初夏に楽しみたいニューヨーク出身の一本「ドライ・リースリング」【飲むんだったら、イケてるワイン】

初夏のさわやかな風に吹かれると、フルーティで透明感のあるリースリングが恋しくなる。そんな時期にこそおすすめしたいのが、ニューヨーク州の「ハーマン・J・ウィーマー ドライ・リースリング 2018」。ニューヨークワインはまだ新顔ながら、その品質の高さで世界から注目を集めている。なかでも“全米トップ”として名高い、イケてる一本をご紹介。

自らのルーツとともに、ニューヨーカーはさっそうと行く!

Hermann J. Wiemer(ドライ・リースリング)

ハーマン・J・ウィーマー ドライ・リースリング 2018

ハーマン・J・ウィーマー ドライ・リースリング 2018
初夏のさわやかな風に吹かれると、リースリングが恋しくなる。フルーティさと透明感が心を浮き立たせ、すがすがしい気分にしてくれるのだ。リースリングといえばドイツやフランスのアルザスが思い浮かぶが、選んだのはニューヨーク州の「ハーマン・J・ウィーマー ドライ・リースリング 2018」。ピュアな酸味がすっと体にしみ込み、果実の甘やかなニュアンスに心癒される。

このチャーミングなワインは、ドイツのモーゼル地方で300年以上ワインを造り続けてきた家系出身のハーマン・J・ウィーマー氏が誕生させたもの。現在は、その後継者たちがドイツの代表品種リースリングに愛情をもって、ナチュラルな味のワインを生み出している。実は、ニューヨークワインはまだ新顔ながら、その品質の高さで世界から注目されはじめている。なかでもこのリースリングは、“全米トップ”として名高い。

料理を合わせるなら、パクチーサラダのような個性的なひと皿がいい。果実の優しい甘さがパクチーの青い香りをふんわり包み、意外性のあるおいしさだ。その寛容さは、自らの歴史に誇りをもちつつ、さまざまな民族とともに生きるインターナショナルなニューヨーカーそのものでもある。このワインは“いつも笑顔”。ひと口飲んだら、きっとピースフルで晴れやかな気持ちになれるはずだ。
ドライ・リースリング
※写真は2017年ヴィンテージです。
アメリカ・ニューヨーク州。リースリング100%。ブドウは無農薬栽培で無ろ過・無清澄。フローラルでみずみずしい味。ワイナリーは、1979年ニューヨーク州北西にあるセネカ湖畔に設立。和食や中華とも好相性。750ml ¥4,200/ゴートゥーワイン
教えてくれたのは……
あんざい きみこ●ファッション誌やワイン専門誌で料理やワイン、旅、お取り寄せなど幅広く執筆。国内外のレストランやワイナリー取材も多数。著書に『葡萄酒物語』(小学館)。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。
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