64歳で恋人と27年ぶりにセックス!その結果は?「ちつのトリセツ」原田純さんインタビュー<後編>

年齢とともに性欲が衰えたり、夫婦や恋人との間で「セックスがめんどくさい」と感じるようになっても、日本人は「しかたがない」と諦めてしまいがち。けれども海外では、オーバー60の夫婦が積極的に性生活を楽しんでいるし、何歳になっても愛し合う男女の姿は色っぽくてステキだ。原田さんの新たなテーマは、27年ぶりに再入門を果たしたセックスで、すばらしいオーガズムを得ること。新著『人生最高のセックスは60歳からやってくる』では、64歳で知り合った恋人とともに「人生最高のセックス」を目ざす姿が、赤裸々に綴られている。
*前編、後編、Q&A編の3回にわけてお送りします。

64歳でできた恋人と27年ぶりにセックス!果たしてその結果は…?

過去の結婚生活から、「恋愛なんてこりごり。セックスもしなくていいし、ひとりで楽しく生きていく」と心に決めていた原田さん。ところが膣が若返り、自己肯定感が上がった効果なのか、60歳になった頃から心境に大きな変化が生まれる。

「ステキな人がいればもう一度恋愛をしたいし、セックスだって楽しみたい。そんな、恋愛に前向きな気持ちが湧きあがってきたんです」

『人生最高のセックスは60歳からやってくる ちつのトリセツ恋愛実践編』  の著者 原田純さんのインタビュー風景

そして、64歳になったある夜、ひとりで飲んでいたバーのカウンターで、原田さんは〝運命の人〟との出会いを果たす。

「明るく感情表現が豊かで、ラテン系男子の彼が私にはとても魅力的で、ほぼ私のひとめ惚れでした(笑)」

お互いの結婚や離婚経験など事情を伝え合ったうえでデートを重ね、彼女はついに重大な決心をする。27年ぶりのセックスを彼とする!と。

Tiny TribesによるPixabayからの画像

「体の線は崩れているし、膣ケアはしているけど、濡れなかったり痛かったりするかもしれない。ふつうにセックスができなかったらどうしよう?と、迷いや不安だらけでした」

「できないかもしれない」と彼に伝えて始まった、初めての夜。結果は……まったく問題なし! 膣ケアのおかげで苦痛を感じることもなく、彼を受け入れることができた。とてもハッピーなはずなのに、原田さんは新たな悩みを抱えてしまう。

「彼のセックスは前戯もそこそこで、自分の欲望を満たすだけのものでした。もちろん肌を合わせるだけでもうれしかったけど、オーガズムに至ることもなく、がっかりしてしまって……」

『人生最高のセックスは60歳からやってくる ちつのトリセツ恋愛実践編』  の著者 原田純さんのインタビュー風景

はらだじゅん●1954年、東京都生まれ。径書房代表取締役として経営と編集を兼務。取材で知り合った助産師のアドバイスで膣ケアに取り組み、その効果を体感したことから、『ちつのトリセツ 劣化は止まる』を執筆する。現在は、老後の人生と性について講演を行うなど、活躍の幅を広げている。最新著は、『人生最高のセックスは60歳からやってくる:ちつのトリセツ恋愛実践編』。

人生最高のセックスを経験するために自分を解放して素直な気持ちを伝える

男性が射精までにかかる平均時間は10分だが、女性がオーガズムに達するには20分近くかかるという。前戯やセクシャル・ファンタジー(※)によってオーガズムを得やすくなる女性の場合、自分が何をしてほしいのか、どうされると気持ちよくなるのかを、相手にきちんと伝えることが必要だと原田さんはいう。

「夫婦でも恋人同士でも、セックスについて口にするのは恥ずかしいものですよね。でも、男性が自分の快感=射精だけを求めていたり、女性がイってないのにオーガズムに達したフリをしていては、われを忘れるような快感を味わうことはできません。恥ずかしさや過去の思いこみを捨てて、素直な言葉で自分の欲望を伝える。そして、彼に何をしてほしいかを聞いてみる。ふだんの自分から解放されないと、新しい自分、新しい喜びには出会えませんから」

 原田さんと恋人は現在も、人生最高のセックス、最高のオーガズムを求めて試行錯誤中。「前戯をしてほしい」という要望を伝えるのはもちろん、バイブを使ったり、セクシーな下着をつけてみたり。ときにはふたりで笑い出してしまうこともあるが、至高のオーガズムに向かって歩み続けている。 

Niek VerlaanによるPixabayからの画像

YouTubeなどで見る数年前の原田さんには、自信を持って働く女性の凛とした美しさを感じる。でも、いま目の前にいる彼女は全身から艶やかな色気を発していて、心だけでなく、体で愛し愛されることのすばらしさを感じてしまう。セックスってスゴい!

「老後の長い人生を、夫やパートナーと冷たい関係になって過ごすのは寂しいでしょう。セックスや性器についての悩みをフランクに口にできて、セックスって楽しいものだよと明るく伝えられる、そんな社会になるように私もがんばりたいと思います」

※セクシャル・ファンタジー 性的興奮をあおる為に使う空想のこと

 「人生最高のセックスは60歳からやってくる ちつのトリセツ恋愛実践編」¥1760/怪書房

『人生最高のセックスは60歳からやってくる ちつのトリセツ恋愛実践編』

原田純著 関口由紀医療監修 径書房 ¥1,760


結婚と離婚を繰り返した経験から、「セックスについて真剣に考えたことがなかった」という原田さん。ところが、60歳から始めた膣ケアで心境に変化が生まれる。64歳で恋人と出会い、27年ぶりのセックスを経験した彼女が、悔いのない老後を送るために気持ちのいいセックスとは何か?を考え、実践する。自身の赤裸々なエピソードも綴られた、ちつのトリセツ実践編。

<Q&A編に続く>

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