50代、生き方のシフトチェンジはどこでしたらいい? この道の先輩、ビューティ・ライフスタイルデザイナー 藤原美智子さんとスタイリスト 地曳いく子さんがアドバイス。迷っているならその時じゃない、ただ初動はすぐに。
ふじわら みちこ●’22年春、42年間活躍したヘア&メイクアップアーティストの活動を終了し、食、健康、装い、暮らしなど美しい生き方を提案する仕事に専念。執筆や講演のほか、信州大学特任教授も務める。
じびき いくこ●スタイリスト歴約40年。イタくない大人のスタイリングを信条に、雑誌やテレビ、トークショーでも活躍。人生の迷いを笑いに変える『ババア上等! 番外編 地曳いく子のお悩み相談室』(集英社文庫)も好評。
【お悩み】仕事人間のまま人生のいい時期が終わってしまうのでしょうか。
フルタイムの秘書です。このままいくと60歳の定年まで働けそうな勢いです。生き方のシフトチェンジは、どんなタイミングですればいいのでしょうか。(54歳・会社員)
Answer
地曳 20代から続けてきたヘアメイクの活動を終了し、まさに人生のシフトチェンジをした美智子さん、何かきっかけがあったんですか?
藤原 飽きちゃったの(笑)。というか、やりつくした感ですね。これ以上続けても進歩はないなって思って。それって楽しくないじゃない? だから未練は1ミリもなくて、道具もアシスタントに全部あげちゃったの。
地曳 やりきるってそういうこと。私も今はスタイリスト業はサイドのおかずくらい。そのタイミングは向こうからやってくるんです。迷っているうちはその時じゃない。
藤原 アラフィーからの豊かな人生って仕事にかぎらないでしょう。例えば、新しいことに挑戦する。私がバレエを習いはじめたのは還暦から。あとがないから早く上手になりたくて集中し、昨日できなかったことができるようになる。この年齢でも成長できることに喜びを感じます。
地曳 人生後半戦に“いつか”はないですからね。私も、50歳を過ぎてからインディーズバンドを世界中追いかけたり、本を書いたり。この夏から、クロール教室にも通いはじめました。うまく泳げるようになりたくて夢中になる楽しさといったら。豊かに暮らすって、好きなことができるということじゃないですか。
藤原 定年まで仕事を続けながら、夢中になれることを見つけたり、得意なことをSNSで発信したり。時代、年代で豊かさの基準も変わるから、先のことを考えて不安になるより、今できることにフォーカスして。
アラフィー以降にいつかはありません。今すぐ動きだして