あとン十年続く夫婦関係を考えるとよぎる不安。いったい、みんなは夫とどんな話をしているの? 夫婦で心地よく会話をするためのコミュニケーション術を会話の専門家・五百田達成さんが解説!
夫とおしゃべりを楽しみたいなら“もっと話したい”と言葉で伝えて
夫婦の会話に関するアンケートで、6割近い読者が「会話は減っていない」と回答。
「業務連絡でも会話があるうちはまだいいですが、近い将来、夫の定年や子供の独立などで業務連絡すらなくなるときがくるかもしれません」と五百田さん。
注目するのは、「会話が減った」と回答した人の7割以上が「会話の減少を気にしていない」と答え、なかにはあきらめモードの人も多いことだ。
「会話が少なくても意思の疎通はできている、という夫婦もいます。問題なのは、夫婦のどちらかが『うちは会話レスでも大丈夫』と思っていても、実は相手は不満を口にできず、ため込んでいるケース。読者世代は、昭和の“亭主関白と従順な妻”という夫婦像が色濃く残る時代を経験している人もいますから、『夫ともっと話したい』と思っても、無意識に胸に収めているのかもしれません。ふたりで老後を迎えたとき、会話がなくてつまらない!と後悔しないように、50代のうちに夫婦の会話を見直してはどうでしょうか」
確かに、アンケートの回答でも、「夫と何げないおしゃべりを楽しみたい」という声が少なくない。
「ロジカルで端的な会話が得意な夫にとって、いきなり、とりとめのない会話を楽しむのは難易度が高いので、まずはふたりの間になんでも話しあえる土台をつくりましょう。それには、『結婚は起業であり、夫婦は家庭=会社の共同経営者である』、という発想を夫と共有できるといいですね。たまにはきちんと口に出して『ふたりでもっと話をしたいけど、あなたはどう?』と聞いてみても。夫の本音を確認できるし、妻の思いが伝わって夫婦の会話に前向きになってくれるかもしれません」
夫婦の会話は、時代によっても変わってきた!?
●「亭主関白」 的な、昭和夫
亭主関白で「夫婦なら言葉にしなくても心が伝わる」が信条の夫と、従順な妻の組み合わせは必然的に会話レスになりがち。その結果、妻が不満をためてしまうケースも!?
●「操り人形」的な、平成夫
夫婦の主導権を夫から妻が握る時代へ。家に大きな子供がいると思って、「助かる!」「ありがとう!」を連発、「夫を思いどおりに動かす」のが平成カップルの流儀だ。
●「共同経営者」的な、令和夫
「ほめて夫を動かす」など、妻だけに負担がかかるのはNG! 夫婦は対等なパートナーで、家庭の運営にはビジョンの共有が必須。何事も話し合いで解決するのがモットーだ。
【夫のタイプ別】コミュニケーションの土台づくりのヒント
会話が続かないのはこんな夫!タイプ別に解決策を紹介。
【スピーカー夫】
妻の言葉をさえぎり、会話の主導権を平気で奪うスピーカー夫は、逆に奪い返されてもなんとも思わない。相手の流儀に従ってこちらもガンガン話し続け、主導権を握ってしまおう。
【お地蔵さま夫】
反応が薄い=話を聞いてないとはかぎらないので、無理に反応を求めないこと。夫が好きそうな話題を選び、目を合わせて話すと、会話を楽しもうという妻の熱意が伝わるかも。
【ゲーマー夫】
同じ家で暮らす夫婦にとって時間と空間は大事な共有財産。「ふたりでいるときはゲームをしない」「趣味の時間を決める」など、ルールをつくって会話レスの原因を解決しよう。
【ウルトラマン夫】
会話というより、情報シェアのスタンスでいたほうが夫も話に乗りやすい。スマホのニュースから話題を提供したり、会話中にラジオを流して話のきっかけをつくるのもおすすめ。
【上司夫】
やたらと持論を展開したがるので、会話の前に「意見もアドバイスもいらない、話を聞いて共感してほしいだけ」と釘を刺しておくと、最後まで黙って耳を傾けてくれるかも!?
【スタンプ夫】
言葉数が少なく会話が省エネ化している夫は、AIの教育と同じ感覚で語彙力をアップ。「それで?」「どんな感じ?」など次の言葉を引き出す質問をどんどん投げかけてみて。
五百田達成『不機嫌な妻無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
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