【おしゃれな"あの人の「旅支度」”アイデア4選】ドレスアップから、便利アイテム、豊かに楽しむ旅の極意まで拝見!
旅慣れたおしゃれな大人たちのスーツケースの中身には、機能性と"好き”を兼ねそなえた信頼アイテムが凝縮されている。特に、アイテムに制限のある中でのドレスアップスタイルには”その人らしさ”がリアルに表れるもの。彼女たちの旅支度のアイデアから、豊かな旅のヒントを見つけて。
<アナウンサー 中村江里子さん>ミラノ→東京、10日間の旅
旅のスタイルは、機内でも気楽に過ごせるニット×デニムに、絵になるシルエットの『バーバリー』のマントをはおって。装いに個性とインパクトを添えるのは、ユニークな存在感の『ペラン パリ』のバッグ。「今回は大小2つのスーツケースで帰国しました。長年旅をともにしてきた『グローブトロッター』はラージサイズとこちらを長く愛用しているのですが、残念ながら海外のエアラインではトラブルに見舞われることもしばしば。最近は、機内の持ち込み用にだけ使っています」
MY SUITCASE
大きいほうのスーツケースは『無印良品』。「双輪のキャスターは音も静かで、動きも軽くてなめらか。機能的でコストパフォーマンスも優秀なんです」
最小限のアイテムで旅のあらゆるシーンを私らしく
”とりあえず”という旅先でのお買い物は避けたくて、あれもこれもと、かつては大荷物で旅行していました。長くパリで生活して旅慣れた今は、より効率的に、最適アイテムを絞り込めるように。日本に帰国の際は、急なオフィシャルの用事もあるので、ドレスアップと端正な装いは必須です。しわが気にならずコンパクトに持ち運べるニットワンピースと白シャツと黒パンツは、着回しが自在で重宝します。白シャツは万能で、ヴァカンスでは水着の上にも。かさばらないので、ジュエリー類やサングラス、そして大判のカレは少し多めに持っていき、気分やシーンに合わせて楽しみます。機内では長年着圧ソックスも愛用。むくみ知らずの秘訣かもしれません。
10年以上愛用している『リヴィアナ コンティ』のアウターはファーとナイロンのリバーシブル。コンパクトにもなり、万能
「どんなシーンにも寄り添う定番」の白シャツは、ベトナムでオーダーした一枚(右)と、『Bourrienne Paris X』(左)
黒パンツは数年前の『ジバンシィ』がパーフェクトフィット。右ページのデニムも同時期に購入
マントをドッキングしたようなデザインで関係者の多いプレスプレビューでもインパクト大
フォーマルなシーンには、たたんで入れても、しわになりにくいニットワンピースが最適。こちらも『ジバンシィ』。アートピースのような『ペラン パリ』のクラッチバッグと、『ロジェ・ヴィヴィエ』の真紅のパンプスはドレスアップのマストアイテム
顔まわりをモダンに引き締める『Hirotaka』のイヤアクセサリーも愛用品。組み合わせを楽しみたいから、手持ちのものをすべてを携帯するそう
機内では、優しい履き心地で発色の美しさがきわだつベネツィア産のベロアフラットシューズを
長く愛用する信頼のクリームは、フランス人の夫が手がける『エヴィドンス ドゥ ボーテ』の逸品。「回復力が抜群で、フライト疲れでも揺らぎません」
「本は断然、紙派」という中村さん。今回の旅のお供は夫おすすめの作家の本。夫婦での旅は、同じ本を読んで感想を語り合うのを楽しむそう
プラスするだけで装いを一新する、エルメスのカシミヤシルクのカレジェアンも定番
『ヴァシュロン・コンスタンタン』の「1972」スモールモデルを、今回の旅の相棒に
メイク以上に印象を更新してくれるアイウエアは、エッジーなデザインのサングラス『Anne & Valentine』(上2つ)を愛用。パリで購入した『アレティーブ』(下)も
中村 江里子
なかむら えりこ●フジテレビアナウンサーとして活躍後、フランス人の夫との結婚を機にパリへ。ライフスタイルやファッションが同世代の女性たちに大人気。3人の子供の母。現在はミラノ在住。
<スタイリスト 大草直子さん>インド・ジャイプールへの4日間の出張
美しい色があふれる街では手仕事のピースも身につけて
ブランドとのお仕事がきっかけで訪れたジャイプール。ご縁あって、2年間に4回も訪れていました。そこは別名「ピンクシティ」。美しい色がまるで洪水のようにあふれる街なので、私もカラフルに。手仕事も格段にすばらしいので、手刺繡やブロックプリントなどにも自然と気持ちが向いて華やかなスタイルに。現地で買った服はやっぱり一番似合うんですよね。ステイ先のホテル以外は、ほぼフラットシューズ。路面の状態があまりよくないので、ドレスアップシーンでも歩きやすさ優先です。インドでは、人々は黒を着ることがなく、肌も出しません。そんな現地のプロトコールは守って、外出の際には、はおりものや大判のストールが重宝しています。
MY SUITCASE
TUMIの「エクステンデッド・トリップ・パッキングケース」。踊るようになめらかなホイールで、移動もノンストレス
唯一無二の夢のようなブランド『サビアサチ』のドレスでディナーへ
生地の美しさと細やかな手の技が光る『サビアサチ』。インドの上流階級や世界のセレブリティも愛するブランドのドレスとビジューバッグは、現地のショップで購入。『ミュウミュウ』のフラットシューズを合わせて
色と色使いにときめいたブレスレットも現地で。持っていくのは、基本コスチュームジュエリー
「現地のかたは、顔の印象もカラフル! アイウエアで私もインパクトを足します」。サングラスと伊達メガネはバリエーションで持参
宿泊先のホテルでのカクテルパーティはサンダルで優美な抜け感を
ホテルでのカクテルパーティは、ドラマティックなベルベットのカフタンワンピースで。『ヴェルメイユ パー イエナ』とインド・コルカタのブランド『シトラス』と大草さんのトリプルコラボアイテム。足もとは、美しいヒールサンダルを
宝石商への視察は、デニムスタイルに現地のミュージアムショップで見つけた手刺繡のウールローブをまとって。内側はシルクという贅沢な一着。シルバーの靴をポイントに
香水も必ず持っていくけれど、お気に入りのエッセンシャルオイルも必須。『ドテラ』の「ゼンジェスト」(右)と『デ・マミエール』の「アルティテュード オイル」(左)は、気持ちを落ち着かせたり、リフレッシュしたいときに
旅慣れた大草さんの「あったらいいな」を詰め込んだ、AMARCオリジナルのパッキングポーチ。薄手のコートから、細かな旅グッズまで収納できる3つのサイズで、スーツケースの中も、効率よく、整然と
大草 直子
おおくさ なおこ●スタイリストのみならず、イベント出演や執筆など多岐にわたり活躍。メディア「AMARC」主宰。ライフスタイルにもつながる愛あるファッション提案は世代を超えて支持を集める。
<モデル 田波涼子さん>ハワイの家へ10日間の旅
ハワイステイ中はカジュアルが基本。ドレスアップも気負わず、身軽に
家族で訪れたり、最近は娘とふたりで行ったり……。ハワイの別荘には日用品や洋服も置いてあるので、ハワイでのステイはもうひとつの自宅に戻る感覚で、気軽に。子供と一緒にダイヤモンドヘッドに登ったり、ビーチで楽しんだりするため、時計やアクセサリーはぬれても気にならないものを選びます。エアコンが寒い屋内では、ローブや長めのシャツは必需品。バリエーションが豊富な現地で調達することも多いです。友人も多いので、家族ぐるみでお食事に行ったり、プールパーティにお呼ばれすることも多く、そんなときは少しだけドレスアップを意識して。といっても、ミニバッグやシューズをレザーアイテムにするくらい、とにかく気楽が一番!
MY SUITCASE
ぬれても安心、荷物が増えてもフレキシブルに使える「THE NORTH FACE」のキャリーバッグが家族旅行の最適解
機内のマストハブグッズ3点。小さめの水筒は、空のままチェックインし、ラウンジでお水やコーヒー1杯分だけ入れるのが田波さん流
アウトドアグッズは必ず持参。ハイキングにも、ビーチでも便利なセット
すべて『クロムハーツ』のアイテム。ラバーベルトにも変えられるアップルウォッチが便利。「バッグにつけられるのが安心」というチェーンウォレットも。シリコン製の赤いリングは、アクティビティのときに愛用中
外出の際のエアコン対策にも、くつろぎの時間のラウンジウエアとしても便利なローブは、現地のセレクトショップで購入
シーンを選ばず華やぎを加えてくれるダイヤモンドのテニスネックレスは、東京・上野の宝石店でオーダーメイド。ロングネックレスは友人のブランドのもの。パールのピアスは『CADEAUX』で以前購入したもの。さりげないインパクトで、ドレスアップにも◎
香水はお嬢さんとシェア。『ノーズショップ』のお気に入りのアトマイザーに入れ替えてそれぞれ持ち歩いているそう
『サードマガジン』のベストとパンツのセットアップはパイル地。気張った印象にならないので、テラスでのディナーなどに最適。『アライア』のミニバッグと『エルメス』のサンダルを合わせて
水着は『タイムレスウーマン』のショートパンツ型ワンピースを。『SEA』の長めの白シャツをはおって。靴は『メゾン マルジェラ』、レザーハンドルをつけたバッグは『プラダ』でよそ行き感を
<インスタグラマー 内藤朝美さん>ロンドンへホリデーシーズン2 週間の旅
大好きなジュエリーも洋服もロンドンなら、存分に華やかに
夫の仕事の関係で若いころから訪れているロンドン。クリスマスシーズンから年始まで、かれこれ40年以上、毎年家族で訪れています。街並みも美しく、ひときわにぎわうこの季節は、街ゆく人も華やかで、私も自由におしゃれできるのがうれしくて。いつもよりカラフルに、好きなものだけを着て過ごします。洋服やストール、アイウエアやジュエリーはロンドンで新たに買うのも楽しみのひとつ。でも靴だけは愛用しているものが安心。夫にはあきれられていますが、少なくとも4〜5足は持っていきます。知り合いや家族とのディナーの席は、私なりにうんとドレスアップを。キラキラしたものも、レースやフリルも大好きなので、ここぞ!と大いに楽しみます。
MY SUITCASE
スーツケースは『リモワ』。機内に持ち込む鮮やかなブルーのハンドバッグは『Elleme』
毎年家族で訪れるレストランには、アーティスティックなジュエリーで華やぎを
『スキャパレリ』のコスチュームジュエリーやバッグを愛用。「一度見たら忘れられないインパクト。パッと華やいで、でも過度にならないから不思議です。アーティスティックで、品があるのがとても気に入っています」
旅先でも身につけるジュエリーは、ご縁あって集まったもの。ネックレスは『レポシ』。「ショップでこのネックレスを試着したご婦人があまりにもお似合いで、思わず私もいいですか?と購入したんです。彼女ともすっかり仲よしに(笑)」。イヤリングは『カルティエ』、レオパードのリングは『ディオール』、チェーンブレスレットは『パンドラ』。「7」モチーフのブレスレットは友人からの贈り物
「どちらの?」と必ず聞かれる華トップスで友人夫妻とのディナーへ
インパクト抜群のトップスとパンツは大好きな『ヴィヴィアーノ』。赤い『ジャンヴィト ロッシ』のウエッジサンダルと『スキャパレリ』のバッグでさらにエッジを効かせて
機内スタイルは、カシミヤのドレスと鮮やかなロングカーディガン。ともに『マイラン』
きらめくサングラスは『ディオール』。マイ定番の黒はロンドンの『リンダファロー』で
サイズ違いでそろえているトラベルポーチは『マイラン』。アイテムごとにサイズと色を分けて機内にも
「厚手のニットやお袖にボリュームがあるお洋服を着たいときには、コートがわりに無地の大判のストールを」。黒は『リックオウエンス』、赤は『ロロ・ピアーナ』
ハート形の小さなクッションはストレッチグッズ。簡単なエクササイズを旅先でも
内藤 朝美
ないとう あさみ●クラシックカーの専門店「ナイトーオート」副社長。家族がサポートするインスタグラムは、彼女のハッピーオーラとポジティブなおしゃれの投稿が世の女性から大絶賛。一躍有名に。
<会社代表 田原博子さん>香港へ、4泊5日アートフェア&ガラディナーの旅
着飾ることもエチケット。作品を引き立てつつ、私らしく
主人のクライアントがいる香港では、アートフェアや懇意にしているギャラリーの展覧会など、彼の亡きあとも華やかな場にお招きいただく機会が続いています。前夜祭のヴェルニサージュやガラディナーはまばゆいほどの華やかさ。作品を引き立てつつ、おしゃれを楽しめる特別な場ですので、私も喜びの席にふさわしい装いで臨みます。美しいシルエットや大胆なカッティングも、香港の空気の中なら自然に溶け込み、自信をもって楽しめます。喜ばれるのはやはりおきもの。繊細にきらめく銀箔の訪問着を白で引き立て、お祝いの席の装いに。一方のランチミーティングには、黒のパンツスーツで、凛々しくもどこか女性らしい着こなしを心がけます。
MY SUITCASE
『グローブトロッター』の「ラージチェックイン」は「きものを収納するのに最適サイズだったから」。凛としたたたずまいの黒を
ガラディナーには、光のもとで麗しく輝く銀箔を全面に施した訪問着を
幼いころから日本舞踊を習っていた田原さんは「きものを着ているときが一番私らしい」と語る。以前、香港で見つけた『ロエベ』のバッグを合わせて。折りたたむと平面になるきものは実は旅向き。「大判ストールを風呂敷がわりに使えば、旅先でも重宝します」。それもまた田原さん流、きものパッキング術
長く愛用している『グッチ』のパンツスーツは、シルク素材で光沢感も美しい一着。ブラウスとクロコのバッグは、かつて田原氏と手がけていたセレクトショップでオーダーメイドで作ったもの
大ぶりで華やかな個性を放つバロックパールは友人のブランドのもの
お母さまから譲り受けたジュエリーは和装にもドレスにも
『シャネル』のバッグとカシミヤストールは上品なパープルカラーでセット使いにして、シンプルスタイルのポイントに
海外に行くときに「必ず持っていく」という、金沢の加賀麩『不室屋』の即席お吸い物。ポーチに入れて携帯する
旅行中の腕時計は、2カ国の時間がひと目でわかる『エルメス』の「ナンタケット」を長年愛用
体の線に隙なくピタリと寄り添うホワイトのニットドレスは『ケイト』。思わず視線が奪われるバックスタイルは、ビジューをあしらった3本ラインがデザインポイントに。ホワイトミンクのショールと合わせてさらにゴージャスに
田原 博子
たはら ひろこ●歌舞伎俳優・片岡千之助さんの母であり、「光の芸術家」と称された写真家の、故・田原桂一氏の妻。氏の作品、出版の管理や、展覧会、キュレーションなどを手がける。
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