“華があること”は大人の女性が宿す最も尊い魅力であり、私たちアラフィーにとって最大のほめ言葉。しかも“華”はキャリアを重ねた大人の女性にこそ許される、素晴らしい特権です。ではその“華”の正体とは何なのか、素敵なアラフィー女性へと導く方法を齋藤薫さんが特別寄稿。
モノトーンでも新鮮な素材のミックスで今どきの華を表現
シンプルな黒ニットに存在感のあるムートンのファースカーフをプラス。トレンドのドットスカートは上質シルクを選んで、シンプルなモノトーンスタイルにとどまらない、大人ならではの、華のある着こなしに。
ニット¥12,000(フィル オー)・ファースカーフ(ベルトつき)¥48,000(ガシュロウ アンドコール)・スカート¥55,000(リー マシュー)/以上エストネーション 靴¥77,000 /セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
「“華”は、パワーある服を選べるセンスそのものに宿る」
単に美しいだけではない、その先にある特別な魅力を宿している人がいる。例えば、その人が現れると、何か一瞬で空気が変わるような……そういう“美しさよりワンランク上の気配美”を宿した人がいる。その最たるものが“華のある人”なのではないだろうか。
その人が現れると、壁の色が一段明るくなったように感じたり、一瞬で空気が澄み渡ったように感じたり。もちろん“華”にもいろいろあって、つぼみがパフッと開花するような、生命力そのものを感じさせる人もいる。いずれにしても、“華のある人”は周囲をも明るくし、そして何だか幸せな気持ちにする。つまり独りよがりでは無いからこそ、“華があること”は大人の女が宿す最も尊い魅力と言えるのだろう。しかも“華”は不思議に、若い女性にはあまり宿らない。キャリアを重ねた大人の女にこそ許された、素晴らしい特権なのである。
ではその“華”の正体とはなんだろう?
説明するまでもなく、1つにそれはプラスのオーラ。あらゆる意味で、マイナスのエネルギーをわずかでも持った人には宿せないことを、みな知っている。ポジティブで、誰に対しても好意的、そこにいる全ての人にまっすぐ魂を向ける、清潔な心の持ち主だけが持てるオーラだと言ってもいい。
2つ目に、品格。若い人には宿せない理由の一つはここにある。どこか厳かな、上質な気品を持った人でないと、空気までは変えられない。空気を一瞬で澄み渡らせることなどできないからだ。“花が咲き誇る”と言う言葉があるけれど、まさに“華のある人”には“誇り高さ”も必要なのだ。歳を重ねるほどに華を重ねる人がいるのもそのせい。
そしてもう一つ、ファッションセンス。気づいていない人も多いのかもしれないが、センスには大変なパワーがある。想像してみて欲しい。街で多くの視線を集めるマダム世代は、単に美しい人じゃなく、さりげなオシャレな人。人を振り向かせる引力を持っているのは明らかにファッションセンスなのだ。
ハッキリ言ってアラフィーから先、美しいだけでも若く見えるだけでも、人を魅了できない。そこにセンスのようなものがなければ、魅力は生めないのだ。そのセンスとは、人間的センスであり、知性であり、ファッションセンス。つまりセンスが、人としての才能、人間力のようなものを物語るからなのである。
従って、センスがある人は、紛れもなく“力のある服”を選ぶ。つまり華がある服=華やかな服ではない。もちろん派手な服という意味でもない。むしろパワフルな服ということ、なのだと思う。
パワーのある服、わかるだろうか? とてもシンプルだったり、モノトーンだったり、装飾的でないからこそパワーを持つこともあるわけだし、逆にハッとするほど強烈な印象を放つ色使いや柄、息を呑むほど美しいデザインやシルエットもパワーの源となり、そこに明快な定義付けはない。ともかく見る人が目を見張り、釘付けになるような力を持った服を、たまたまではなく確信を持って選べるセンス、それ自体に“華”が宿るのだと思う。
パワーのある服は、まさしく、つぼみが開花するような生命力も見事に伝える。人を生き生き見せる圧倒的な力を持つからこそ、人に“華”をもたらすことができるのだ。そういう服を選べる人、そこに極上の“華”が生まれる。
女は女同士、そうしたセンスを素直にリスペクトする。一瞬で心をとらえる人への尊敬こそが、空気を変えるほどの“華ある印象”に繋がるのだと考えてもいい。センスはそこまでの力を持つからこそ、女はオシャレを決して決して侮ってはいけないのである。
齋藤 薫●美の真相をわかりやすく紐解きながら女性にエールを送るエッセイが、女性誌などさまざまな媒体で不動の人気。最新刊『大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル刊)は古今東西の美人60人の実例から、年齢を重ねてむしろ美しさを増す女性たちの秘密を読み解く"読む美容本" として評判。