恋人と27年ぶりのセックスをはたしたものの、今度はベッドでの彼に対して不満を抱いてしまった原田純さん。彼にどう伝えたらいいのか…思い悩んだ原田さんはカウンセリングへ。2人でいいセックスをするために大切なことって?
挿入やオーガズムがすべてではない。お互いに自分をさらけ出して欲求を伝えあえる関係が大事
「そうです。お金を払うことで、『ここに触れてほしい』とか気持ちを言葉にしやすくなる、自分を解放して欲求を伝える練習になる、と言われたんです。結論からいうと、女性風俗には行きませんでした。セックスをお金で売り買いするのは、自分の大事な部分が傷つくような気がして、そんな気にはなれなかったんです」
「女性風俗の話をしたら、『一度くらいは行ってもいいけど、セックスは愛やで』と言われて、なんだかうれしくなりました(笑)。『セックスに対して不満がある』と打ち明けるのはかなり勇気が必要だったけど、いまはだいぶ慣れてきて、『あれをしてみたい』とか『こうしてほしい』とか、きちんと伝えられるようになっています。彼はけっこうモテたみたいで、長い間、自分本位のセックスをしていたんでしょう。『女性から文句を言われたのは初めてだ』と言っていました。みなさん、我慢していたんだと思いますよ(笑)。もちろん、自分の要望を伝えるだけでなく、パートナーがセックスの最中に何をしてほしいと思っているのか、聞いてあげることも必要です。もし、できないこと、されたくないことがあれば、ふたりできちんと話し合って解決すべきだと思います」
(写真はイメージです)
「たとえば、ちょっとセクシーな映像などを一緒に見て、こういうのってどうかしら?と、軽い感じで誘ってみてはどうでしょうか?セックスレスでないふたりなら、リードする立場を時々入れ替えて、自分がしてほしい行為を相手にしてあげると、あなたの望みを彼が気づいてくれるかもしれません。ロマンチックなホテルに泊まるとか、場所を変えてみるのもいいですね。私の彼は、私が『こうしてほしい』と伝えたことをきちんと受け止めてくれて、少しずつですが、セックスが変わってきています。だけど、いきなりエロティックな下着姿になって誘ったりするのはNGですよ。男性がプレッシャーを感じて萎えてしまうことがあるので、気をつけてくださいね」
「ほんとうにそう思います。昔から『セックス=挿入してイクことが大事だ』という固定観念みたいなものがあって、女性はオーガズムに達してないのにイッたふりをする、逆に男性は、女性がイケないと自分を責めたり、男性としての自信を失ったりする。イクこと、イカせることを目的にすると、セックスは貧しくなります。私は加齢とともにオーガズムを得にくくなってきたので、最近は、グッズを使ってもらうようにしています。でも、挿入やオーガズムがすべてではないと思っているし、お互いに自分をさらけ出して、欲求を伝えあえる関係でなければ、心から満足するセックスはできません。それに、体を触り合うだけでも、十分にリラックスして幸せな気持ちになれますから。『何をしているときに一番リラックスするか』をたずねるアンケートで、フランス人は『セックスしているとき』と答えたのに対して、日本人の回答は『おいしいものを食べているとき』だったそうです。幸せなセックスをしていると、身も心も解放されて、心と身体の緊張がほぐれます。もっと多くの人にセックスを楽しんでほしいと思います」
本音を伝え合うことで、『カップルになって4年目』の危機を乗り越えたパートナーと原田さん。おふたりの関係が今後どのように発展しいくのか、楽しみです!
『ちつのトリセツ 劣化はとまる』の著者 原田純さんの50代からのリアルセックスライフインタビュー。次回は「今からでも遅くない!大人の膣ケア」をお届けします。お楽しみに。
はらだじゅん●1954年、東京都生まれ。径書房代表取締役として経営と編集を兼務。取材を通じて知り合った助産師のアドバイスで膣ケアに取り組み、その効果を実感したことから、10万部を越えるベストセラーになった『ちつのトリセツ 劣化は止まる』を執筆する。現在は、『ペニスのトリセツ』(仮)の取材・執筆を手がけるかたわら、老後の人生と性についての講演を行うなど、活躍の場を広げている。YouTubeチャンネル【ちつのトリセツ】原田純も好評。
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