昨年の秋、夏でもないのに寝汗がひどくなり、毎晩のように夜中に起きて着替えなければならないほどに。Web éclatの取材で、それが更年期によるものだと知り、ついに始めた「HRT(ホルモン補充療法)」。これまで更年期症状はあっても、ずっと見送ってきたHRT。今になって決断した理由をお伝えします。
<小田ユイコの更年期年表>
| 38歳 |
カラダがやたらと重だるくなり更年期の予兆を感じる |
| 42歳 |
仕事のしすぎによる激やせを境に更年期始まる。週1のホットフラッシュに悩まされる |
| 43歳 | ピルに頼るが長続きせず |
| 45歳 |
HRTを検討するも断念 |
| 48歳 |
生理不順がスタート 抜け毛、白髪がどっと増える。 |
| 51歳 |
閉経。体重増加、顔たるみがデフォルトに |
| 56歳 |
HRTを決断! |
地味につらく、長い道のりだった小田ユイコの更年期
私がHRTを始めるにいたるまで
「私の更年期症状はたいしたことない」と思っていたけれど、今回振り返ってみると、更年期による不調を強がって耐えていただけだった、と。時代が「今」ならHRTでもっとラクにのりきれていたのかも。
実は更年期症状まみれの18年。だましだまし生きてました
「更年期だ」と自覚した42歳。突如のホットフラッシュに悩まされていた
最初に「これってプレ更年期?」と感じたのは、30代の後半。勤めていた出版社を32歳でやめてフリーランスのライターになり、以来いただける仕事は断らない日々。子供がいないこともあり、夫からは「24時間営業」といわれるほど働き詰めでした。38歳のころからカラダがやたらと重だるくなり、毎日はうように仕事。38歳といえば、女性ホルモンの分泌が徐々に減りはじめるころ。働きすぎの影響が人よりも強く出ていたようです。
過労がたたって42歳のときに激やせ。ちょうど女性ホルモンの急降下が始まるころと重なり、以来更年期症状が雨あられのように。週1ペースでホットフラッシュが起こるようになり、眠りが浅い、イライラ、不安感、ゆううつ感、動悸、四十肩などを経験。日本女性の場合、平均で45歳くらいから更年期が始まるといわれていますから、これまた少し早いなあと。慌てて婦人科を受診し、低用量ピルを処方してもらうことに。始めのうちはよかったのですが、しだいに不正出血が増え、ずっと生理用ナプキンで備えることにいや気がさし、続けることを断念しました。
HRTは、乳がんや子宮体がんのリスクが怖かった
なぜかホットフラッシュがこなくなってホッとしていたのもつかの間、45歳のころ、お風呂の排水溝に信じられないくらいの髪の毛がたまっているのを見てゾッと……。ある日起きたら髪がすべて抜け落ちている悪夢まで見ました(笑)。そのころ婦人科の先生からHRT(ホルモン補充療法)をすすめられたのですが踏み出せず。その理由は、乳がんや子宮体がんのリスクへの懸念。当時、保険治療で用いられていた女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)はどちらも合成型ホルモンで、天然型ホルモンの選択肢はありませんでした。自由診療のクリニックでは天然型エストロゲンを処方してもらえましたが、続けるには相当な費用がかかることもネックでした。
更年期本番となった48歳。やる気が失せ、大好きだった旅行もおっくうに
48歳、それまでどんなに体調が悪くても28日周期できていた生理が不順になり「とうとうきたか」と。それまでもあった更年期症状に加え、気力がダウン。仕事以外ではあまり外出したくなくなり、大好きだった旅行もしなくなりました。白髪が増え、月1で根元染めをしても間に合わなくなったのもこのころ。
生理が1年以上こなくなり、51歳で閉経。以後も更年期症状は続き、額の生えぎわが後退したり、肌がたるんだりと見た目のエイジングが顕著に。また、デリケートゾーンの乾きも気になるように。漢方、サプリメント、自然療法などを試しましたが、どれも長続きしませんでした。
だましだましやり過ごしてきた更年期も、そろそろ明ける?と期待していた56歳の秋、突如毎晩ひどい寝汗をかくようになりました。たまらずWeb éclatの連載で野崎雅裕先生に取材をすると、それは夜中のホットフラッシュだと判明。「えー、まだまだ更年期は続くの?」とがっかりしたところに、野崎先生からとてもにこやかに「小田さん、HRTをやってみたら?」と。お話にとても納得がいき、すぐに始めることを決断したのです。
【エクラ世代のHRT事情】
Jマダム100人にアンケート。少し前の小田と同じく、HRTの知識とイメージはあまり更新されていないよう。
Q1. HRTを知っていますか?
「聞いたことはある」「知らない」合わせて70%以上。多くのエクラ読者にとって更年期対策の選択肢になっていないことがわかる。
Q2.HRTをしていますか? もしくはしたことがありますか?
天然型の女性ホルモンが早くから普及している欧米諸国と比べると、圧倒的に少ないHRT利用率。これからはもっと増えていくのかも。
Q3.HRTをやってみたいですか?
「更年期の症状がひどくなったら」という意見が多数。「やりたくない」派は、副作用やがんのリスクが気になるのが理由だそう。
Q4.HRTで気になることは?
「気になってはいるが、副作用がありそうで躊躇している」
「お金がかかるイメージ。いつまで続ければいいのかも気になる」
「どこの婦人科にかかればいいのか、探すことすら大変そう」