ヘルペスと帯状疱疹の違いは?「帯状疱疹が体を一周すると危険」は本当?など、「帯状疱疹」の素朴な疑問や都市伝説めいた噂について、皮膚科医の松尾光馬さんがアンサー。
Q.ヘルペスと帯状疱疹の違いは?
A.ヘルペスは再発し帯状疱疹は再発の可能性は低い
帯状疱疹ウイルスもヘルペスウイルスの仲間で、神経の根元に潜伏するのも共通していますが、ウイルスとしては別物。ヘルペスは宿主(人間)にあまり大きなダメージを与えないかわりに何度も再発を繰り返すのに対して、帯状疱疹は神経を破壊するほど痛めつけるため、ヘルペスほど再発頻度は高くありません。
Q.発疹のあとが残ることはある?
A.多くは皮膚の代謝に伴いきれいになるので大丈夫
発疹が重症だったり治療が遅れたりすると、あとが残る場合があります。これはけがをした傷あとと同じようなもので消すことはむずかしい。でもたいていは皮膚の代謝に伴い徐々に目立たなくなっていくので、あまり心配しないで大丈夫。あとをできるだけ残さないためには、発疹を掻きむしらないことが大切。
Q.帯状疱疹に季節性はあるの?
A.かつては夏だったけれど今は季節は関係なし
夏はウイルスの特性上水ぼうそうが発症しにくく、追加免疫が得られないために帯状疱疹の人が多く出る傾向がありました。でも、今は水ぼうそうになる人自体が少ないため季節は関係なし。年末年始や旅行などふだんと違う生活で疲れたりすると発症リスクが上がるので、季節よりもそちらに気をつけましょう。
Q.「帯状疱疹が体を一周すると危険」は本当?
A.嘘! 発疹が一周することはありません
それは抗ウイルス薬がない昔にいわれていた話で、発疹が胴体を一周しそうに見えるほど重症の場合を指していたのでは。重症であれば死にいたらないまでも痛みは強烈で、合併症などもあればダメージは相当大きいですから。でも今は抗ウイルス薬があるので、命の危険があるほど重症化することはありません。