校の一室から火星と希望が生まれる

伊予原 新
文藝春秋 ¥1,760
自分は不良品と思い込んでいる青年。フィリピン人の母をもち、子供のころ学校に通えなかった中年女性。中学を出て集団就職で上京してから懸命に働いてきた70代の男性。不登校の少女……複雑な事情を抱えた定時制高校の生徒たちが、風変わりな教師の誘いで科学部へ。火星の青い夕焼けやクレーターを教室で再現するうち、埋もれていた素質を掘り起こされ、衝突しながら絆を結び、希望を見出していく。大学院で地球惑星科学を学んだ作家ならではの青春サイエンス小説。

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