資産の“余白”の有効活用を楽しむ。フリーアナウンサー 堀井美香さんが考える「50代からのお金の使い道」

お金の使い方はごく堅実で、「貯蓄に関してもコツコツ地道にやってきたと思います」と語るフリーアナウンサー・堀井美香さん。今、将来を見据えて実践していることなど、堀井さんならではの“お金の使い道”について伺いました。

健康に、かつ、健全にお金と付き合っていきたい

フリーアナウンサー 堀井美香さん

フリーアナウンサー 堀井美香さん

ほりい みか●’72年生まれ。TBS勤務を経て’22年よりフリー。著書に『一旦、退社。50歳からの独立日記』(大和書房)など。主催する朗読会「yomibasho」の第6弾公演として、12/13(土・夜)に一人語り『母』、12/14(日・昼夜)に俳優・永島敏行さんとの二人朗読『羆嵐』を開催。

使いたくなる時期までは楽しく働き、貯めていく

'22年、27年間勤務したTBSを退社したアナウンサー・堀井美香さん。人気ポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』からは武道館公演や運動会などのビッグイベントも生まれ、会社員時代から始めた朗読会も継続中。さらにクラシックコンサートの企画、今年6月には舞台で俳優デビューを果たすなど、その活躍ぶりはまぶしいほど。


一方で、お金の使い方はごく堅実で、「貯蓄に関してもコツコツ地道にやってきたと思います」と胸を張る。


「とはいえ、親が郵便局勤務だった関係で若いころから貯蓄型保険に入っていたのと、会社で買っていた社内株くらい。毎月の給与明細を見ることもなく、自分の知らないところでお金が貯まっている感じでした。夫婦でお財布も別だったので、お互いにどのくらい持っているか、その全体像も知りませんでしたし」


資産運用を意識しはじめたのは、フリーになる直前。会社を立ち上げる際に税理士などの専門家と話しはじめたタイミングで、NISA、iDeCoについて少しずつ調べはじめた。


「夫もわりと金融に詳しいので、彼や彼の周囲の人に聞いたりしながら長期・分散型の投資信託を少しずつ始めました。53歳の素人知識ですが、今のところ、お金とはうまく付き合えているんじゃないでしょうか」


子供たちはすでに成人して就職。学費などの大きな出費がなくなり、多忙なこともあって使う時間もない今は「たぶん人生に一度くらいある、“穴”のような時期」だと堀井さん。


「今は仕事をするのがとにかく楽しく、それにお金がついてくるというありがたい状況。夫婦ともそんな感じなので、できるうちは貯め続けて、ゆくゆく消費したい気持ちが高まってきたら、そのときはバリバリ使って、子供たちには『お前たちには渡さん!』と(笑)。健康で、こうした健全な状態が続いていけばいいなと思っています」

資産の“余白”を趣味や将来の楽しみに

お金 マネー 50代 投資 マネープラン アナウンサー・堀井美香 インタビュー

将来を見据えては、不要なものを処分する、車をリースにするなど、身のまわりを軽くする準備も。


「病気など、ハプニングによるマイナスに備える額はとっておいて、これから使うなら、旅行などの体験ですね。あと、夫婦で今とは違う場所に拠点を持ちたいという気持ちもあって、その計画も進行中です」


もうひとつ、堀井さんが独立後に本格的に始めたのがボランティア活動。なかでも年4回のペースで行う児童養護施設での朗読会は、いわゆる“読み聞かせ”とは少し異なる、アクティブなものである。


「まず、駄菓子を10万円分くらい買って、それをトラックに詰め込んで移動駄菓子屋にするんです。お菓子を箱買いすること自体が楽しいし、本を選んだり、パネルを作ったりと、まるで文化祭! 人のためにというよりは、ただただ楽しいからやっている。私の趣味です」


誰かに喜んでもらえる喜びややりがいは、資産の“余白”部分の有効活用、その利子としては最高のもの。そういえば堀井さんの主催する朗読会には、こんな仕掛けもある。


「チケットを買っていただくと、一定額のギフトカードをおつけするんです。でも会場には、そのカードを寄付する箱もある。お客さんを試してる!と周囲にいわれます(笑)。寄付されたギフトカードは全額、児童養護施設財団へ。ささやかですが、こんなふうに楽しく社会に還元するというのも、ありですよね?」

堀井さんの考える幸せになるための「お金の生かし方」

1. 楽しく働けるうちは働き、消費は、その気になるまでとっておく。
2. 住んだことのない場所に住む。夢をかなえる拠点づくりを実行中。
3. ボランティアをするなら、自分が「楽しい」と思えることを。
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