メイクをしてもなんだか決まらない、顔が下がって見える…。いきなりメイクを重ねるよりも、まず土台を整えることが大切。マッサージやひと手間の仕込みを取り入れるだけで、むくみやたるみ印象がすっきりし、顔全体がぐっと引き上がって見える。
【教えていただいた方】
顔のむくみを流してすっきり見せる「マッサージ」
メイク前:「マッサージする前」と「マッサージした後」を比べると…
上はすっぴんで、マッサージする前のレイナさん。
マッサージをした後は、この写真のように、すっぴんでありながらも、肌に透明感とツヤが増し、頰の位置が少し上がって、ほうれい線が薄くなり、フェイスラインもすっきり。表情もソフトに。
「微差に見えるかもしれませんが、この微差こそが大事。
ベースメイクの厚塗りを防げますし、マッサージをして元気に上向いた自分の顔を鏡で見ると、不思議とメイクに対しても前向きになれます。
義務ではなく楽しむことが、大人のルーティンメイクにとってどれだけ大事か!」(レイナさん)
マッサージ・プロセス1:まずは「脇もみ」からスタート
脇は、肩や首、腕などとつながる大きなリンパ節があり、血流の通り道でもあります。
ここをほぐすことで老廃物が流れやすくなります。
「あえて顔から遠いところからスタート。私は朝、洗面所に向かう途中、歩きながら行っています」
【1】4本の指を脇の下に差し込み、親指でつかんで、もみほぐします。
【2】次に、親指を脇の下に差し込み、4本の指で背中側をつかんでもみほぐします。
【1】と【2】を、左右の脇、両方で行います。いずれもイタ気持ちいい範囲で。左右合わせて30秒くらい。
マッサージ・プロセス2:鎖骨とフェイスラインを「2本指スライド」
鎖骨とフェイスラインのリンパを流し、むくみやもたつきをすっきりさせます。
呼吸を意識し、スライドさせるときに息をフーッと吐くのがポイント。
「洗顔後、化粧水が肌になじむまでの時間を利用して行っています。
肌が潤っているのでフェイスラインも指がスムーズにすべり、肌に不要な摩擦をかけません」
【1】人差し指と中指で鎖骨を挟み、中央から肩に向かってスライド。これを、左右両サイドで行います。イタ気持ちいい範囲で。左右合わせて10秒くらい。
【2】左右の手の人差し指と中指をかぎ形に曲げ、フェイスラインを挟んで、あごの中央からエラのあたりまで、息を吐きながら圧をかけてスライド。イタ気持ちいい範囲で、10秒くらい行います。
マッサージ・プロセス3:「頰上げ」「眉もみ」「側頭筋ほぐし」
たるみ解消、目力アップ、血流アップのためのマッサージ。呼吸を意識し、息を止めずに行うよう心がけて。 「こちらは、化粧水の後、美容液や乳液をつけて、なじむまでの時間を利用して行っています。意識しないと呼吸が浅くなりがちな私たち。息をフーッと吐くと筋肉が緩んで、顔や頭がほぐれやすくなります」
【1】両手を軽く握って頰骨の下に当て、4本の指の第1関節と第2関節の間の面で圧をかけます。テーブルにひじをついた状態で行うと、より圧がかかりやすくて効果的。これを15秒くらい行います。
【2】左右の手の親指と人差し指で、眉をつまんでもみます。眉頭から眉尻まで、眉全体をまんべんなく。これを10秒くらい行います。
【3】左右の耳の上から、手の4本の指を髪に差し込み、小さな円を描くように両手で同時に頭皮をマッサージ。しっかりと圧をかけながら行って。これを15秒くらい行います。
「マッサージといっても、難しいテクニックや道具は必要なし。『プロセス2』と『プロセス3』は、スキンケアの途中に、正味1分ほどで行えますので、習慣化しやすいと思います。これも生き生き感とメリハリをアップするための『メイクの一部』と思って、ぜひやってみてくださいね」
メリハリ小顔を作る「ベースメイク」
シミ、シワ、たるみ、くすみを隠そうとして、ファンデーションを厚塗りしてしまいがちな40代、50代のエクラ世代。それがイキイキとした幸せ感を損ね、老け顔に感じさせてしまう原因。アラフィー世代でもあるレイナさんは、普段ファンデーションをあまり使っていません。ベースメイクで駆使するのは「下地」。
ファンデーションを塗るとなんだか老け顔になってしまう40代、50代が、きれいで若々しいメリハリ小顔を手に入れるための「下地が主役」のベースメイクを教えていただきました。
「下地を塗る前」と「下地を塗った後」を比べると…
上の写真は、「マッサージ」をした後の、すっぴんのレイナさん。
下地を塗ると、下の写真のようにくすみ、赤み、くまが消え、透明感がアップ。
頰もすっきり引き締まり、清潔感とイキイキ感のある若々しい顔立ちに見えます。
ファンデーションをベタ塗りしたときの平面的な顔とは大違いです。
ここからは、レイナさんが毎日どんな手順でベースメイクをしているのか、具体的に実演して見せていただきます。
ベースメイク・プロセス1/みずみずしい日焼け止め下地を顔全体に
紫外線は、シミだけでなくシワ、たるみも招く原因に。夏だけでなく一年中、日焼け止めは必要です。そこで下地のファーストステップは、SPF50+・PA++++の日焼け止め効果のあるものを顔全体に。
「肌にのばすと無色透明になる日焼け止めを、下地のファーストステップとして塗りますパール入りやピンクなど、色みのあるトーンアップ下地は、顔全体に塗ると首から浮き、顔が大きく見えてしまうことがあるので、顔全体には無色透明になるものを使っています」
手のひら全体で内側から外側へとのばし、顔全体にくまなく塗り広げます。
ベースメイク・プロセス2/トーンアップ下地を部分的に重ねる
ピンクがかったベージュの下地を、鼻筋、目元、あご先に入れます。顔の中央部分が高い「中高」な顔立ちになり、顔の外側は自然と奥まって見え、立体感が増します。
「顔の立体感をハイライトだけに頼らず、下地の段階から仕込んでおくと、自然なメリハリが生まれます」
額から鼻筋にかけてのTゾーン、目の下の逆三角形のゾーン、あご下に、トーンアップ下地を少量のばして。左右の手の中指の腹でのばし、密着させます。
ベースメイク・プロセス3/くま、くすみをカバーし、明るさをアップ
光を集めるイエローと血色をプラスするオレンジのブライトナーを、3つめの下地として活用。目元のくま、口元のくすみをカバーしつつ、肌の明るさをアップしましょう。
「くまやくすみは、ファンデーションやベージュのコンシーラーで隠すより、イエローとオレンジのブライトナーを使うほうが自然にカバーできます。このプロセスを入れることでお疲れ感が消え、ぐんとフレッシュな印象に」
イエローのブライトナーを、目尻のくぼんだ影の部分、口角の下のくすんだ部分、あごのへこんだ部分に。また眉間から鼻筋にかけて入れると、明るさがアップ。
目頭の下の青みがかったくまには、オレンジのブライトナーを。どちらも付属のチップで置き、中指の腹でトントンと軽くたたき込みます。フィット感が高く、表情が動いてもヨレません。目元用ですが、ほかの部分のくすみ消しにも効果的。
ベースメイク・プロセス4/ファンデーションはサブ
ファンデーションを使うのは、この「プロセス4」のみ。小鼻の赤みは、下地やイエロー・オレンジのブライトナーでは隠せないので、ベージュのファンデーションの出番。
「私は、ファンデーションの中でも、薄づきでフィット感の高いクッションファンデーションを愛用。ベージュの色素を肌に極力のせないことで、抜け感と素肌っぽさが生まれます」
薄づきのクッションファンデーションを、付属のパフに少量取り、人差し指を当ててパフを折ります。小鼻、小鼻の脇の溝の赤みが気になるところに、トントンとなじませます。これで小鼻の赤みが消えて目立たなくなります。
「このファンデーションを、頰にもパッティングしてつけ、頰に高さを出します。頰だけは唯一、量を重ねてもいい場所です。ほかの場所よりちょっと多めにつけて厚みを出すことで、頰がプリッとして高く見えるようになりますよ」