痔は悪化しないようにうまく付き合っていくことが大事で、そのために重要なのが生活習慣の改善。そこで痔にならない、育てないためのセルフケア術を大腸肛門専門医 草間 香先生に伺った。早速、実践してみて。
《腸を「正しく」動かすケアを》
「便秘や下痢を治すことは痔の予防・改善にはマスト。便は、黄色〜黄褐色で、半練り状態のバナナ状で、強い悪臭がないのが理想的。このような便が出るよう、食物繊維や乳酸菌など腸内環境を整えるものを毎日とりましょう。水分不足も便秘を招くのでしっかりとること。また、腹筋が弱まると腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下して便秘になりやすいので、以下のような腸を刺激するエクササイズやマッサージも取り入れて」
腸を刺激するストレッチ。あおむけに寝て、片方の膝を曲げる。息を吐きながら、両手で膝をおなかのほうに引き寄せて10秒キープ。これを左右交互に3〜5回。
腹筋を鍛えるトレーニング。椅子に座って、両手で座面をつかむ。両足をそろえて、床から10㎝ほど引き上げて10秒キープ。次に両足を下ろす。これを10回。
排便を促すくるくるマッサージ。あおむけになり、手のひらをおへその下に当てる。時計回りにくるくると、ゆっくりおなか全体をマッサージする。
《同じ姿勢を長時間続けない》
「デスクワークはもちろん、車の運転や、電車など座った姿勢での長時間の移動、立ち仕事など同じ姿勢が続くと、肛門まわりのうっ血を招くので、30分に1回など時間を決めて、立ち上がって体を動かすようにしましょう」
《おしりも手足も冷やさない》
「冷えによる血行不良は痔の原因なので、冷え対策は万全に。最もおすすめなのが、一年中できるだけ毎日入浴すること。38〜40℃ほどのぬるめの湯ぶねにゆっくりつかる習慣を。また、腹巻きや足首ウォーマーや膝かけを使ったり、椅子にカイロを置いておしりを温めるのもおすすめです」
《辛いものは極力我慢》
「とうがらしやこしょうなどに含まれる辛味成分は、消化・吸収されずに排出され、肛門の刺激になって痔の原因になるので控えましょう。また、お酒を飲みすぎると下痢になりやすくなるので、痔がある人は控えめに」