白髪が気になってヘアカラーするのがマスト、という声が多数のアラフィー世代。なかには、グレイヘアにはまだ早いけど、ヘアカラー中の違和感、アレルギーも心配…という声も。でも、今や白髪染め以外の選択肢やつなぎアイテムも格段に進化を遂げています。ヘアカラーに揺れるアラフィー女性たちの気持ちに、髪のプロがアンサー。
揺れる気持ち1
最近、カラーリング中にピリピリします。アレルギーになったってこと!?
<Answer>
現状はアレルギーではありません。ただ敏感になっている頭皮に薬剤が触れ、刺激が起きている状態です。
一般的なヘアカラー(酸化染毛剤)には、主に下記の3つの刺激因子が含まれています。頭皮の角層のバリア機能が乱れた敏感肌状態のときに、それらに触れると炎症(「刺激性の接触皮膚炎」)が起きやすくなります。しみる、ピリピリするという状態は、主にアルカリ剤や過酸化水素の反応時に多く、体調しだいで起きたり起こらなかったりします。ただ刺激があるのを毎回我慢して続けていると「アレルギー性の接触皮膚炎」に発展するリスクも。理想は毎回のパッチテスト。美容師さんに頭皮保護対策も万全にしてもらい、状況しだいではカラーの中断も必要です。
【ヘアカラー(酸化染毛剤)3つの刺激因子】
●アルカリ剤
カラーの1剤に含まれる。色素であるパラフェニレンジアミンを髪の内部に入れるために髪のキューティクルを膨潤させ開かせる役割。
●過酸化水素
カラーの2剤に含まれる、通称「オキシ(オキシドール)」。メラニンを脱色し、パラフェニレンジアミンを酸化させて発色させる。
●パラフェニレンジアミン
白髪染めの1剤に含まれ、毛髪内部に入り込んで白髪を暗い色に染める色素。過酸化水素により発色して髪内部にとどまる性質がある。
Rattiya Thongdumhyu / shutterstock.com
揺れる気持ち2
白髪の量が増えて2週間おきにカラーリングしています。問題ないですよね?
<Answer>
染める回数が増えるほどかぶれやすくなる傾向があります。
染めてきた履歴が長くなり回数が増えるほど、しみたりピリピリしたりしやすくなり「アレルギー性の接触皮膚炎」に発展する可能性も高まるという説があります。若いころからカラーを楽しんできた、流行に敏感なエクラ世代が違和感を覚えやすくなるのは、避けられないことともいえます。加えて大人の女性は、肌や頭皮のバリア機能が乱れやすくリスクも高まりがち。これから長くカラーを続けるためには、カラーをする期間をなるべく1カ月程度はあけ、頭皮を休ませて。次に染めるまでは、刺激因子の入っていないヘアカラートリートメントやヘアマスカラなどでつなぐのがおすすめ。
揺れる気持ち3
友だちがカラーしたら、今まで大丈夫だったのに、顔が腫れたとか。もうヘアカラーはムリ?
<Answer!>
アレルギー性の本格的なかぶれです。これまでのヘアカラーではなく別の方法で染めることを考えて。
アレルギー性のかぶれ(=「アレルギー性の接触皮膚炎」)になると、カラーの最中は平気でも、カラー後6時間〜半日後くらいにかゆみ、赤み、発疹、腫れなどが起き、場合によってはアナフィラキシーを起こすおそれもあります。いったん炎症が治まっても、またその物質に触れると同様の症状が出るので、以後、同じタイプのカラー剤は使用できません。かゆみだけを感じた場合でも、頻繁に起こるようならアレルギー反応の可能性もあるので要注意です。
Rattiya Thongdumhyu / shutterstock.com
揺れる気持ち4
私、ジアミンアレルギーかも…。ジアミンが入っていないカラーってどんな種類があるの?
<Answer!>
刺激を抑制しながら白髪カバーできるカラーの選択肢が増えてます。
一番ポピュラーなのはヘアマニキュアです。ヘアマニキュアは毛髪の表面に色素を吸着させる仕組み。頭皮にも色がついてしまうため、根元部分を避けて施術します。アレルギーがある人でもできるのがメリットですが、地肌から塗らないことで、白髪の伸びが早く感じられるのがデメリット。昨今では選択肢が増え、ヘアカラーも多様化。ファッション性と肌への優しさを両立したものに日々進化している傾向にあります。ただ一般的なヘアカラーも含め、どのカラーにもメリット、デメリットはあります。次の見開きページで詳しく解説しているのでチェックして。より自分に合ったものを選びましょう。
【カラーの種類】ヘナ
ミソハギ科のヘンナという植物を乾燥させ、粉末化した粉を水溶きして塗布する方法。単体使用では白髪の部分がオレンジ色に染まる。
●刺激因子の有無
パラフェニレンジアミン、過酸化水素、アルカリ剤はすべて入っていない
●つくれる色み
・ブラウン
・黒(インディゴとのかけ合わせで)
【カラーの種類】ノンジアミンカラー
パラフェニレンジアミンを配合していないヘアカラー。染めるプロセスは変わらず、色の選択肢も豊富で、多くのサロンで取り扱う。
●刺激因子の有無
パラフェニレンジアミンは入っていない
過酸化水素、アルカリ剤はともに入っている
●つくれる色み
・髪色バリエーションあり
・明るめトーン
【カラーの種類】進化系カラートリートメント
自宅で使うヘアカラートリートメントをプロ仕様に機能を上げたもので、アルカリ性。内部補修をしてくれるのでツヤ髪に導く。
●刺激因子の有無
パラフェニレンジアミン、過酸化水素はともに入っていない
アルカリ剤は入っている
●つくれる色み
・髪色バリエーションあり
・暗めトーン
教えてくれたのは……
美容エディター、毛髪診断士 伊熊奈美
女性誌などでヘアを中心にスキンケア、メイクアップなどの美容ページを担当。大人女性の髪の情報サイト「HAIRISTA」を監修も。