シルキーな飲み口がさりげなく優美さを物語る「グイダルベルト」【飲むんだったら、イケてるワイン】

「伝統の中で軽やかに生きる、“侯爵家のかわいい次女”」。歴史あるインチーザ・ロケッタ侯爵家が造る“イタリア最高峰”と称されるワイン「サッシカイア」のセカンドラベルに当たる「グイダルベルト」は、まさにそんなイメージ。あえてカジュアルに楽しみたいシルキーな飲み口が特徴の“イケてるワイン”をご紹介。

伝統の中で軽やかに生きる、“侯爵家のかわいい次女”

TENUTA SAN GUIDO(グイダルベルト)

テヌータ・サン・グイド グイダルベルト2017

シルキーな飲み口がさりげなく優美さを物語るワイン
馬に乗って領地を駆けめぐり、ブドウ畑での収穫に加わって農民たちと楽しく会話。品格があるのに親しみやすく、「うちのお姫さまは世界一!」と慕われる侯爵家の令嬢。「テヌータ・サン・グイド グイダルベルト2017」を飲んで、そんなイメージが浮かんだ。カシスやブルーベリー、ハーブの香り。シルキーな飲み口がさりげなく優美さを物語る。

生まれはイタリア・トスカーナ州ボルゲリ。ここは「スーパータスカン(トスカーナ)」の先駆けとして熱狂的なファンをもつ「サッシカイア」が生まれた土地だ。「スーパータスカン」とは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたボルドースタイルのワインのことで、ボルドーほど熟成させずとも、早くから楽しめることから人気に火がついた。「サッシカイア」は歴史あるインチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵家が造る“イタリア最高峰”と称されるワインで、「グイダルベルト」はそのセカンドラベルに当たる。どこかチアフルな印象で、これが“自由な精神をもった侯爵家の次女”を思わせるのだ。

この“チャーミングな姫君”は、あえてカジュアルに、ステーキやローストビーフのサンドイッチと楽しんでみたい。ドレスダウンしつつもリュクスなマリアージュが、冬の週末、ほっこりとした贅沢な時間を運んでくれるに違いない。
グイダルベルト
カベルネ・ソーヴィニヨン60%。メルロ40%。ふくよかな果実味とピュアな酸味。「早くから飲めるサッシカイア」と評される。名前は、ボルゲリを象徴する糸杉並木の植樹に携わった農学者に由来。肉料理全般と相性抜群!750㎖ ¥6,500/エノテカ
教えてくれたのは……
あんざい きみこ●ファッション誌やワイン誌で料理や器、ワイン、旅、お取り寄せなど幅広く執筆。国内外のレストランやワイナリーの取材も多数。著書に『葡萄酒物語』(小学館)。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。
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