割烹の臨場感を五感で楽しめる京都の名店『おが和』【京都美味手帖】

今年2月に祇園から烏丸御池に移転し、一軒家の店となった新生『おが和』。L字のカウンターの全席から厨房のすべてを見渡せ、割烹の臨場感を五感で楽しめる。

新天地で洗練を極めた実力店。旬の味覚をここだけの味に

おが和

『京都吉兆』や『祇園さゝ木』で15年修業した小川洋輔さんが目ざすのは、食材やだしとのかけ合わせで楽しませるシンプルな和食。主役となる旬の食材に対峙しながら発想を膨らませ、理にかなった仕事で新しい味わいを生んでいる。

蟹身を敷き詰めた定番の香箱蟹の酢の物に添えるのはリゾットのように仕立てた内子と外子の飯蒸し。魚の炭火焼きには決まって旬の野菜と合わせ、「秋鰆と椎茸とだしあんを一緒に食べてもらって味が完成する料理です」と話す。土鍋で炊いたごはんを7〜8種類のおかずとともにカウンターに並べ、当意即妙のかたちでコースを締めくくる。

自家製のカラスミやのり 佃煮、ごぼう金山寺味噌、 牛肉しぐれ煮などのおかず と味わう締めのごはん

自家製のカラスミやのり佃煮、ごぼう金山寺味噌、牛肉しぐれ煮などのおかずと味わう締めのごはん

器や調度品の好みも明快な 小川さん

器や調度品の好みも明快な小川さん

移転後は気軽 な昼食もスタート

移転後は気軽な昼食もスタート

「秋鰆 とどんこ椎茸の炭火焼き」

「秋鰆とどんこ椎茸の炭火焼き」。昆布だしあんと5時間かけて仕込んだ椎茸パウダーで味をぐんと深めている

先付の「香箱蟹の酢の物」。

先付の「香箱蟹の酢の物」。蟹身を黒酢の煮こごりと味わい、途中から外子と内子の飯蒸しでいただく

京都市中京区姉西洞院町515

☎ 075・211・6005

12:00一斉スタート 18:00~19:00(入店)

㊡日・月曜と水曜の昼

カウンタ−11席

昼コース¥4,150、¥8,800 夜コース¥24,000~

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