現代美術作家・髙橋大雅さんが手がけた立礼茶室『然美』【京都美味手帖】

ティーペアリングやデセールコースなど、ティータイムの楽しみ方はいろいろ。癒しと非日常感に包まれる特別な時間を体験できる立札茶室「然美」を紹介。

現代美術家の美意識が宿る伝統と革新の茶菓懐石

立札茶室「然美」(りゅうれいちゃしつ さび)

現代美術家、髙橋大雅さんが昨年12月に自身の総合芸術の表現の場としてオープンした「T・T」。数寄屋造りの町家をリノベーションし、2階には立礼茶室『然美』が設けられている。髙橋さんは、茶の湯を日本の芸術の源流のひとつととらえ、再構築。京都の唐紙工房「かみ添」に特注した和紙の壁をはじめ、黒を基調にしたミニマルな空間は茶室を彷彿させる凜としたたたずまい。一斉スタートの茶菓懐石も、カウンターの目の前でスタッフがお茶をいれ、現代作家の器を愛(め)で、菓子やお茶をいただく、茶会の流れを感じさせるものだ。5種類の和菓子とそれに合う日本茶や茶ベースのカクテル・モクテルが供され、菓子は月替わりで、季節の移ろいを映す銘や姿に。フレッシュフルーツやハーブが使われるなど、素材合わせも独創的でワクワクさせてくれる。

静寂に包まれた茶室

静寂に包まれた茶室

エントランスにはつくばいをイメージした髙橋さんの作品が

エントランスにはつくばいをイメージした髙橋さんの作品が

「お茶とお 菓子のペアリングコース」¥5,500。

「お茶とお菓子のペアリングコース」¥5,500。白桃入りのきんとん「百日紅」とジンを使った煎茶のカクテル「青時雨」(ノンアルコールも選べる)

最中皮にマスカルポーネと白味噌のあん、いちじく、ゲランド海 塩をのせた「一熟」

最中皮にマスカルポーネと白味噌のあん、いちじく、ゲランド海塩をのせた「一熟」

日本茶をいれる所作も美しい

日本茶をいれる所作も美しい

伝統的な京町家の趣を残す外観

伝統的な京町家の趣を残す外観

京都市東山区祇園町南側570の120 T.T 2F

☎075・525・4020

13:00~、16:00~の二部制
不定休

カウンター8席

カード可

完全要予約

予約はHPのみ受け付け

https://rustsabi.com/

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