アラフィー世代の「手指の不調」に! Q&Aで疑問を解決

手指の不調が起きたときの疑問に、池上整形外科院長の池上亮介先生が回答。覚えておくと症状の緩和やQOLの向上につながり、過度に不安を感じることもなくなるのでチェック!

池上整形外科院長 池上亮介先生
池上整形外科院長 池上亮介先生
医学博士。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本手外科学会認定手外科専門医。著書は『痛み・こわばり・変形を自分で改善!よくわかるへバーデン結節』(ナツメ社)など。

Q.手指の不調を感じたら、受診すべきは何科? 受診するタイミングは?

A.「整形外科を受診しましょう。最近増えている手の外科ならよりよいです(手外科学会HPで検索可。https://www.jssh.or.jp)。受診すれば進行が防げるので少しでも症状があったら早めに受診を」

Q.手指の痛みや腫れを放置するとどうなる?

A.「へバーデン結節やブシャール結節は痛みは自然治癒することが多いですが、変形は残ります。母指CM関節症は進行するので注意。腱鞘炎タイプの病気は一回なると治りにくく、手術が必要となることも多いので早めの受診が賢明です」

Q.更年期が終われば、今の手指の不調は改善するもの?

A.「更年期が終われば痛みは自然に治ることが多いので、過度に不安にならなくても大丈夫です。ただし変形は治らないので、変形の兆候があったら早めに受診して進行を食い止めるのがおすすめです」

Q.更年期の手指の不調は遺伝要素もありますか?

A.「遺伝については証明はされていませんが、変形性関節症タイプのほうは親など血縁者にこの病気の人がいると自分もなることが多いようです。腱鞘炎タイプは遺伝的要因はないといわれています」

Q.リウマチや、脳や神経の病気からくる指の不調と、更年期の指の不調の見分け方は?

A.「リウマチは第1関節の痛みはほぼなく、手首や肘、肩、足首など全身の関節にも症状が出るのが特徴。また、脳の病気の場合は両腕や両脚にしびれなどが出ることが多く、呂律障害や意識がぼんやりするなどの症状も出やすいのが特徴です」

Q.ホルモン治療で手指の不調は改善する?

A.「手指の不調が、手指の酷使でなく、エストロゲンの減少が原因で起こっている場合は、婦人科でホルモン補充療法を受けると改善しやすくなります。エストロゲンと似た効果があるエクオールをサプリメントでとるのも効果的」

Q.手指の不調があるときは、指を動かさないほうがいい?

A.「手指の不調があると動かさないほうがいいと思いがちですが、体操などをして動かすと循環がよくなって症状が改善しやすいので動かすほうがおすすめ。ただし日常生活で手指を酷使するのはNG」

Q.手指の不調があるときも快適に過ごすための、日常生活の工夫は?

A.「手指の不調があるときは手指に負担をかけないことが大切。例えば、蓋を開けるときはオープナーを使うなど下図のように便利な道具をうまく利用して、手指の負担を減らしましょう」

筆記具はグリップが太めのものにする

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料理には菜箸でなくトングを使う

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蓋はオープナーを使えば余計な力がいらない

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毎日の歯磨きは電動歯ブラシで

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イラスト/佐藤ワカナ 取材・原文/和田美穂 ※エクラ2023年6月号掲載

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