仲間はずれ気味の「E.T.ナイトライト」は公開当時のおもちゃです。寄る年波に加えて猛暑が祟ったか、夏のうちに電池ケースのプラスチックが割れて、バラバラになっていました。
日本においてはかぐや姫、米国においてはE.T.と、秋は宇宙人の里帰りシーズン。面倒&不器用ながら、今のうちに修理することに。
電池ケースを新調して配線し直すかたわら、20年ぶりくらいに映画を視聴しました。やっぱりいいな〜と感じたのは、エンドロールの出だしのピアノです。オケ一辺倒の劇中音楽が終わった後、一呼吸おいて始まる硬質な音の粒。それによって、夢のような物語がすーっと遠ざかり、心地よく目覚められます。この映画で唯一大人っぽい20秒、なのかもしれません。
本編では、叫ぶ長女のほうへと、E.T.が両手をあげてゲロゲロわめきながら走っていく場面が好きです。何というか、ヘンタイを装って女の子をからかうだけの知性を匂わせていて、観賞者がE.T.に抱く感情が、「恐怖」<「親近感」へと切り替わる最初のポイントだと感じます。
9月の末に、何やらE.T.関係のガシャポンが発売になるようで、少しばかり気になっております。
(編集B)