加齢や長年の“脚グセ”で悲鳴を上げる血管。今回は、「下肢静脈瘤」について医師の菊池 守先生に伺った。どのような症状か?原因は?対策は?
静脈の血液がうっ滞してコブ状に【下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)】
こんな症状
脚の血液が一部にたまって、コブのようになるのが下肢静脈瘤。「ほとんどの場合、ふくらはぎに起きます。軽度なら脚にもやもやした血管が見える状態になり、重度になるとコブのように膨らみます。足に血液がたまると起こるので午後から夕方に症状が強くなるのが特徴」。
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脚の静脈にある弁は血液が足のほうに逆流するのを防いでいる。この弁が壊れると血液が静脈内にたまり、静脈の壁が拡張されて太くなって曲がりくねったり、コブ状になるのが下肢静脈瘤。
原因
脚の静脈にある弁が壊れることで、血液が逆流して静脈内に停滞。この状態が続くと静脈の壁が引き延ばされて太くなり血管が曲がりくねってしまい、重症化するとコブ状に。これが下肢静脈瘤。長時間の立ち仕事、座り仕事などでなりやすい。遺伝や加齢も関係。
対策
「医療機関での治療は医療用弾性ストッキングを用いてうっ血を改善する方法が代表的。そのほか、血管を固める硬化療法や、血管にカテーテルを入れて内側から血管を焼いてふさぐ血管内焼却法、弁が壊れた静脈をワイヤーで抜去するストリッピング術などがあります。症状を感じたら、まずは医療機関に相談を」
予防・緩和するには…
静脈のうっ血を防ぐ脚ぶらぶら体操
下肢静脈瘤を防ぐには、適度な運動をしてふくらはぎの筋力を高めたり、脚を上にして静脈内の血液をうっ血させないことがポイント。あおむけになり、両脚をぶらぶらさせる運動は特におすすめ。
医療用弾性ストッキングで静脈の血流を促進
医療用弾性ストッキングは市販の弾性ストッキングより締めつけが強く、足首からふくらはぎにかけて圧が弱くなっていて静脈の血流を促す効果が。下肢静脈瘤の治療を行う医療機関などで購入可。