その時代の魅力に現代のセンスが加わり、歴史を新鮮な視点で楽しむエンターテイメントが続々。監督・福田雄一さんが史実に基づきながら大胆な“新解釈”で幕末を描く映画『新解釈・幕末伝』に出演するムロツヨシさんと佐藤二朗さんに作品の魅力や時代劇の楽しみについて聞いた。
「あの時代」も、きっと時代劇にできるはず!?
ムロ 時代劇には扮装の楽しみもありますよね。龍馬もですけど、昔の人は刀を提げてたりする。武器を持つって、今の僕らにはない価値観で。
佐藤 捕まっちゃうもんなぁ。
ムロ それに、命の危険がずっと身近にあるってことじゃないですか。その危機感を思い知らされました。
佐藤 確かにね。この作品も江戸末期が舞台だけど、出演してる『歴史探偵』で識者の話を聞いてると、江戸時代って知れば知るほどおもしろいんだよね。太平の世の中になって、皆の気持ちに余裕が生まれて、文化が栄えて……例えば、数学が流行したのも江戸時代。町人たちが数学クイズを出しあって遊んだりしてて。
ムロ へえーっ。
佐藤 江戸期に始まった浮世絵はその後、明治の時代にジャポニスムとして広まって、世界中で日本ブームが起こったわけじゃない? それを知ると、俺らの先祖って偉大!って改めて感じるし、なにより、やっぱり平和って尊いんだなと思うよ。
ムロ 本当に、そうですね。平和で、豊かな……。あの、それでいうなら僕、ひとつ希望があるんですけど。
佐藤 何?
ムロ 僕、縄文時代を舞台にしたドラマをやってみたいんですけど、時代劇に興味をお持ちの読者のかたにも、ぜひ応援していただきたくて。
佐藤 えーっ!?
ムロ 「激動の縄文から、弥生へ」って時代劇があってもいいじゃないですか。大河ドラマにどうかって、ことあるごとにいってるんですけど、誰も振り向いてくれません。でも僕、ぜんぜんあきらめてませんから!
佐藤 それは……ちょっとなぁ(笑)。でも、「武士はこういう人」とか「町人はこう」とか、歴史の定番のイメージを、それこそ新解釈でくずしながら演じるのって、どの時代でもおもしろいだろうなと思う。ほんと、いろんな可能性があるよ。
映画『新解釈・幕末伝』
Ⓒ2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
Ⓒ2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
Ⓒ2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
動乱の時代を率いた二大英傑は、実はこんな人? コメディの帝王、福田雄一脚本・監督による斬新な幕末史を最強タッグで。「僕と二朗さんで真ん中を、という夢がかないました」とムロさん。「幕末の熱と前のめりな現場の熱がリンクしているはず」と佐藤さん。共演に山田孝之、広瀬アリスほか。12月19日公開。