「フェムケア」という言葉をよく聞くようになりました。そもそもフェムケアって何をすること? 面倒なことはしたくない、高価な製品はちょっと、という人でもすぐにできるフェムケアの基礎の基礎を女性泌尿器科医の二宮典子先生に聞きました。
【教えていただいた方】
Q1. 最近よくフェムケアと聞きますが、何をすればいいの?
A1. 優しく洗い、しっかり保湿することが基本です
「更年期になると腟まわりにいち早く起こるのが乾燥です。特に小陰唇とその内側の粘膜に潤いがなくなり硬くなります。こうなると陰部がかゆく感じたり、入浴中やお風呂上がりにひりひりすることも。
◆フェムゾーン
自分のフェムゾーンを見たことがありますか? 腟まわりは顔よりも老化が早いともいわれています。
とてもデリケートな状態なので、トイレでゴシゴシ拭かずに、尿はそっとペーパーを押し当てるようにします。またお風呂で体用のボディソープでゴシゴシ洗うのも禁物。指の腹で大陰唇と小陰唇、腟の入り口をなぞるようにして、お湯でそっと洗います。力が入りすぎないように立って洗うのがおすすめ。お風呂上がりはたっぷりのワセリン(もしくは専用の保湿剤)で保湿をします」
毎日、そっと洗って保湿する…そのケアを実践したいですね
◆保湿オイル
入浴後、清潔なフェムゾーン(外陰と腟前庭)に塗布。オーガニックエクストラヴァージンオリーブオイルをベースに100g中、エストラジオール2.0㎎配合。全身に使用できる保湿オイル。
モア ゴールド ミニ 30㎖ ¥5,445/ホルモードオリーブ研究所
フェムケアで大事なこと
・トイレでゴシゴシ拭かない
・お風呂でゴシゴシ洗わない
・お風呂上がりに保湿する
Q2. 脱毛したらフェムゾーンの黒ずみにびっくり!
A2. 年齢とともに色は薄くなります
「最近は色や形を気にする女性が増えました。その理由のひとつがVIO脱毛(陰毛をレーザーなどで処理すること)の流行です。これを行うと、大陰唇や小陰唇が目立つので気になるのでしょう。特に黒ずみを気にする人が多いのですが、もともとの肌色と摩擦や乾燥による色素沈着が原因。
きついガードル、ストッキング、パンツなどで締めつけないことが大切。私は夜寝るときはノーパンを推奨しています。閉経後はメラニン色素が減り、自然と色は薄くなるものなので、あまり気にしすぎないで!」
Q3. フェムゾーンのにおいやおりものの変化が気になります
A3. 通気性が大事。おりものシートの常用が一因の場合も
「フェムゾーンには多くのにおいの元があります。おりもの、尿、便、汗、細菌など。においを回避するには、清潔を保つことは重要です。しかし、そのために洗いすぎるのも禁物。肌や粘膜を健康に保ち、においを防いでくれるよい常在菌も減ってしまいます。
またおりものシートで覆うと、摩擦や乾燥を助長し、さらに細菌の温床になるので常用はNG。更年期にはおりものの量は減り、無色でほぼ無臭なのが普通です。黄色くにおいが強い場合は性感染症の可能性があるので婦人科を受診しましょう」
GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の問題はこれからもっと相談しやすくなります。「女性泌尿器科」がめっちゃ頑張っているんです!(二宮典子先生)
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初出:OurAge 2024/1/1