華組 細谷奈弓ブログ

細谷奈弓

細谷奈弓

バックブランドプロデューサー・うつわコンサルタント®

夫と10代の娘2人の4人家族。海外6カ国で生活後、器の仕事をしながらメルカドリッチバッグブランドを立ち上げました。大好きなファッション、食、器をはじめ、興味のあることや日々楽しんでいることをブログで発信していきたいと思います。

Instagram:nayu_simple.chic

Instagram:belmomento_nayumi

名古屋から常滑へ① ~ 宮内庁御用達の優美な急須との出逢い ~

今回の名古屋滞在中に念願の常滑へ。工房見学した甚秋陶苑でとても素敵な急須に出逢いました!
名古屋旅行記の続きです✑

昨年11月に参加したお茶講座で
常滑焼のお話を伺い、
この機会にどうしても行きたかった常滑。

■この時のことを以前のブログに綴っています☟
常滑焼の作家さんにお会いし、
色々お話を伺いたいと思っていましたが
年末とあって難しいかも・・・
と思っていたところ、
常滑在住の知人が掛け合ってくれ
工房見学が実現!!!

一緒に旅行していた
お茶を嗜む義母も「行きたい!」と即答!

この日をとても楽しみにしておりました♪
甚秋陶苑 01
黄色い急須の看板が目印
伺ったのは甚秋陶苑さん。
伝統工芸士・伊藤成二さんの工房です。

常滑は細い道が多く、
工房もひっそりとした住宅街の中にあるため
知人の案内のお陰ですぐに着きましたが、
私たちだけだったら
なかなか辿りつけなかったかもしれません。
甚秋陶苑 02
この奥がギャラリー
綺麗に剪定されたお庭。
  • 甚秋陶苑 03

  • 甚秋陶苑 04

ところどころに
遊び心満載の常滑焼オブジェもありました^^
甚秋陶苑 05
そしてギャラリーに入ると
素敵な急須の数々が!!!
甚秋陶苑 06
色も形も様々です。
甚秋陶苑 07
全て手作りなので
唯一無二のものばかり。
甚秋陶苑 08
こんな可愛らしい色調の茶器もありました。
甚秋陶苑 09
とても丁寧に説明していただきました
伊藤さんはお父様の会社で20年務めた後、
今の甚秋陶苑を設立。

「お茶が美味しく淹れられる」
ことを一番に考えて作っている

とのこと。

さらに普段から使ってもらいたいという思いから
シンプルで飽きのこないデザインに
しているそうです。

そしてこれまで数々の賞を受賞され、
2023年春「叙勲瑞宝単光賞」も受賞。
宮内庁御用達でもある凄いお方なのです。
甚秋陶苑 11
常滑焼は日本六古窯のひとつであることは
以前のブログで書きましたが、
その他にも特筆すべき点がいくつかあります。

そのうちの一つが上の「藻掛け」。
常滑の伝統的装飾技法で、
知多半島で採れる藻を
急須の表面に貼り付け焼成することで
藻に触れる部分が緋色に発色します。

そのため製法上、
藻掛けは同じ模様のものは存在せず
唯一無二のオリジナルデザインとなります。
甚秋陶苑 10
そしてささめ(茶漉し部分)も陶製。
厚さ1㎜もない薄さでありながら
ひとつひとつ手で穴が開けられており、
それはもう芸術作品。

巷でよく見かける鉄のささめだと
鉄の味が混じってしまいますが
こちらは陶製なので
お茶本来の味を感じることができます。

これを急須本体に取り付ける作業が
とても難しく相当の技術が必要なのだそう。。
甚秋陶苑 12
実際に作陶の様子も見学させていただきました。
甚秋陶苑 13
一度に全てが出来上がるのはなく、
胴体、注ぎ口、持ち手、蓋、ささめ(茶漉し)
の5パーツから成り立っていて、
それを組み合わせて1つの急須になります。
甚秋陶苑 14
あっという間に出来上がった急須。蓋のサイズもピッタリ!こちらはデモンストレーション用に作陶されたので、終了後そのまま元の土の塊に・・・
全てのパーツが出来上がるまで
正味15分ほど・・・これぞプロが成せる技。

しかも歪みなく
お茶を淹れる時の使いやすさを考慮した上で
それぞれのパーツを作陶するので
本当に大変な作業です。
甚秋陶苑 15
見ているだけでも楽しかった♪
その後2階の工房も見学させていただきました。

階段を上がると目に飛び込んできたのは
出来上がったばかりのたくさんの急須!

全て藻掛けされていて
同じものがひとつもありません!
甚秋陶苑 16
こちらの窯で2度焼きします。
常滑の土は粘土質のため
他の産地よりも低めの1100度で焼成。

常滑焼は釉薬をかけずに焼き締めるので
(無釉陶器といいます)
表面のデザインが異なるのも特徴の1つです。
甚秋陶苑 17
白 藻掛け 極平急須です
工房見学の後はギャラリーに戻り、
気になっていた極平急須で
お茶を淹れていただきました。
甚秋陶苑 18
湯呑みは手のひらサイズで
違う形のものにそれぞれ淹れていただきました。
甚秋陶苑 19
甚秋陶苑 20
平たい急須に茶葉をまんべんなく入れ、
まずは低めの温度(60度ぐらい)
でお湯を注いでいきます。

その際お湯は茶葉ではなく
ささめを目がけて注いでいきます。
甚秋陶苑 21
茶葉がこんなに綺麗に開きました!

一煎目に低めの温度で淹れることにより
渋みを抑えて旨味を引き出す。

こうして丁寧にお茶を淹れることで、
二煎目・三煎目に熱いお湯を入れても
渋みが出てこないそうです。
それは常滑焼の素材は
「炻器(せっき)」と呼ばれる
陶器と磁器の中間であるから。

低温で焼き締まることで
内部に小さな気泡ができ、
そこにお茶の渋み成分が吸着して
まろやかな風味が出るのだそう。
甚秋陶苑 22
常滑の茶菓子(名前失念…)と一緒にいただきました
この時使った茶葉は伊藤さんおススメの
川根産【はるみどり】。

渋みが少なく、まろやかで
とても飲みやすい。

そして後味がすごく甘くてビックリ!!!

今まで飲んだ煎茶で
間違いなくナンバーワン!

あまりにも美味しくて感動したので
東京に戻って同じ茶葉をすぐに買いました(笑)
  • 甚秋陶苑 23

  • 甚秋陶苑 24

そしてお土産の茶器の選定。
義母も私も真剣でした(笑)
甚秋陶苑 25
たくさんの茶器の中から選んだのがこちら。

義母は手前の【窯変 極平急須】、

私は奥3つの
【マイ茶杯 白】
【白 藻掛け 急須 】
【白 藻掛け 極平急須】

をそれぞれチョイス。

こちらでお茶を飲んだ時のことは
後日また改めてご紹介させてください。
甚秋陶苑 26
常に穏やかで笑顔が絶えなかった伊藤さん
伊藤さんは茶器を作られるだけでなく、
茶芸師として中国茶や台湾茶など
様々なお茶に対する造詣も深い方。

常滑焼についてはもちろんのこと、
お茶についてのお話もたくさん聞かせていただき
とても楽しい時間でした。
甚秋陶苑 27
私にとってお茶は幼少から飲んでいる
身近なものではありましたが
こんなにじっくりと味わうことは
これまでありませんでした。

伊藤さんの素晴らしい急須に出逢い、
美味しいお茶を目の前で淹れていただいたことで、
お茶の美味しさやお茶時間の楽しさを
再認識することができ感謝感激です。

今回購入した茶器でお茶タイムを
たくさん楽しみたいと思います♪

伊藤さん、年末のお忙しい中
お時間を作ってくださり
本当にありがとうございました!

なお、工房見学は電話予約にて
お受けしているそうです☟
〒479-0891
愛知県常滑市瀬木町3-3
TEL:0569-34-5875
■私のInstagram(ファッション&うつわ)■
ご覧いただけると嬉しいです♪
Follow Us

What's New

Feature
Ranking
Follow Us