上手な「墓じまい」のタイミングや交渉について、墓じまい代行・終活サービス業の小西正道さんに教えてもらった。今回は「墓じまいをするタイミングは?」「離檀交渉はどうすればいい?」という質問にアンサー!
きょうだいなど関係者同席で親の希望や思いを聞いて
「お墓のことは、親とともに考え、行動するのが理想です」と、小西さん。
お墓には誰の遺骨が納められていて、どう管理しているのかといった事務的な話はもちろん、親が今あるお墓をどうしたいと考えているのか、まだお墓がないのなら、どんなかたちを望んでいるのかなど、親の意向を知ると同時に、自分の考えや気持ちを伝えておくことも大切。
「親の存命中にお墓の話をすることで険悪なムードになるかもしれませんが、それでも、話し合っておいたほうが絶対にいい。供養は、亡くなったかたのものだけでなく、遺(のこ)されたかたがたのものだと、私は思います。親と話をしないまま、親の死後に墓じまいを決行し、『親不孝だったかも』と思い悩むより、親の考えを知ったうえで決断したほうが、後悔は少ないのではないでしょうか。もしかしたら親も、『子供に迷惑かけたくないから、墓じまいしたい』と考えつつ、いいだせなかったのかもしれませんしね」
もしかしたら、親は「子供のためにも」と立派なお墓を生前契約するつもりでいるかもしれない。それが事前にわかっていれば、親に考え直してもらうべく、手を打つことも可能だ。
「きょうだいがいるなら、きょうだいそろって親の意向を聞くのがベスト。自分ひとりで進めてしまうと、のちのちトラブルになるかもしれませんから」
Q.墓じまいをするタイミングは?
A.仏教なら3回忌や7回忌など、節目に行う人が多いです
「いざ墓じまい!」と勢い込んだものの、気になるのが、いつ行うべきか。宗教と関連が深いだけに、“適切な時期”があるような気もするけれど……。
「墓じまいのタイミングは人それぞれ。ただ、これまでの経験から申し上げると、宗教的な節目の年に行うケースが多いですね。仏教なら3回忌や7回忌、13回忌、神道なら3年祭や5年祭といった具合です。また家族の誰かが亡くなったのを機にというパターンも少なくありません」(小西さん、以下同)
公営墓地を墓じまいする際は、「施設変更申請」や「改葬許可申請」(自治体によって呼称は異なる)などの届出が必要になり、自治体によっては受付時期が限られている。
「東京都が運営する墓地は7月・10月・12月の年3回になります。都営墓地にあるお墓の場合、そのタイミングで墓じまいをするかたもいらっしゃいます」
Q.離檀交渉はどうすればいい?
A.代行サービスを行う業者に任せるという手も
寺院にお墓がある場合、離檀交渉でトラブルになることも多いよう。
「スムーズに運ぶことがある一方、高額の離檀料を請求されたといった事例もあります。離檀料は長らく続いた慣習ではありますが、定価があるわけではなく、いわばお寺の言い値。高すぎると思ったら、交渉してかまいません」
自分で交渉する自信がなければ、墓じまい代行サービスを活用するのも手。離檀料の交渉のほか、改葬の手続きなども委託可能だ。その際、あらかじめ「墓じまいしたい」という連絡は寺院に入れておくのがベター。ただし、離檀料などを提示されてもその場でサインなどはせず、「検討します」とだけ答え、詳細は業者に任せて。
「とはいえ、なんらかの理由でお寺と直接連絡をとりたくないかたも増えています。その場合、当社では、最初の意思表示の段階からサポートさせていただくことも可能です」