アクティブな春に迎えるべきは、足元に清潔感と抜け感を授け、同時に機動力も叶える“白スニーカー”。ファッションプロたちはどう着こなしてる?テイストに縛られない、自在な取り入れ方から魅力を再発見。着こなしのヒントを見つけて。
ツイードジャケットをデイリーに引き寄せ
スタイリストの山﨑静香さんは、きれいめアイテムをミックスすることで上品さをプラス。「先シーズンから気になっている華やかなツイードジャケットを、スニーカーでハズしたコーディネートにしました」と、リッチ感を漂わせながら肩の力の抜けた装いに。
ふわりとしたロングスカートは、ジャケットのレディなムードにマッチしながら、黒が引き締め役にも。視線を集める小物が切れ味をメイクし、絵になる着こなしが完成。「スニーカーを履く時はカジュアルすぎない素材やシルエットのアイテムと合わせるのが、バランスが取りやすく好きです。白スニーカーは春らしく軽やかな気持ちになるとを再発見しました!」
スニーカーは、数年前に購入したアディダスの名品「スーパースター」のビューティーアンドユース ユナイテッドアローズ別注モデルを愛用。
「別注モデルは、通常のものと違って、ヒールカウンターがチャコールグレーの型押しになっていたり、細めの平紐になっていたりと、随所にエレガンスを感じられるところが気に入っています。ファッションブランドが別注したスニーカーは、スポーティ感が程よく和らいでいて、カジュアルすぎるものが苦手なかたにもおすすめ」。
白黒のパンツコーデをモダンに誘導
スタイリストの斉藤くみさんは、きりっとコンストラストの効いたモノトーンルックを披露。白シャツの裾を黒のパンツにタックインした知的な着こなしに、ボリュームスニーカーをうまくミックス。適度な緊張感を保ちながら、抜け感に繋げた。
「スニーカーを選ぶときは、着こなしがカジュアルになりすぎないことを意識しています。削ぎ落としたスタイリングには、構築的な白スニーカーの存在感が良いバランスに」と大人らしさを損なわない絶妙な匙加減。旬の横長フォルムバッグ、服はオーバーシルエットを選ぶことで今らしさも手に入れて。
スイスのランニングブランド・Onと、ニューヨーク発のライフスタイルブランド・Kithとのコラボレーションスニーカー「K-Tech 1」を投入。端正なスタイルのなかに、話題の一足をさりげなく仕込む、さすがおしゃれプロ!
「洗練されたミニマルデザインに最先端の機能を融合。日常にフィットしながら、スタイルを一段引き上げる大人のための白スニーカーです。長時間の歩行でも疲れにくく、軽やかな履き心地も嬉しい」と早速お気に入りに。
大人のフェミニンカジュアルを体現
スタイリストの大谷玲奈さんは、ブルゾンとナロースカートのテイストミックス。白スニーカーを調整役として活用し、モノトーン配色との相乗効果で、大人ならではの魅力が光る着こなしに。
「ボトムとスニーカーのカラーを繋いで洗練された雰囲気をベースに考えました。レディライクなレースやクリームがかったホワイトは女性らしい優しい雰囲気ですが、自分に特に馴染みのあるブラックのブルゾンで引き締め、エッジを効かせクールに仕上げました。動いた時に見えるレースソックスもポイントです」。細やかな調整があか抜けた印象の秘訣。
スニーカーはノヴェスタの「MRATHON TRAIL WHITE/YELLOW」をチョイス。オーセンティックな佇まいのスニーカーはきれいめスタイルに好相性。辛口配色に遊び心もプラス。「クラシックさやレトロな雰囲気が今のムード。ホワイトベースにイエローの差し色が効いていて、アイテム自体に立体感のあるデザインが魅力」。
美シルエットと質感ミックスでクラスアップ
エディター&ライターの松井陽子さんは、春らしく、軽やかに更新した装いを満喫。カジュアルな素材の服を選びながらも、ラフに傾かず、大人らしさをしっかりキープ。「デザインの効いたアイテムをカジュアルに気分。ウエストがポイントになったデニムシャツと、シルエットのきれいなパンツを。スニーカーは、主役ではなく、スタイリングの繋ぎ役になるものを選びました」。かごバッグの素材感でも遊び心を加え、コーディネートに緩急をつけた。
スニーカーはレザーを選択。ピュアなホワイトが、ナチュラルな色合いの服に映える。「バレエシューズのような感覚で合わせているのですが、甘くなくてすっきりとヘルシー。キャンバス地ではないので、印象が素朴にならないのも気に入っています」。
足元は、時代を超えて愛されるKed’sの「チャンピオン レザーホワイト WH45750」がスタイリッシュさをアシスト。薄底スニーカーは旬の一足、今年らしいおしゃれなムードもまとって。
「アメカジに夢中だった高校1年生の時以来に購入しました。何周も回って、そのオーセンティックなデザインが今改めて新鮮。スーパーシンプルで、ソールも薄いのですが、それがかえって最近の白スニーカーの装いのバランスを変えてくれる気がします」。
取材・文/横溝桃子