おしゃれな人達が“ちょっと明るめ”ヘアカラーにする理由
「年齢を重ねて落ち着くのではなく、40代後半になって、今しかできない挑戦があると思い、ヘアスタイルもどんどん新しいチャレンジをするように。そんな私の最初の挑戦はインナーハイライト。子育て中の私にはかなりの冒険でしたが、その挑戦のおかげで、ファッションや自分らしさの表現の幅が広がりました。
髪を変えることは“旅”だと思っていて、うまくいったり、失敗したりを繰り返しながら、新しい自分を見つけていくもの。実は今の明るい髪色は1回で染めたものではなく、根元のリタッチを繰り返して育てたんです。色が抜けていく“ムラ”もあえて楽しみ、そのムラ感がくせ毛と相まって立体感にもつながっている。ラフな雰囲気演出にも役立つんです」
「美容師さんと相談しながら、肌の色にもファッションにも合う色を、上品さが残る明るさでカラーを重ねています。カラーキープケアもせず、私はあえて褪色も楽しんでいます」
大人の明るめカラーには「素敵」をかなえるメリットが多い
「明るめの髪色には多くのメリットがあると思うんです。顔の額縁である髪が明るいと、肌トーンのくすみを払ってくれます。私はハイライトを入れていますが、素の状態でも立体感が出せるのと、自然と白髪をぼかし、ヘアサロンの間隔を空けられるといううれしい効果を感じています。
仕事柄いろいろなメイクに挑戦することが多いので、汎用性の高いベージュピンク系の明るめカラーに行きつきました。どんなカラーメイクとも相性がよく、幅広いファッションがハマりやすい。明るめカラーに迷ったら、ベージュピンクがオススメですよ」
「染めたてに見えない色みにするのがこだわり。また褪色して黄みに転ばないよう、髪の紫外線予防を徹底。明るさでパサついて見えないようヘアケアには気をつけています」
華やかさもおしゃれも両立できる明るめカラー×ウェットヘア
「ヘアオイルをたっぷり使いウェット仕上げにすることで、服とのバランスがよくなり、ノーテクニックでくせ毛を生かし、しゃれて見えることを発見。でもオイルをたっぷり使うと髪色が沈むんです。髪色が暗いと肌の色とのコントラストが強くなり、たるみが強調されるなど顔が悪目立ち……。
そこで髪色を明るめにシフトし、ウェットヘアでちょうどいい髪色になるように調整しました。髪が明るいと顔まわりがパッと明るくなり、どんな服を着ても華やかさを感じられるように。印象まで柔らかくなり、話しかけやすい人になったんじゃないかな(笑)?」
「冬はグレーやネイビーなどダークな色の服を着ることが多いので、髪色が少し締まっているほうがリッチな印象。なので髪色は赤みのあるブラウン系に。肌の血色感もアップ」
年齢毛のうねりやゴワつきまでカバー。“質感調整” ヘアカラー
染めたてでもツヤがキレイに出にくい。明るめの髪色だとギラついてしまう。それは年齢毛によるうねりやゆがみが原因。そこでオイルベースのカラー剤を使用し、さらにグレーパールの色みを仕込む“質感調整”カラーテクを。オイルでのしっとりとしたツヤ感と、グレーパールによる乱反射を抑える効果で、ギラつきやすい明るめカラーを仕込んでも根元から毛先までつややかな質感に。
【担当/田中祐次さん(k.e.y ginza) モデル/明賀琴絵さん(フリーランス)】
マット系のミントグリーンのオイルカラーとグレーパールをMIXし、地毛と相まってモカベージュの発色になるよう仕上げる。根元から毛先へ明るくなるグラデーションに調整し、ツヤとやわらかさを表現
白髪率が高い人におすすめなのが、カーキ系のファッションカラーでのデザイン。グリーンみのあるカラーは、明るめの色でも深い発色でギラつきにくいという特性を活用し、白髪は完全に染めずとも深みを増し、黒髪はしゃれ感のある寒色系カーキに仕上げる。白髪自体がハイライトの役割を担い、自然な立体感をプラスできるので、白髪カバー、適度な明るさ、抜け感のすべてがかなえられる。
【担当/杉山由夏さん(broocH) モデル/愛葉かおるさん(司会業)】
敏感頭皮でも明るめに染められる“フロスティングカラー”
頭皮が敏感で、カラーリングを断念している。そんな状況でも髪色をあきらめたくないときにおすすめなのが「フロスティングカラー」。暗くなっている髪を、まずはハイライトのようなイメージで筋状にトーンアップ。そこへ赤みを消す補色カラーを重ねて、やわらかいモカベージュに。地肌にカラー剤をいっさいつけずに明るく見せるテクニックだから、敏感頭皮でも明るめカラーを堪能できる。
【担当/菅野太一朗さん(LANVERY) モデル/井本悦代さん(ビューティモデル)】
明るくする筋状カラーは、ライトナーというブリーチより優しい剤を使用。補色カラーはその人の元の髪色によって変わるが、今回はブルーを重ねてモカベージュに調整
明るさとツヤ感をキープできる“トリプルアプローチ”のシアーベージュ
白髪染めを続けて暗めの髪色になっていても、透明感のあるカラーを楽しみたい。ならば3段階のアプローチで理想のカラーを実現。まずは目立たないくらいの極細のハイライトを全体的に入れ、根元はアッシュブラウンの白髪用カラーでリタッチ。根元以外はシアーベージュのファッションカラーをON。全体のトーンを明るく見せつつ、気になる白髪はしっかり染められるプロの技。
【担当/NAOMIさん(EMMA GINZA) モデル/相原彩子さん(臨床検査技師)】
ファッションカラーのシアーベージュにはラベンダーを少し混ぜ、髪の黄みを抑える工夫が。根元が伸びても、しばらくはリタッチのみでカムフラージュできるので、ダメージ予防にも
人気カラートリートメントは1度でもきちんと染まると評判
赤みの少ない発色のライトブラウン。ダメージ補修成分も配合。
サイオス カラートリートメント ナチュラルブラウン 180g( オープン価格)/ヘンケル コンシューマーブランド
髪のうねりもケアする補修系カラートリートメント
髪内部の空洞化がすすんだ“うねり白髪”を、色づけながらうねり補修してくれる。
プロリー リペアカラー トリートメント ライトブラウン 150g(EC限定品)¥3,300/ロート製薬
3.ブローネ ナチュリラ 色長持ちカラートリートメント
しっかり染めたい派の満足度が高い“カラトリ”
天然由来の着色成分配合。使用するほど定着する処方で、キレイな髪色をキープ。
ブローネ ナチュリラ 色長持ちカラートリートメント ローズブラウン 155g ¥2,970(編集部調べ)/花王
新登場のホームカラー剤はレフ板効果で肌映えをかなえる
レフ板効果のあるブルーをしのばせたニュアンスカラー。ちらほら白髪を自然にカムフラージュ。
クレオディーテ クリアリーカラー リッチベージュ 1剤(72g)+2剤(72㎖)(オープン価格)/ダリヤ
手間なく染めやすい、リタッチに便利なホームカラー剤
1剤と2剤がワンプッシュで出てくるので、ホームカラーを時短。色バリエの多さも◎。
シエロ ヘアカラークリーム 4 1剤(40g)+2剤(40g)(医薬部外品、オープン価格)/ホーユー
サロン直後の髪色を長く保つ「カラーキープ シャンプー」
髪の空洞化をケアしカラーの褪色まで抑制
植物由来の成分で空洞化をケアしダメージ補修。髪の栄養とカラーリングが抜けていくのを予防する。
インテンシヴリペア シャンプー 300mL ¥3,850/ロクシタンジャポン
2.スティーブンノル カラーコントロール シャンプー
カラーで傷んだ髪を補修しながら洗い上げる
アミノ酸系洗浄成分とW内部補修成分配合。優しい洗い心地で内部補修も。
スティーブンノル カラーコントロール シャンプー W 500mL ¥1,760(編集部調べ)/コーセー
脆くなったキューティクルをケアしながら洗髪できる
カラーなどでダメージを受けているキューティクルを守りながら洗い上げ、色素の流出や色あせを予防する。
トワニー カラーキープシャンプー 400mL ¥2,970/カネボウ化粧品
ミルクプロテイン配合でハイダメージ毛をケア
天然ファーストミルク由来のプロテインを配合。ハイダメージ毛を芯から補修し、色持ちにもアプローチ。
リファ ミルクプロテインシャンプーロイヤル 500mL ¥3,300/MTG
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