更年期になると手指に痛みやこわばりが生じて、ビンの蓋が開けにくい、パソコンが打ちにくいなど、手指のトラブルが続出。これって何……? 治るの……?と不安を抱えているエクラ世代のために、池上整形外科院長の池上亮介先生が不調の現れる部位をご紹介。
思い当たりませんか? こんな手指の違和感!
朝の起き抜け、指が痛くて握れない!
あれ? なんだか関節、腫れてる?
物をつかもうとしても、いやだ、つかめない!
指を曲げると、カクカクしちゃう…!
曲げると痛くて、OKマークができません!
ペットボトルも、ビンの蓋も、開けられなーい
この指先のしびれは何!?
指も手首も痛くて、キーボードが打てない!!
エストロゲンの減少で滑膜(かつまく)が腫れ、炎症が起きやすくなる
更年期になると続発する、これまでになかった手指のトラブル。なぜこんなことが起きる?
「女性ホルモンのエストロゲンには手指の関節や腱のまわりにある滑膜という組織の腫れを抑える働きがあります。しかし、エストロゲンが減少する更年期になると、この働きが低下し、滑膜が腫れて滑膜炎が起きやすくなります。すると靱帯(じんたい)がゆるんで関節がグラつき、軟骨が摩耗するため、手指のトラブルが起きやすくなるのです」(池上亮介先生)
更年期に多い手指のトラブルは原因によって2つのタイプに分けられるとか。「ひとつは手指の関節の軟骨がすり減って関節が変形する“変形性関節症”タイプで、へバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症などがあります。もうひとつは“腱鞘炎(けんしょうえん)”タイプ。ばね指、ドケルバン病、手根管症候群などがあります。放置すると進行することもあり、生活の質も下がるので早めの対策が肝心です」
痛い、しびれる、なんだかおかしい!更年期世代の「指の不調」は主にここに現れる
更年期に多い手指の病気は、症状が出る部位によって病名を診断することができる。以下の図で、自分の症状がある部位を照らし合わせて、何の病気が疑われるかチェックしてみて。
①指の第1関節が腫れて痛む《へバーデン結節》
②指の第2関節が腫れて痛む《ブシャール結節》
③親指のつけ根に激しい痛み《母指CM関節症》
④親指のつけ根の腱鞘炎《ドケルバン病》
⑤親指〜薬指の半分がしびれる《手根管症候群》
⑥指がばねのように跳ね上がる《ばね指》