骨董の器も著名な作家もののお皿も、躊躇することなく日常使いしています。食器は使ってこそ、その魅力が溢れ出すと思うから。今回は、お気に入りばかりの中から毎日のように使っている大切な器を幾つか選び、ご紹介いたします。
祖父の家の蔵にあった骨董の器たち
心地よいものばかりに囲まれて丁寧に日常生活を送りたいと思っている私にとって、器という存在は 日々を彩るための大切な要素のひとつです。
美しいものに目がなかった母が、日本各地やヨーロッパを旅したときに集めたお皿や、祖父の家の蔵に保管されていた100年以上前の漆器や陶器の数々…。
我が家には洋の東西を問わず食器類が数多くありますが、いずれも思い出深い大切な品々です。
手前の蓋物には、よく母が具だくさんの茶碗蒸しを作ってくれました。奥は蕎麦猪口。
蔵にあったおちょこ。幼い私がこっそりおままごとに使い、二つほど割ってしまいました!
今では私の家の飾り棚の中に並ぶ様々な形の骨董たち。時を経てより美しく輝いています。
どんなものを盛っても必ず受け止め、器自身の美、食材の魅力、 そのどちらをも引き出し 絶妙のバランスで成立させる佇まいに、毎回ときめきを感じながらテーブルコーディネートしています。
今回は頻繁に使っている器を用途とともに少しだけご紹介していきたいと思います。
祖父の家の蔵にあった古伊万里。このお皿はまさに万能!お肉のソテーからサラダまで何でも素敵に見せてくれます。
簡単なサラダをこのように盛っても♪
いちばんのお気に入りで、使える器がこの古伊万里。
毎日のようにテーブルに登場しています。
写真のサラダは、この時期の我が家の定番、柿とモッツァレラチーズと生ハムのサラダ。
こんなに簡単なものでも、このお皿にのせるとなんだかおしゃれに♪
またある時は、帯のテーブルランナーの上にお花とともにディスプレーしてみたり。
こちらは4年前、J マダムになりたての頃に1ページ丸々エクラ誌面でご紹介していただく際に考えてみたものです。「年末年始のインテリア」で幾つかのアイデアとともに私の家で撮影していただきました。
萩焼の作家である大和保男氏のお皿。「たけのとおはぎ」の和菓子をのせても素敵
釉薬のかかり具合、微妙な色の移ろい、造形、厚みと重さ…。まさに芸術作品の迫力です
次は、 無形文化財萩焼保持者である陶芸家、大和保男氏のお皿。
母が若い頃、山口県を旅したときにお抹茶茶碗などとともに購入して以来、桐箱の中でずっと眠っていたものです。
このまま使わないなんてあり得ない!と思った私は、お料理はもちろん、写真のように和菓子をのせたりして使っています。
八ヶ岳の窯元の作家さんの器。巨峰の灰の釉薬から生まれる美しい色が見事。右上の器には、ソースやドレッシングを入れて。
次は、こちらもかなりの頻度で食卓に上がる器たち。
八ヶ岳の家の近くの窯元の作家さんの作品です。訪れる度に 素敵な器がたくさんあって かなりの数を集めました。
中でもお気に入りは、こちらの作家さんの代表作、巨峰の灰の釉薬をかけて焼いたもの。
様々な表情の紫色を纏った、奥深い味わいのあるこの器も、やはり万能で、
おひたし、煮物からフルーツまで、何でも素敵に見せてくれます!
こちらも同じ窯元から。大学生の頃は高台付きの器に惹かれ、陶器、磁器、ガラスなど何でも脚付きの物ばかり集めていました
こちらはかなり大きな深鉢。テーブルが一気に華やぐ器です。お正月に松を活けて花器として使うことも。
最後に、骨董のお皿のもうひとつの使い方を。
それは、植物の鉢の受け皿にするというもの。
東京に駐在する外国人家族とのお付き合いの中からヒントを得て取り入れたアイデアです。
どちらのお宅も、和と洋を本当に上手に取り入れた素敵なインテリアでリビングルームを飾っていらして、お伺いする度に感心しております。
古い和箪笥にランプを置いたり、骨董の火鉢を植物の鉢カバーにしていたり…。(我が家でも真似しています!)
私は今、藍色で模様が描かれた骨董のお皿をこんな風に鉢の下に敷いています。
骨董のお皿を植物の鉢の受け皿に
まだまだ大好きな器があるのですが、きりがないのでこの辺りで終わりにします。
食べること、美味しいもの、美しいもの、丁寧に暮らすことが好きな私。
器というものが毎日の楽しみの大きな部分を支えてくれていることを改めて感じました。
また今日から毎日、我が家の器たちを愛でながら、ゆっくりと日常の幸せを味わいつつ穏やかに暮らしていこう♪と思います。