50代のワードローブに欠かせないアイテム「シャツ」「デニム」「ワンピース」「スカート」をもっと素敵に着こなすにはどうしたらいいの?人気ファッションエディター三尋木奈保さんに教えてもらいました。抜群にセンスのいい三尋木さんの大人スタイルは必見!
「シックな黒」が映える大人のスタイル
上下とも黒は、この季節限定。涼やかな小物使いで私らしく
「コンサバ派の私にとって、ブラックスタイルは、憧れるけれど少し苦手意識も。でも、この夏らしいセットアップなら別!」と三尋木さん。シャツとスカートは、ほのかなツヤと涼やかな透け感のあるラミー素材。「シアーで迫力も抑えられ、大好きなネイビーの延長で着こなせます」。合わせるジュエリーは、潔くすべてホワイトゴールドとシルバー系で。「夏の黒には、大好きなゴールドジュエリーはちょっとゴージャスすぎて。清涼感のあるシルバーをたくさん重ねて遊んでみました」。「ひと目惚れ!」という白の新しいバッグが、装いをよりフレッシュに。
Shirt & Skirt:YLÈVE
Earrings・Necklace・Rings(Left hand):CHIEKO+
Bangle(Left hand):TIFFANY&Co.
Bangle(Right hand):CATH・S
Ring(Right hand・Diamond):BOUCHERON
Bag:LOEWE
Shoes:LAOCOONTE
デニムを素敵に穿きこなすには?
夏デニムなら、アパレルブランドのものがおすすめ
「エクラ5月号の『デニム・エレガンス』企画でブレンダが素敵に穿いているのを見て、同じものを買いに走りました!タック入りの立体的なワイドレッグと、ウエストのボタンデザインが大人仕様。
最近は、私たちになじみ深い大人のお洋服ブランドからもデニムが続々と出ていますよね。
いわゆる『デニムブランドのデニム』とは一線を画した、ワイドパンツ感覚で穿ける、きれい見えするものが多く、エクラ世代向き!
タックやセンタープレス入りのエレガントなタイプは、デニム素材も従来よりもぐっと薄手でしなやか。(なぜなんでしょう? 近年の素材の進化を感じます!)
私が穿いているものも、さらりと薄手で、すごく涼しいのです!
正直、従来の地厚なデニムは真夏には暑くて穿きづらいところがありましたが、進化したきれい見えデニムなら、これからの季節もOK」(三尋木さん)
2.ワントーンコーデで涼しげなリュクスを目ざす
「デニムはワントーンコーデに落とし込むほうが大人っぽく、失敗ナシ、と思っています。
こちらはダークインディゴのデニムなので、ネイビーのARGIETのポロニットを合わせてワントーンにしています。
もちろんここで白シャツを合わせても素敵だとは思いますが、なんだか爽やかすぎて、私的にはソワソワしてしまう……(笑)
ワントーンでなじませるほうがすらりと見えますし、デニムをさりげなく着こなせる気がするのです。
夏のワントーンコーデはのっぺりと地味になりがち……という声も聞きますが、
デニムならではの素材のインパクトがあるので、メリハリがつきますよ」
3.アクセサリー、小物は多めに盛って
「上下をワントーンにしているので、小物によるアクセントづけは必須。パールネックレスは、ポロ襟との相性がいいですよね。クラシカルトラッドなこの感じ、昔から好きな組み合わせ! ポロニットのときは、女っぽいネックレスは必須だと思います。(おじさんにならないように……)」
「ワンドラーのキャメルのバッグは、私にとっては差し色の役割。明るい赤茶とレザーのツヤ、底ラウンドのフォルムもキャッチーで、これを持つだけで装いがパッと鮮やかに。
エルメスのストールは、イエローとブラウンのトリミングカラーが、ネイビーワントーンの
いいアクセントになるんです。冷房対策に、夏にもよく持ち歩いています」
ワンツーコーデをあか抜けさせるには?
1.コントラスト配色に目をむけて
「ワンツーコーデがあっさりして地味になる……と感じたら、メリハリのきいたコントラスト配色に頼るのが手っ取り早いです。私自身、秋冬は淡いベージュやグレーでトーンを揃えるニュアンスカラー配色が好きなのですが、それはカシミアやウールなど、リッチな素材で奥行きを出せるから。夏になるととたんに、メリハリ配色が増えます。夏のコットンやリネンのさらっとした無地どうしの服を合わせるときは、色のコントラストでメリハリを出そう、という作戦です」
「今回、淡い色のスカートに黒のカットソーを合わせてみました。このスカートに、昔だったら白Tを合わせていたと思いますが、今なら迷いなく黒! 甘い色味をモダンに引き締めてくれる効果も」(三尋木さん)
2.上下どちらかは〝ちょっとおおげさ〟なシルエットに
「今の年齢の私だと、上も下もタイトフィット、はもちろんもう厳しくて、かといってなんとなーくゆったりしたもの同士を合わせるのもずるっと見えて落ち着きません。
そのため、どちらか一方を、〝ちょっとおおげさ〟なフォルムにして、ワンツーコーデでも映える仕上がりになるよう意識しています。
今回のように、生地をたっぷり使ったサーキュラースカートには、すっきりした五分袖のカットソーを。反対に、細身のロングタイトスカートのときは、オーバーサイズのシャツを。
シルエットのポイントを、上か下か、どちらかにしっかりフォーカスさせると、自然とメリハリがつくと思います」
3.遠目にも映える大ぶりアクセサリーを重ねづけ
「冬は服の素材の力があるので、大ぶりなアクセサリーを重ねることはあまりないのですが、夏となると別! 涼しいカットソーでラクをしている分、アクセサリーで華やぎを盛らなければ」
「今回はシルバー系を重ねていますが、シルバーとゴールドのミックスも楽しいですよね」
「アニタ・ビラルディのバッグです。バッグも、ふだんのベーシックなレザーのものではなく、メッシュなど夏素材のものを取り入れるとアイキャッチになると思います」
ワンピースを素敵に見せるには?
1.リゾートワンピースは〝張りきりすぎない黒〟を厳選
「40代までは、リゾートワンピースといえばここぞとばかりドラマティックなものを着ていました。ベアトップのマキシデザインや、何メートル生地を使っているの?ってくらい広がるティアードのサマードレス、ブルーやピンクのきれい色やプリントなど……。
日常のワードローブがベーシックカラーばかりなので、ハワイや沖縄で過ごすバケーションでは思いっきり〝非日常〟を楽しみたかったんです。
ところが50代に突入すると、今までの〝いかにも〟なデザインがちょっと気恥ずかしくなってきまして……。ここぞとばかり、はもう十分楽しんだので、その反動なのかもしれません。
大人らしい抑えの効いた、シックな華やかさの塩梅を考えて行き着いたのが、シャカシャカ素材の黒ワンピース。ハリと光沢とシワ感のあるシャカシャカ素材は、今っぽいモード感とスポーティさもあり、ワンピースの甘さをセーブしてくれます」(三尋木さん)
「身頃はすっきりしたAラインですが、ポワンと立体的な袖がアイキャッチになるデザイン。
地味すぎず、華やかすぎず、朝から夜までリゾートのどんなシーンでもそれぞれにしっくりなじみつつ、程よく映える一枚です。軽くてシワが気にならないという実用性も、旅先では助かりますよね。
実はこれ、そんな私の理想のワンピースを求めて〝イネド〟とのコラボで作っていただいたもの。手前味噌で恐縮なのですが、『大人が映える、張りきりすぎない黒ワンピース』すごーく気に入っています!」
2.〝レザーじゃない〟バッグでリゾート気分を盛り上げる
「リゾートに持っていくバッグは、『レザーじゃない素材』がマイルール。レザーバッグは、どんなに小さなおしゃれなデザインでも、なんだか日常の延長になってしまう感覚があって。
ふだんはレザーバッグオンリーだからこそ、旅先ではnotレザーを心がけています。
アンテプリマのバッグ以外にも、メッシュやナイロンのバッグをよく持っていきます。この手のバッグはどれも軽くてかさばらず、スーツケースに放り込みやすいのも便利! 白のメッシュはどちらもアニタ・ビラルディ。サードマガジンのナイロンのロゴトートは、ビーチやプールサイド、朝食や街歩き、ショッピングにも。使い勝手がいいので旅には必ず連れて行きます」
3.ジュエリーは、日常使いのものを持っていく
「リゾートでの街歩きやディナーのとき、ジュエリーはちゃんとつけたほうが私的には気分が落ち着きます。大ぶりのシルバーやダイヤモンド入りのゴールドなど、ふだんから愛用しているものを多めに持っていきます」
4.「ハット」は服になじませる気持ちで選ぶ
「今年はこのツバつきハットを購入しました。大人ブランド、KIJIMA TAKAYUKIのものなので気持ちが落ち着きます♡ 程よく光沢があるなじみのいいベージュで、黒ワンピースとの相性もよし。折りたたみできるのも便利です」