突然やってくるつらい頭痛、ただただ我慢している人も多いはず。今そこにある痛みをやわらげる応急対策を、医学博士の五十嵐久佳先生に教えてもらった。
痛みの傾向分析と生活改善で頭痛を緩和
頭痛を減らし、痛みをやわらげるためのセルフケアにはどんなものがある? 五十嵐先生にうかがった。
「まずは自分を悩ます頭痛がどんなタイプで、どんなときに痛くなるのか、どんな対処法が合うのかを把握しましょう。頭痛を記録すると、自分なりの傾向がわかります」
そのうえで、以下にある応急対策や予防法の中から自分に合ったものを取り入れて。また、ストレスフルな毎日を送る現代人には避けられない、イライラや不安に対処することも頭痛予防に効果的だとか。
「痛みはネガティブな感情のときに強く感じやすいもの。いかに楽しく、健康的に生活できるかに目を向け、生活改善を。食生活では脳内のセロトニンを増やしイライラを鎮めるトリプトファンを多くとるのもおすすめ。大豆製品や卵、青魚、乳製品に多く含まれます」
《今そこにある頭痛への、応急対策》
片頭痛・緊張型頭痛・あわせもつ人共通
痛みを感じたら、すぐに頭痛薬を飲む
「痛いときは我慢せず、早めに服用を。ただし飲みすぎに注意することと、薬物乱用頭痛のリスクを防ぐため、頭痛薬は成分表をチェックし、カフェインなどが入っていない単一成分のものを」。市販の頭痛薬で治まらない場合は受診を。
コーヒーを飲んでみる
痛みが軽く、吐き気などもないときに試したい方法がこちら。「カフェインを含むコーヒーや紅茶を飲むと、痛みがやわらぐことがあります。また脱水症でも頭痛を起こしやすくなるので、頭痛がきそうなときはこまめな水分補給を心がけて」。
頭痛のツボを強めに刺激
いつどこでもすぐできるのがツボ押し。「急激な痛みに効くツボは、痛む部分の周辺にあります。ここをイタ気持ちいいくらいの強さで押しましょう。手を握り、指の第2関節のとがった部分を使ってグリグリと刺激する方法がおすすめです」。
目の奥の痛みには眉頭にある「攅竹(さんちく)」。手を握り指の第2関節を眉に沿って当て、眉頭を中心にグリグリ。
後頭部の痛みには、ぼんのくぼにある左右のくぼみ「風池(ふうち)」。親指の先を当て、頭を後ろに倒して刺激。頸椎疾患のある人は首を後ろにそらすと症状が悪化するので注意。
側頭部の痛みにはこめかみから縦に3つ続く「頭維(ずい)」「頷厭(がんえん)」「懸釐(けんり)」をまとめて刺激。握りこぶしを当てグリグリと回したり上下に動かす。
【片頭痛】
痛む部分を冷やして安静に
こめかみなど痛む部分を保冷剤などで冷やして安静に。「片頭痛は痛む部分を冷やし、静かな暗い場所で寝ているとラクになるかたが多いです。また、症状が出ているときの入浴は、かえって痛みが悪化することがあるので避けて」。
【緊張型頭痛】
首肩を温めて軽いストレッチ
血行の悪さや冷えからくるコリが頭痛を引き起こす原因に。「首や肩に蒸しタオルを当てたり、少し熱めのシャワーで温めたりすると血行がよくなります。コリがほぐれ痛みがラクになるでしょう」。軽いストレッチを行うとさらに効果的。