64歳で27年ぶりのセックスをして気がついた「50代からのセックス」で大切なこと【27年ぶりのセックス体験記 #2】

恋人と27年ぶりのセックスをはたしたものの、今度はベッドでの彼に対して不満を抱いてしまった原田純さん。彼にどう伝えたらいいのか…思い悩んだ原田さんはカウンセリングへ。2人でいいセックスをするために大切なことって?

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挿入やオーガズムがすべてではない。お互いに自分をさらけ出して欲求を伝えあえる関係が大事

―カウンセリングで勧められたのが風俗…女性が性的なサービスを受けるお店ということですか?

「そうです。お金を払うことで、『ここに触れてほしい』とか気持ちを言葉にしやすくなる、自分を解放して欲求を伝える練習になる、と言われたんです。結論からいうと、女性風俗には行きませんでした。セックスをお金で売り買いするのは、自分の大事な部分が傷つくような気がして、そんな気にはなれなかったんです」

―彼にはカウンセリングのことを話したのですか?

「女性風俗の話をしたら、『一度くらいは行ってもいいけど、セックスは愛やで』と言われて、なんだかうれしくなりました(笑)。『セックスに対して不満がある』と打ち明けるのはかなり勇気が必要だったけど、いまはだいぶ慣れてきて、『あれをしてみたい』とか『こうしてほしい』とか、きちんと伝えられるようになっています。彼はけっこうモテたみたいで、長い間、自分本位のセックスをしていたんでしょう。『女性から文句を言われたのは初めてだ』と言っていました。みなさん、我慢していたんだと思いますよ(笑)。もちろん、自分の要望を伝えるだけでなく、パートナーがセックスの最中に何をしてほしいと思っているのか、聞いてあげることも必要です。もし、できないこと、されたくないことがあれば、ふたりできちんと話し合って解決すべきだと思います」

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(写真はイメージです)

―いいセックスをしたい、でも、ストレートな言葉でパートナーに要望を伝えるのは難易度が高すぎる!という女性たちにアドバイスをするとしたら?

「たとえば、ちょっとセクシーな映像などを一緒に見て、こういうのってどうかしら?と、軽い感じで誘ってみてはどうでしょうか?セックスレスでないふたりなら、リードする立場を時々入れ替えて、自分がしてほしい行為を相手にしてあげると、あなたの望みを彼が気づいてくれるかもしれません。ロマンチックなホテルに泊まるとか、場所を変えてみるのもいいですね。私の彼は、私が『こうしてほしい』と伝えたことをきちんと受け止めてくれて、少しずつですが、セックスが変わってきています。だけど、いきなりエロティックな下着姿になって誘ったりするのはNGですよ。男性がプレッシャーを感じて萎えてしまうことがあるので、気をつけてくださいね」

―肉体的に満足することはもちろん大事。でも、セックスは「愛」だし、お互いの気持ちが通じ合うことが何より大切なんだと改めて感じました。

「ほんとうにそう思います。昔から『セックス=挿入してイクことが大事だ』という固定観念みたいなものがあって、女性はオーガズムに達してないのにイッたふりをする、逆に男性は、女性がイケないと自分を責めたり、男性としての自信を失ったりする。イクこと、イカせることを目的にすると、セックスは貧しくなります。私は加齢とともにオーガズムを得にくくなってきたので、最近は、グッズを使ってもらうようにしています。でも、挿入やオーガズムがすべてではないと思っているし、お互いに自分をさらけ出して、欲求を伝えあえる関係でなければ、心から満足するセックスはできません。それに、体を触り合うだけでも、十分にリラックスして幸せな気持ちになれますから。『何をしているときに一番リラックスするか』をたずねるアンケートで、フランス人は『セックスしているとき』と答えたのに対して、日本人の回答は『おいしいものを食べているとき』だったそうです。幸せなセックスをしていると、身も心も解放されて、心と身体の緊張がほぐれます。もっと多くの人にセックスを楽しんでほしいと思います」

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』の著者、原田純さん

本音を伝え合うことで、『カップルになって4年目』の危機を乗り越えたパートナーと原田さん。おふたりの関係が今後どのように発展しいくのか、楽しみです!

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』の著者 原田純さんの50代からのリアルセックスライフインタビュー。次回は「今からでも遅くない!大人の膣ケア」をお届けします。お楽しみに。

原田純
原田純

はらだじゅん●1954年、東京都生まれ。径書房代表取締役として経営と編集を兼務。取材を通じて知り合った助産師のアドバイスで膣ケアに取り組み、その効果を実感したことから、10万部を越えるベストセラーになった『ちつのトリセツ 劣化は止まる』を執筆する。現在は、『ペニスのトリセツ』(仮)の取材・執筆を手がけるかたわら、老後の人生と性についての講演を行うなど、活躍の場を広げている。YouTubeチャンネル【ちつのトリセツ】原田純も好評。

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取材・文/浦上泰栄 撮影/新谷真衣(原田さんポートレート)

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