肌、体、心に不安を抱えつつも、実りある人生を送りたいと願うエクラ世代。そんな女性たちに、美容ジャーナリストの齋藤薫さんが、これから先、豊かに生きるためのアドバイスを伝授。麗しき先達の言葉を胸に、背すじを伸ばし、前へ踏み出して。
50代から、2回目の人生が始まる。1回目の人生で磨いた自分をさらに輝かせるための人生が!
人生は2回ある……私は今そう確信している。
人生が100年ならまさに50代の折り返しに、もう一つの人生が始まると。もちろん以前は夢にも思わなかった。でも実際にその世代を生きてみて初めて気づいたのは、人生後半、人はもう一度生命エネルギーをチャージできること。
かつてそれは人生のオマケのように「余生」と呼ばれたわけで、そう言われたら何も始めようがない。
でも2回目が始まると考えると、無性にいろいろ始めたくなる。1回目でやれなかったこと、やり直したいこと、まるで未知のこと、それを面倒と感じる人がいるだろうか。
だからまずは2回目があることを自覚したい。1回目の人生で磨いた自分を、フルに使って2回目の人生をさらに豊かに素晴らしいものにするために。
そもそも私がなぜそう思ったか? 理由は複数あって、まずは60代を超えた頃に人生を逆算するようになり、あと数十年しかないと考えたら、やりたいことが劇的に増えたのだ。まだ知らないことだらけなのにと焦りを覚え、人生で初めて“知的好奇心”が爆発した。突然ワクワクし始めたのだ。
次なる理由は、超高齢の母親が90歳の頃にもう寝たきりになると言われたのに、100歳を目前にして、今はピンピン歩いていて、頭も冴え冴え。人間は復活するのだと思い知ったこと。そう、若返りどころか復活!
ましてや数年後には人を復活させる抗老化薬やAI医療が現実のものになる。今のエクラ世代の人生は、これから長すぎるほど長いのだ。だからこそ死ぬまで元気で美しくあることに本気になるべき。
今、世の中は信じられないスピードで変わりつつあり、それこそ今の50代には全員に奇跡が起こるのだろうと私は考えている。これが人生2回目があると考える3つ目の理由……。
人間の潜在能力は今後どんどん目覚めていくはずで、そういう人間のポテンシャルに私は今いちばん興味があって、それを知識として得て、さらに実験的に自ら確かめてみるのが楽しくて楽しくて。
かくしてエクラ世代の未来はとてつもなく明るい。眩しいほどに。ぜひそのための準備を! 本当の人生はまさにこれからなのだから。
さいとう かおる●ご存じ、美容ジャーナリストの草分けにして業界のご意見番。シャープな視線で物事をとらえながら、女性に寄り添い、力づけるエッセーが、幅広い世代の支持を集めている。『年齢革命 閉経からが人生だ!』(文藝春秋)など著書多数。
撮影/中村和孝 ヘア&メイク/永田紫織(aosora) 文/齋藤 薫 取材・原文/入江信子 ※エクラ2026年4月号掲載